
【大会レポート】リセフェスタ東京 まどそふと月単【かきみ】
今回は新弾まどそふと1.0が発売したという事で、まどそふと単デッキを使ってリセフェスタ東京に参加してきましたのでそのレポートを書かせていただきます。
デッキについて
まどそふと限定構築月単 デッキ
EX2
計60枚
まどそふと月単は、<耳かき>や<謎の罠>などのアイテムカードを大量に使用し数値操作を揃えて盤面を制圧するデッキです。
デッキのほとんどがアイテム、アイテムサーチキャラ、アイテム用コスト発生キャラの3種類で構成されているので動きの再現性が高く、アイテムを沢山貼れば0宣言で19くらい数値を操作できるようになります。
Mixアイテム月との大きな違いとしてまどそふと限定構築カードの<耳かき>の存在があります、これを3枚、4枚と装備していく事で指数関数的に...とまでは行かないものの盤面が完成するにつれて急に数値操作がてんこ盛りになります。
ただ、Mix構築の場合はういんどみる1.0の<攻撃魔法>やぱれっと1.0の<ジ・オーダー>等のAPやDPを操作する以外の様々な妨害アイテムが複数あるので、一長一短と言った所でしょうか(まどそふと月単にも<亀甲縛り>のような妨害カードは使えますが)
とりあえず今回は新環境一発目の大会という事でメタゲームも分からないので、方向性がはっきりとした限定構築を使うのが無難かなと思いこのデッキを選択することになりました。
新カード紹介
前会長にして元凶の気まぐれ小説家/鎌倉 詩桜
鎌倉幕府
理不尽女王
このデッキのエンジンとなるカードなので、どの対面でも<前会長にして元凶の気まぐれ小説家/鎌倉 詩桜>から<鎌倉幕府>を配置するところから始めましょう。<ねじれた性格/鎌倉 詩桜>と<完璧生徒会長にして覆面マンガ家/鹿苑寺 かおるこ>の手札宣言からサーチできるので実質12枚体制なのも安心ですね。
近年の月属性アタッカーにしては珍しく、<圧倒的な財力/夜刀 くくる>や、<小動物系ブリティッシュガール/ターニャ・ヘルベリン>のような0宣言の数値操作は持っていませんが、このデッキには<耳かき>があるのでキャラは軽ければそれだけで十分だったりします。
配置できるエリアの<鎌倉幕府>は色々と便利能力を持っていますが、山札の上2枚を見て1枚回収して手札を1枚山の上に置く効果が特に面白くて、例えば手札が3枚しかないときにこの効果で<耳かき>を山札の上に置きながら<ねじれた性格/鎌倉 詩桜>を登場すると一旦手札は0になるのですが、1ドローで上に置いた<耳かき>を引いてそのまま<ねじれた性格/鎌倉 詩桜>自身のコスト発生から引いた<耳かき>を貼れたりします。
ターン開始してすぐ使うよりも<耳かき>や<謎の罠>等の1ドローをしたあとに使ったほうが見れるカードの総量は増えますが、その一方で先に使ったほうが先に色々と決めれるのでその場その場でいつ使うのか考えて使いましょう。
小動物系ブリティッシュガール/ターニャ・ヘルベリン
猫耳
全体的にまとまりの良いキャラで、序盤に出せば軽量キャラ&アグレッシブとバーンのメタとして活躍し、終盤に出せばエンゲージによるシールド追加とDMG-2で守りを固めてくれます。
ミステリアスな完璧系生徒会長/桜庭・ヴィクトリア・瑠莉
謎の罠
<謎の罠>を山札かゴミ箱から使用する能力と3回のコスト発生を兼ね備えたキャラですね、アイテムのコスト発生をする時には山札を破棄しないでよいのが嬉しいです。
<謎の罠>は相手キャラに貼るアイテムですが、1ドローのおかげでかなり気軽に貼りやすくなっています。
貼られたキャラは<前会長にして元凶の気まぐれ小説家/鎌倉 詩桜>の常時能力も相まってかなりバトルで勝ちにくくなるので、相手AFキャラに貼って気軽に一面止めて時間稼ぎがしたい時or相手DFキャラに貼って攻撃を通しやすくしたい時に最適なアイテムですね。 終盤はペナルティ付与で無理やり相手のチャンプブロックにリスクをつける事もあります。
