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計略杯 111人のデッキレシピから見るデータ分析 前編

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    by クロイ

    計略杯 111人のデッキレシピから見るデータ分析 前編
    お世話になっております。クロイです。
    8月18日(土)に「ファイアーエムブレムサイファ東京CS『計略杯』」というイベントを開催させていただきました。この大会では参加者111名の皆さま全員からデッキレシピを提出していただきました。今回はこの111名分のデッキレシピを元に、デッキタイプの分析やカード採用率の調査などを行いました。

    主人公数(計111名)
    • マルス:23人
    • チキ:10人
    • リン:9人
    • エリーゼ、エリウッド:6人
    • カムイ(女)、アル:5人
    • カムイ(男)、ロイド、ナンナ:3人
    • グレイ(バレンシア)、ティアモ、オボロ、アイク、ニノ、エフラム、ヨシュア、エルトシャン:2人
    • リンダ、シーダ、メイ、ジーク、つばさ、リズ、ヘンリー、ルフレ女、ロンクー、キヌ、サクラ、マークス、ミカヤ、ジル、ロイ、エイリーク、カナス、ヘクトル、セーラ、イシュタル、ユリア、アルテナ:1人
    マルス>が圧倒的に多い23名となりました。割合で言えば20.7%となり、5人に1人はマルスを使ったことになります。13弾で新たなる主軸4c制圧マルスを獲得、ビート寄りにもコントロール寄りにもできる器用さは変わらずに安定感と自由度が増し、赤のカードプールが増えたことも手伝ってかぶっちぎりの使用率No.1です。東京でのサイファ環境では、今まで以上に意識しておかないといけない主人公となりそうです。

    以前の環境で流行していたと思われる<チキ>は、現環境においても使用率2位ということで継続して存在感を出しております。13弾で得た物は多くはないものの、オーバークラスの強さ・相性の良さは健在といったところでしょうか。

    13弾の目玉となったSRの追加により頭角を現した<リン>と<エリウッド>は使用率3・4位にそれぞれランクイン。紫の新しいメイン主人公として今後も定着していきそうです。また、以前より一定数の使用者を擁する<エリーゼ>も今回の計略杯では使用率4位を位置づけています。相性的にはチキに有利という下馬評もあったためか、チキの使用者が多いのに比例してこちらも使用者が増えたという印象です。

    以下、メタカードが出現して以降使用者は大きく減ったものの非常に強力な効果を持つ<カムイ(女)>や、紫のカードプール追加により更に強化された<アル>などが続く結果となりました。

    色別主人公数(計111名)
    • 赤:30
    • 青:6
    • 白:7
    • 黒:12
    • 緑:4
    • 紫:34
    • 黄:8
    • 無:10
    チキ>は無色でカウントしています。 13弾で追加された赤と紫の主人公が大多数となりました。1位となった紫は元々主人公の候補が多い色でしたが、やはり<リン>と<エリウッド>の純増が目立つ形となったようです。多様な主人公を擁する層の厚い色となってきました。

    一方主人公率トップの<マルス>が属する赤ですが、総数では2位と多いもののそのうち23/30がマルスという内訳になるため、裏を返せばマルス以外の赤主人公は乏しいとも言えそうです。マルス以外でも有力な主人公が増えて欲しいところです。

    青・白・緑の主人公は今回の計略杯では使用者が少なかったですが、次の14弾発売でそれぞれカードプールが増える予定ですので、ここからどう変わっていくかに注目です。

    色別使用数
    • 赤:67(37)
    • 青:28(22)
    • 白:20(13)
    • 黒:16(4)
    • 緑:6 (2)
    • 紫:58(24)
    • 黄:17(9)
    • 無:67(57)
    1枚でもデッキに入っていたらカウント。()内は非主人公色(サブカラー)での採用数となります。
    こちらは赤と無色が同率でトップという結果に。無色は元々サブカラーとして入りやすい性質を持ちますが、それに並ぶ赤の優秀さが際立ちます。サブカラーとして赤を選択するデッキの多くがオーバークラスのカードを採用していたのが特徴的でした。

    また使用した色のサブカラー率に目を向けると、無色は67名中57名がサブとしての採用で、割合で言えば85%となります。無色のカードは主人公として使うよりはサブとして使う人が多いと思いますので、最もらしい結果と言えます。同様の視点で見比べると、実は青のサブカラー率が78%と無色に次いで高いことに気がつきます(<チキ>主人公を無色でカウントした影響もありますが...)。古より青のパワーカードとして名高い<3cノノ>や<1弾1cサーリャ>のほか、<4cチキ>等が多く採用されていた印象でした。

    一方で、サブカラーとしては黒と緑の人気がほとんどないことがデータから読み取れます。汎用性・出張性のあるカードが少なく、ほぼほぼ主人公専用色という傾向が強い証拠でしょう。ひとまず緑については目先の14弾の新カードに期待を高めていきたいところです。

    デッキタイプ分析
    以下は使用率の高かった主人公を中心に、デッキタイプを分析した結果なります。

    マルス(計23名)
    • 赤単:2
    • 赤無:12
    • 赤紫:1
    • 赤紫無:1
    • 赤白青:1
    • 赤白黒:1
    • 赤白無:2
    • 赤青無:1
    • 赤黄無:2
    優勝者および準優勝者を輩出したマルス。以前までのマルスの構築は赤単と赤紫とで二分している印象でしたが、今回は赤単ないし赤タッチ無色という構成が大多数となりました。無色の採用で多いものは<12弾1cシェイド>と<4cシオン>で、それぞれ14名ずつ採用していました。ほか<3cヴェロニカ>が4名、<3cフィヨルム>が2名、<13弾3cアルフォンス>が1名となります。

    デッキタイプとしては<4cメイ>・<3cOCエフィ>・<4cレナ>等のいずれか、あるいは複数採用してのビートダウン型がほとんどといったところです。盤面を制圧しつつもしっかりと手札を補充しながら殴り倒していくのがマルスの王道スタイルと言えそうです。

    戦績ごとに見ると、予選5-0が1名、4-1が7名、3-2が8名となり3-2以上の勝ち越しが計16名。その中から決勝トーナメント進出者が6名となっており、勝率の高さがうかがえます。やはり東京における現環境の中心とも言える存在でしょう。

    チキ(計10名)
    • 無赤青:9
    • 無赤青黄:1
    チキ主人公はほぼほぼどのプレイヤーも同じようなカードを採用していたのが印象的でした。10名全員が採用していた<3cノノ>・<3cマリア>・<4cデューテ>・<4cジェニー>を始め、9名が採用していた<1弾3cヘンリー>・<1弾1cサーリャ>・<4cレナ>などからもデッキの性質が推し量れるのではないでしょうか。

    戦績を見ると予選4-1が1名、3-2が3名で勝ち越しが計4名。しかしながら決勝トーナメント進出者は0名でした。以前の環境での暴れっぷりから比べると少し落ち着いたようにも見えます。個人的には13弾で追加された4cレナによる退避リセット効果がキツいように思うので、そういったメタカードの影響もあるのかもしれません。

    リン(計9名)
    • 紫単:6
    • 紫赤:1
    • 紫赤無:1
    • 紫青無:1
    やはり主流は紫単といったところでしょうか。採用率の高いカードですと<13弾5cエリウッド>・<4cルーテ>を8名、<3cプリシラ>・<13弾3cニニアン>を7名の方がそれぞれ採用していました。

    戦績は予選4-1が2名、3-2が2名。うち4-1の2名が決勝トーナメントに進出しており総じて優秀な結果と言えます。神速回避不可のスキルは今後とも腐ることのない強力な効果のため、次弾以降の環境にも顔を覗かせそうな予感がします。