<ミステリアスな完璧系生徒会長/桜庭・ヴィクトリア・瑠莉>の少し特殊な所として、過去弾の複数回コスト発生をしてくれるキャラは1〜2ターン目には必ず出してリソース回収を急ぎたいキャラが多かったですが、このデッキの<ミステリアスな完璧系生徒会長/桜庭・ヴィクトリア・瑠莉>は<謎の罠>を相手キャラに装備したい時に登場しながら、時間をかけてコスト発生をしてくれるキャラとしての運用でも十分活躍してくれます。
ねじれた性格/鎌倉 詩桜
天才発明家/メイア・クロイゼルング・白鳳
どちらもただの軽量キャラなのですが、特筆すべきはそのリソース回収速度の速さですね。<圧倒的な財力/夜刀 くくる>や<小動物系ブリティッシュガール/ターニャ・ヘルベリン>等は2ターンをかけて2アドを取りに行くのに対しこのキャラ達は1ターンで2アドを取れるので、さっさと盤面を埋めてしまいたい時やAFキャラがダウンした時の出し直し要因としてとても重宝します。
数値操作こそ持っていないですが代わりにSPが2あるのと、<耳かき>が並べばほぼ気にならないです。
亀甲縛り
<月夜の涙>の別バージョン再録ですね。Mix構築では<亀甲縛り>と<月夜の涙>は両方合わせて4枚まで採用できますが、まどそふと限定構築ではまどそふとのカードである<亀甲縛り>しか採用できないルールなので気をつけましょう。
<謎の罠>と同じく相手キャラに装備するためのアイテムで、相手キャラを封じ込める性能で言えばリセ全体でも1,2を争う強力なカードとなっており装備したキャラは攻撃、防御、サポートができなくなります。
このカードの弱点として相手のDFに装備して確実に攻撃を通そうとした時に攻撃対応で<亀甲縛り>の6コストの宣言効果を使われてしまうと<亀甲縛り>が除外されて普通に防御されてしまう点があるのですが、このデッキでは<鎌倉幕府>の下から2番目の効果を<亀甲縛り>を使用するより先に使っておく事でケアできるのは嬉しいですね。
強力な効果である反面、コストが重いなどの癖は少しありますが確実に点を通したい時や中盤に相手の<学園を統べるカリスマ会長/一色 奏命>などの大型キャラへの対処に困った時には非常に便利です。
当日の対戦について
- 1戦目 移動日 ◯
- 2戦目 ダントラ ◯
- 3戦目 ウィニー日 ◯
- 4戦目 イベント雪 ×
- 5戦目 天使日 ◯
- 6戦目 真・恋姫†無双月 ◯
- 7戦目 ウィニー日 ×
全体を通して日属性系統のデッキと多く当たり、まどそふと月単としては苦手なデッキになるのでかなり苦しいマッチでしたがなんとかある程度は辛勝する事ができました、数戦ピックアップして解説させていただきます。
5回戦目 天使日 ◯
<舞い降りた天使/白雪 乃愛>と<天使降臨>を軸としたデッキですね。まどそふと1.0の<作曲家を志すツンデレ副会長/桜木・R・アーシェ>と<天然のツンデレ>によりリソース面、数値面、攻撃面の全てが強化されており、コスト発生と相性の良い<空間移動/白井 黒子>などのキャラが使いやすくなり連続攻撃の鬼として新生したイメージです。
この試合では序盤にまだ数値が整っていない段階でかなり点を詰められてしまい、持ち前の<天使降臨>や<天然のツンデレ>、<空間移動/白井 黒子>を活かした滑り込み攻撃を止められず敗北寸前まで追い詰められたのですが、最後に相手が盤面を6面埋めたため盤面ロックになり(6面埋まるとキャラが移動できなくなるので滑り込み攻撃ができなくなり、相手のAPを下げて防御するだけでまどそふと月は1点も貰わなくなる)<天才発明家/メイア・クロイゼルング・白鳳>の切札で<亀甲縛り>を4枚デッキに戻して<亀甲縛り>を相手DFに配置してその列だけ攻撃する事を徹底し、確実に攻撃を通して、後はターン開始時のドローだけで勝てる状態まで持っていく事ができギリギリ勝利となりました。