    エリーゼ(計6名)
    • 黒赤紫無:1
    • 黒赤紫白無:2
    • 黒赤紫青無:1
    • 黒赤紫青白無:2
    ベースとなる色構成は黒赤紫の3色が定番となりつつあるエリーゼ。<4cデューテ>・<1弾5cチキ>・<4cニノ>・<4cルーテ>・<3cミルラ>等のカードは全員が採用していました。そのほかでは神速回避不可の攻撃に対応するため<4cフローラ>や<4cコンラート>が採用されていたり、後衛の引っ張りに対応するため<2弾3cフォレオ>か<6弾3cフォレオ>が採用されていたりして、メタカードの採用の仕方で個性が出るところでしょうか。

    戦績としては予選4-1が1名、3-2が1名。4-1の方が決勝トーナメント進出となっております。

    エリウッド(計6名)
    • 紫単:1
    • 紫無:2
    • 紫赤:2
    • 紫赤無:1
    紫単あるいは紫赤で、更にタッチで無色が入るかどうかでしょうか。無色の採用カードは<4cシオン>が2名、<3cフィヨルム>が1名でした。赤を入れる型にはいずれも<13弾4cシーダ>が入っており、<13弾5cエリウッド>とのシナジーの高さを示しています。

    戦績では予選3-2が4名と勝ち越し率は悪くないものの、4-1以上が残念ながら0名という結果に。デッキレシピを見比べてもまだ共通項が少なく各々で構築が模索されている段階という印象を受けたので、これからの更なる研究に期待です。

    アル(計5名)
    • 紫単:4
    • 紫黄:1
    デッキ性質的に紫単ベースとなりがちです。1名いた紫黄もタッチで<4cラケシス>のみとなっています。13弾で新たに手に入れた強力なドローソース<4cマシュー>を全員が採用し、着実にパワーアップを重ねていると言えるでしょう。

    戦績の面でも予選5-0が1名、4-1が1名、3-2が2名と高い勝ち越し率を誇り、うち2名が決勝トーナメント進出と分布の割合からすればとても優秀な数字を残しています。捲りに左右されがちなデッキですが、今後も一定数の愛好者がいそうな主人公です。

    カムイ(女)(計5名)
    • 白黒:1
    • 白黒紫:1
    • 黒青赤:1
    • 黒青無:1
    • 黒白青紫無:1
    色だけ見ればバラバラですが、うち<6cカムイ(女)>主軸が3名、<4cカムイ(女)>主軸が2名と分かれております。6c型はサブとして青の<4cチキ>を採用し早乗りを目指します。マルスに採用されがちな<12弾1cシェイド>のメタ効果はキツいですが、逆にシェイドが入っていないデッキに対しては変わらぬ強さを誇ります。一方の4c型は<6弾3cピエリ>と<6弾3cフローラ>を採用したスーサイドビート。ピエリで自分のオーブを破壊し、手札を増やしながら殴れるので、待ち気味の対コントロールデッキ相手には猛威を振るいそうです。

    戦績は6c型で予選5-0が1名、4-1が1名。4c型で4-1が1名と合計3名が勝ち越し。うち6c型の1名が決勝トーナメント進出者となっています。戦績の優秀さだけ見ればまだまだ警戒すべき主人公と言えるでしょう。

    カムイ(男)(計3名)
    • 白赤:1
    • 白赤無:1
    • 白黒無:1
    白黒は<3弾4cカムイ(女)>を軸にした構築、白赤には<13弾4cマルス>がともに採用されていました。無色では<4cシオン>と<13弾3cアルフォンス>がともに採用されており、特にアルフォンスは<6cカムイ(男)>とのシナジーが光ります。
    戦績は何気に予選4-1が2名、うち1名決勝トーナメント進出と優秀そのもの。次の14弾での強化にも注目です。

    ロイド(計3名)
    • 紫無:1
    • 紫赤:1
    • 紫黄無:1
    戦績は予選4-1が1名、その方が決勝トーナメント進出し結果見事4位となっております。その方のデッキ構成は紫赤で、序盤の盤面の取り合いに強い<1cジェミー>と<PR2cマルス>の採用が特徴です。今後のロイドの新しいスタンダードとなりえるでしょうか。

    ナンナ(計3名)
    • 黄紫:3
    サブカラーとしては<5cリン>がナンナと相性が良いためか、紫が選ばれていました。リンや<7弾5cエリウッド>の高支援力で戦うデッキとなりそうです。
    戦績は勝ち越しが予選3-2の1名のみと振るいませんでしたが、根強い黄色ファンの存在を示した分布となったことでしょう。

    以上、主人公・色・デッキタイプごとの分析になります。
    後編では独自にピックアップしたカードの採用率の調査結果をお送りしたいと思います。

おさいふ甲子園 デッキ紹介&参加レポート 後編

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    by クロイ

    おさいふ甲子園 デッキ紹介&参加レポート 後編
    8月5日(日)に東京で開催された特殊レギュレーション大会「おさいふ甲子園」に参加してきました。後編ではそのおさいふ甲子園での対戦レポートとなります。

    なお、使用したデッキについては前編の記事で紹介しております。よろしければ合わせてご覧ください。

    対戦レポート
    参加者64人のスイスドロー5回戦となりました。
    1回戦 パリス 先手 勝ち
    青の英雄の紋章を多く採用した2枚割ビートといったデッキでした。
    こちらの先手2ターン目に<1cユベロ>と<1cマリク>を出撃して攻撃。お相手は返しで<1cエレオノーラ>を出撃しマリクを狙うも支援失敗で届かず、こちらの後衛2体が生き残る展開に。
    3ターン目にこちらは<4cアルム>、お相手は<3弾4cパリス>にそれぞれCC。
    こちらの4ターン目は<4cセリカ>出撃で、手札を増やしつつ必殺攻撃等で相手のオーブを削りにいきました。
    お相手の4ターン目は<1弾3cロンクー>と<12弾1cサイリ>。パリスからアルムを攻撃されましたが、ロンクーのキルソードを警戒してこちらは神速回避。オーブを残せたのでお相手はキルソードを使わずにそのままロンクーで攻撃した後、サイリの効果でパリスを回収しました。
    それを見てパリスの回避札が薄いと判断し、こちらの返しで<4cレナ>と<1cリンダ>を出撃、後衛に残っていたユニット達も含め全員でパリスを総攻撃して結果勝ちました。

    3弾4cパリスは剣のユニットと戦闘している時に戦闘力80となるのですが、4cアルムの効果でこちらも戦闘力80~90で殴れたのが強かったです。
    また2枚割を1度も食らわなかったこと、後衛のユニットが全員生き残れたこと等を含めてこちらの運が良かった試合でした。

    2回戦 リオン 先手 負け
    戦闘力70のユニットを踏み倒して出撃させる効果が強力なデッキでした。
    最初の手札に<1cユベロ>が2枚あったため、先手1ターン目にユベロを出撃からスタートしました。返しのお相手は<11弾1cマルス>を出撃、リオンを後衛に逃がしつつアルムが攻撃されます。

    2ターン目、本来はここで1cユニットを2枚出撃して少しでもお相手のオーブを削りたかったのですが、生憎<1cリンダ>しかなかったためリンダのみ出撃。
    マルスを撃破しつつリンダの攻撃でリオンを撃破し1ドローに成功。返しのお相手は<2cボーイ>を出撃しユベロを狙うもこちらは神速回避。リオンでリンダが撃破されました。

    3ターン目は互いにCCするも、お相手は<4cリオン>の効果で<3cバール>を山札から出撃しアルムが2パンされます。返しでこちらが<4cセリカ>を出撃しドローをしつつバールを撃破し、リオンを殴り返します。