このような盤面ロックの裏目としてDFに三面アイテムを貼られると<亀甲縛り>が貼れなくなったり、相手が<キノコリオン>や<武力の象徴>、<露天風呂>のようなカード持っているとロックが崩れるorロックしたまま負けるといったリスクがあり状況によってはむしろこちらが確実に負けかねない諸刃の剣なのですが、今回は何にせよこれを通すしか勝ち筋がなさそうだったので思い切って盤面ロックを選択しました。
6回戦目 真・恋姫†無双月単 ◯
<孫呉の血脈>による大幅な数値操作増量と<希代の名軍師/諸葛亮・朱里>などの手札宣言によるカウンターが得意なデッキですね、現環境で注目の高いウィニー日単に<孫呉の血脈/孫策・雪蓮>や<蜀軍第一の猛将/関羽・愛紗>のメタ能力で有利が取れる外、カウンターメタの抜けるデッキが増える傾向にあるのでかなり追い風のデッキだと思います。
最終的な盤面ではまどそふと月の方が<耳かき>の数値操作で<孫呉の血脈>の数値操作増量に勝ちきれるので、できるだけ相手の攻撃を防ぎながら盤面を作りあげる事を意識したいです。
カウンターを連打されると少し動きにくいですが、1体目のキャラとして<前会長にして元凶の気まぐれ小説家/鎌倉 詩桜>を出しておくことで<鎌倉幕府>のカウンターメタが機能してくれるのでかなり勝ちやすい対面だと思います。
この試合では相手がまどそふと月対面にかなり慣れていて、AFを3面並べてからひたすらカウンターをし続ける事でとにかくダメージをいれてこちらの盤面が完成する前に勝負を決めようという動きをとってきたので序盤はかなりダメージを貰ってしまったのですが、こちらの残り山札が10枚になったあたりでこちらの盤面が完成して数値で勝っているので1点も貰わない、しかしこちらの攻撃は全て通るorチャンプブロックしかない状態ができたため勝利することができました。
7回戦目 ウィニー日単 ×
<亡國の双姫/イヌイ>・<闇夜に舞う>を軸に、大量のリソースで大量の軽量キャラを相手に押し付けて、滑り込み攻撃とチャンプブロックでライフ交換を無理矢理コントロールしきるデッキですね。まどそふと1.0では<今をときめく人気読モ/竜閑 天梨>・<インちゅた映え>や、<武力の象徴>・<合気道を極めたトリックスター/蓼科 イヴ>等によりパワーが底上げされています。
まどそふと月単では真・恋姫†無双月単が持っているような滑り込み攻撃に対するメタが<小動物系ブリティッシュガール/ターニャ・ヘルベリン>くらいしか無く、数値で勝ったとしてもお構いなしに攻められたりチャンプブロック連打をされたりしてしまうので苦手な相手ですね。
この試合では序盤に相手に<新田の両兵衛/竹中 詩乃 重治>の手札宣言か<武力の象徴>を使われたら数値が足りない状況で攻防をすこし躊躇ってしまったのですが、そうすると相手にリソースを温存させる事になってしまうので終盤に<闇夜に舞う>でアグレッシブのついた<ガイアの魔物使い/鳳 ちはや>から<"炎"の魔女/竜胆 ほのか>を登場+<武力の象徴>で合わせて9点のねじ込みを2ターン連続でする余裕を与えてしまい合計18点を貰い、締めにもう一度<武力の象徴>で4点を貰い3ターンで計22点を受け敗北となりました。
おわりに
という事でまどそふと1.0環境初のリセフェスタのレポートでした。まどそふと月はかなり数値操作に寄ったデッキで、滑り込み攻撃や除去への対処は少し苦手なのですが、その反面で0宣言数値操作では過去に例を見ないほど優秀なデッキなのでアイテムデッキを使ってみたい方にはオススメです。
今度行われるリセフェスタ東京シングルチーム戦でも有力候補のデッキだと思うので、是非一度触ってみてはいかがでしょうか。
ではまた。