    お相手の4ターン目が<13弾4cシーダ>で、効果で手札から<2cドラゴンゾンビ>を出撃。セリカはリオンで処理され、シーダからアルムへの攻撃は弾くもドラゴンゾンビからの攻撃はしっかり通されます。
    この時点でこちらのオーブが1枚かつ手札にアルムの回避札がほとんどなかったため、5ターン目に<4cリアン>を出撃、効果でドラゴンゾンビを撃破しつつ<1cセリカ>を出撃させ効果でアルムを回収しました。
    しかしお相手のターンで<3cOCエフィ>がCC、最後の1枚のオーブを退避に送られつつリオンの効果で再びドラゴンゾンビを出撃させられ、その3体によるアルム3パンを受けきれず負けてしまいました。

    3~5ターン目にかけてお相手にしっかり戦闘力70のユニットを踏み倒されたのが強く、純粋に殴りの数で負けてしまったといったところです。

    3回戦 ティアマト 先手 負け
    アイクやミスト、グレイル等を採用したグレイル傭兵団デッキといったところでした。
    先手1ターン目に後衛に<1cエフィ>を出撃させるスタート。お相手は返しに<12弾1cミスト>を後衛に出撃、ティアマトでアルムを殴りますがここは支援で弾きます。
    ここでお相手はミストの効果を発動し、支援札をチェンジさせます。
    2枚目の支援札はなんと<12弾1cアイク>で英雄の紋章。<1cティアマト>の効果で戦闘力も上がり、またその時のこちらの手札にアルムの回避札がなかったためオーブを2枚割られてしまいました。

    こちら2ターン目には<1cリンダ>と<1cマリク>を出撃、リンダは前衛に出してミストを狙い、撃破1ドローに成功します。その後エフィも含めてティアマトを3パン。
    お相手の返しは<12弾1cエリンシア>と<1cアスタルテ>を出撃。エリンシアとティアマトでこちらの前衛にいるリンダを狙いますが、支援札がともに支援力が0の<4cグレイル>でしたのでリンダが生き残る展開に。その後エリンシアは効果を使い後衛に逃げました。

    3ターン目は<4cアルム>にCCしたいところでしたが、残念ながら手札になかったため<3cアルム>CCと<1cユベロ>出撃。リンダは後衛のエリンシアを狙うも支援で弾かれ、残りのユニットはティアマトを狙い一気にオーブを削りきりました。
    お相手は返しで後衛の<5弾5cエリンシア>にCC、効果でそのままティアマトを<4cティアマト>にCCさせました。どうやらお相手もティアマトのCC先を持っていなかったようなので、後衛のエリンシアを撃破し損ねたのが痛かったです。
    この段階でお相手のオーブは0となっておりアスタルテの「女神の加護」が有効になっていたため、ティアマトは2c以下のユニットの攻撃で撃破されない状態でした。
    それを踏まえた上でお相手はこちらの1cは無視しティアマトでアルムを攻撃、その際に再び英雄の紋章が支援札として捲られてしまい、こちらはまたしてもアルムの回避札を持っていなかったためオーブを2枚割られてしまいました。
    一気に窮地に立たされたものの、代わりにこちらの戦場に残っているユニットの必殺札が手札にあるという状況となったため、次のターンにティアマトをフルパンすることを決意します。

    4ターン目、こちらは<4cレナ>を出撃。戦場にはアルム・ユベロ・リンダ・エフィ・マリク・レナと並び、そのうちユベロ・リンダ・エフィには必殺札がありました。
    そのまま必殺攻撃といきたいところですが、まずはアスタルテが邪魔なため3cアルムの効果で必殺札のないマリクを寝かせてアスタルテを前衛に引っ張ります。
    レナでアスタルテを攻撃するも神速回避され、仕方なくエフィで攻撃してようやく撃破。
    レナの効果でアルムを回収しつつ残ったアルム・ユベロ・リンダでティアマトに3パンするも3回神速回避されてしまい力及ばず、お相手の返しの2パンで負けてしまいました。

    2枚割を2回受けてしまったことと、アスタルテで攻撃を逸らされてしまったのが敗因だったと思います。

    4回戦 シャナン 先手 負け
    黒の暗闇の紋章と黄の1c剣士を厚く採用した速攻型のデッキでした。
    こちら先手1ターン目は何も出撃させずエンド。お相手は<12弾1cアレス>を出撃させアルムに2パン。

    2ターン目には<1cエフィ>と<1cリンダ>を出撃、リンダでアレスを撃破し効果で1ドロー。エフィとアルムでシャナンを攻撃します。お相手の返しは<2弾1cソレイユ>と<1cマリータ>を出撃、しかしこちらの前衛にいるエフィは無視してアルムに3パンを入れてきました。この時点でこちらのオーブは残り1枚に。

    3ターン目、こちらは<4cアルム>にCCし脇のユニットを掃除。ターンを返したところでお相手も<4cシャナン>にCC、アルムを攻撃してきます。
    その際に必殺攻撃を受け、こちらの手札にはアルムの回避札が1枚あったため、最後のオーブを破壊するか神速回避をするかという2択になりました。シャナンの効果「必殺 流星剣」により必殺攻撃を神速回避した場合シャナンが未行動になるため、ここで神速回避をすると再び攻撃されてしまいます。
    少し考えた末、ここは神速回避をしない選択肢をとりました。これで攻撃が終わってターンが返ってくる...と思ったのも束の間、お相手は絆に置いてあった<3cシャナン>の「約束の剣」を発動、シャナンが戦闘力40に下がるものの未行動状態になりました。
    その後「神剣 バルムンク」によって残っていた手札4枚全てを捨て退避から4枚のシャナンを回収。その後必殺攻撃→「必殺 流星剣」で未行動→必殺攻撃と追加の2パンを食らい、3ターン目にして負けてしまいました。

    お相手は一貫してアルムだけを殴っていたこともあり、殴り合いの速度で全く歯が立たなかったです。

    5回戦 フェリシア 先手 勝ち
    暗器のキャラを中心に構築された暗器デッキといったところでした。
    こちら先手1ターン目に<ユベロ>を出撃。返しでお相手が<7弾1cサイゾウ>を出撃させフェリシアとともにユベロに攻撃してくるも、こちらは支援で両方弾きます。

    2ターン目は<1cエフィ>・<1cセリカ>を出撃、サイゾウとフェリシアを殴ります。お相手は返しに<6弾3cフェリシア>にCC、エフィを撃破されました。

    3ターン目にこちらは<4cアルム>にCC、フェリシアに打点を通します。後衛に残っていたユベロの攻撃もフェリシアに届いたためこのターンでオーブが2枚割れました。お相手は<7弾3cカゲロウ>を後衛に出撃し、フェリシアでユベロを処理しました。

    4ターン目には<4cレナ>を出撃、この時点でお相手のオーブが0のためフェリシアの戦闘力は70となっていました。
    そのためレナの攻撃は弾かれてしまうも、レナの効果で後衛に残っていたセリカの必殺札を回収し、アルムの攻撃とセリカの必殺攻撃で2枚の回避札を吐かせました。
    お相手はその後レナを倒すも、こちらの5ターン目のアルムの攻撃と<3cOCエフィ>の必殺攻撃により回避札がなくなり勝つことができました。
    毎ターン相手の主人公を攻撃していく、このデッキの理想が存分に出せた試合だったと思います。

    感想
    結果としては2勝3敗とあまり良い結果とは言えませんでした。
    負けた試合のうち2つはこちらが殴りきる前に逆に倒されてしまっていたので、もっと速攻寄りの構築を狙っても良かったのかもしれません。
    ただ戦績自体は振るわなかったものの、今回の特殊レギュレーションは5000円以内にデッキをまとめるというデッキ構築力の競い合いと、安いカード達の中から光るものを見つけてくる発想力の勝負、加えて限られた環境下でのメタの読み合い等といった普段とは一味違う面白さがあったと思っております。
    実際、デッキを構築する時点からとても悩み考させられましたが、それがまた楽しかったことを覚えています。勿論、当日の対戦もとても楽しませていただきましたし、様々なデッキが見られたので参加して良かったです。

    運営していただいたスタッフの皆さま、お疲れ様でした。開催していただき誠にありがとうございました。

おさいふ甲子園 デッキ紹介&参加レポート 前編

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    by クロイ

    おさいふ甲子園 デッキ紹介&参加レポート 前編」
    8月5日(日)に東京で開催された特殊レギュレーション大会「おさいふ甲子園」に参加してきました。
    ルールとしては、事前に運営から用意されたカード価格表を元に5000円以内のデッキを組んで対戦するというものです。普段の環境とは違った楽しさがあると思い、この度エントリーさせていただきました。

    使用したデッキ
    おさいふアルム


    デッキ構築
    高額なカードが使用できないので、値段が低い割に強い効果を持つ「コスパの良い」カードを中心に組みたいと考えました。そこで目を付けたのがアルムとセリカです。
    アルムを主人公した場合、<4cセリカ>は「交差する運命」で1リバ1ドローすることができます。通常、ドローや退避からの回収でアドバンテージを稼ぐようなカードは軒並み高額となりがちですが、4cセリカは元々スターターに収録されているカードなのでおさいふ甲子園のルールでは0円扱いとなり、とてもコストパフォーマンスに優れたカードとなっています。
    その他に、アルムと相性が良く非常に強力な効果を持つ<3cOCエフィ>や、1リバで1枚回収・値段もそこまで高くない<4cレナ>等を採用する方向でデッキを構築していきました。

    おさいふ甲子園のルールに則り値段が計上されたものは
    3cOCエフィ>×4枚
    4cレナ>×4枚
    4cリアン>×3枚
    の計11枚。
    これらの値段の合計は5000円となり、ルール上の上限ぴったりなのも良い感じです。
    採用カード
    11弾1cアルム、3cアルム、4cアルム
    主人公となるアルムのカードです。 <1cアルム>は殴りに強い11弾のものを採用。また、<4cレナ>で回収ができるよう主人公以外にも2枚入れています。
    3cアルム>は中継として2枚ほど。基本的にはほとんどCCしません。
    4cアルム>はメインのCC先です。「力を信じる者」で他の味方が出撃する度に戦闘力が上がるので、80や90といった高打点で殴れるのが魅力です。また「交差する運命」はセリカがいる時に1リバで相手の盤面を動かせるので、進軍を狙ったり戦闘力の高い射程1の敵ユニットを後衛に押しやったりと器用に使えます。

    9弾1cセリカ、4cセリカ
    アルムの相棒となるカードです。ユニット名が「セリカ」ですので、<4cアルム>の「交差する運命」が使いたい時に出撃させましょう。
    1cセリカ>は基本的には<4cセリカ>の必殺・回避札として使います。一応「運命の子供たち」でアルムを回収することができるため、CC事故回避などにも役立ちます。
    4cセリカはこのデッキの主力の1つ。「交差する運命」の無条件1リバ1ドローがおさいふ甲子園での環境では破格のパワーだと思っています。また「神を信じる者」で射程1-3を得る効果も、後衛から相手の後衛を攻撃することができて非常に便利です。

    1cエフィ、2cエフィ、3cOCエフィ
    アルムのもう1人の相棒です。いずれのカードも「アルム」指定の効果を持っているので、このデッキでは強力なカード達です。 <1cエフィ>は「アルムを見なかった?」により戦闘力40で攻撃できるため、序盤のアタッカーとして活用できます。また、<3cOCエフィ>のCCの土台としても出番があります。 <2cエフィ>は「一途な想い」でアルムの戦闘力を次の相手ターン終了時まで+10できるのが強いです。戦場に残っていたらひたすらアルムを強化させましょう。
    3cOCエフィは「葬魂の黒天馬」で相手のオーブを直接退避に送りつつ相手ターン終了時まで戦闘力80となるので、通常の環境においてもとても強いカードです。5ターン目以降の詰めの場面には積極的に狙っていきましょう。またアルム主人公の場合、「アルムを守る炎」が有効になるので射程1-2を得るのも偉いです。

    3cレナ、4cレナ
    ともに退避からカードを回収できる効果を持ちます。
    3cレナ>は基本的には<4cレナ>の必殺・回避札として使います。もちろん「聖者の祝福」で4cレナと同等の回収が可能ですので、4cレナが手札にない場合には代わりとして使えます。
    4cレナは回収効果とサイズを併せ持つ有能なカードです。「優愛の祝福」で下級ユニットの必殺札を回収したり、<1cエフィ>を回収してエフィCCを狙ったり、<1cアルム>を回収して主人公の回避札を増やすことも可能です。
    相手の退避をデッキに戻す「浄化の聖光」は、回収の効果を持つカードが多い相手には活躍する場面がありそうです。手札1枚というコストは決して軽くはないですが、効果的だと思ったら躊躇わずに使っていきましょう。

    1cユベロ、4弾1cマリク、13弾1cリンダ
    1cのアタッカー達になります。いずれも序盤の戦闘を担い、中盤以降は必殺攻撃による主人公の撃破を狙います。また、魔術の紋章によってデッキの引きを安定化させる役割も持ちます。
    1cユベロ>は説明不要の強さを誇るカード。このデッキではアルムとリアン以外は支援力30~40相当になるため、メインアタッカーとして活躍できます。
    1cマリク>は「カダインの門徒」で戦闘力が40になりやすいため、こちらもユベロに次いで使いやすいアタッカーとなります。
    1cリンダ>は序盤戦で特に有用なカード。1cの敵ユニットを撃破すると「受け継ぎし魔術」で1リバ1ドローと効率の良い手札補充が可能です。

    4cリアン
    中盤以降に活躍する大型アタッカーです。アルム以外に戦闘力70のユニットが欲しくて採用しました。
    「灼光のエリクシアン」で出撃した時に相手の2c以下のユニットをコストなしに撃破できます。またその時に「希望の灯を!」が発動するので、1リバ1ドローで更に手札を増やすことができます。

    デッキの回し方
    基本的には相手の主人公を早めに殴りきって勝つデッキになります。
    序盤は1cの魔法ユニットやエフィを出して主人公を攻撃していきます。相手の主人公以外の1cユニットに対しては<1cリンダ>で撃破を狙っていきましょう。3ターン目にアルムをCCさせ、4ターン目以降は手札にある<4cセリカ>・<4cレナ>・<4cリアン>のいずれかを出撃させていきます。それぞれ1リバ1ドロー(あるいは回収)ができるので、手札を増やしながら攻めることが可能です。
    増えた手札を魔術の紋章で調整し、ユニットの必殺札を揃えることを意識しましょう。
    また<3cOCエフィ>のCCも強力ですので、こちらも詰めの場面に向けてしっかり狙えると良いと思います。相手の主人公が後衛に逃げた場合には、<4cアルム>の「交差する運命」で引きずり出すこともできるので覚えておきたいです。

    デッキ改造案
    値段を気にしないで構築するのであれば、<4cメイ>を入れるとよりパワーアップすると思います。魔法の味方の戦闘力を+10しつつドローもできるので、このデッキにはとても相性が良いです。4cメイと<1cメイ>を採用するのであれば<3cレナ>や<1cリンダ>などが代わりに抜ける候補でしょうか。
    また、<4cリアン>の代わりに<4cシオン>を採用することもアリだと思います。

    以上、デッキ紹介となります。 後編では実際にこのデッキで参加してきたおさいふ甲子園の対戦レポートをお送りしたいと思います。

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