
レジェンドCS参加レポート
先日東京で開催された、第3回レジェンドCS(以下LCS)に参加してきました。自分にはレジェンドとして参加する権利は無かったのですが、チーム戦ということで、チームメイトの25さんの権利によって参加しました。
今回は になります。
1.使用デッキの決定過程
まず、LCSでのチームメンバーは同じ関西のDMPであるMmj選手と25選手。Mmjさんは昔、関東でプレイしていたのでメタ読みなどで頼れる存在でした。25さんとは普段からよく一緒に調整しており、同じデータを元に環境を考える仲間だったので思考を共有することは簡単だし、調整にそこまで苦労することはないだろうと自分では思っていました。しかし・・・・・
実際に3人で集まって調整した時間はおろか、環境について話あった時間すら0でした。
理由は、単純にそれぞれが忙しくてデュエマ出来なかったり、モチベが砕け散っていたり、クソデッキ開発するのに熱中していたり(俺)・・・・
やっと3人+αで集まって調整する時間を作り、わくわくしていたものの、その日は台風により公共交通機関が全て麻痺。
まあでも起こってしまった事はしゃーないやん。
それぞれのプレイヤーが候補デッキを挙げていって、それを他の2人がとやかく言うという手段をとりました。
まず口火を切ったのは25さんだった。
「赤単轟轟轟3面にしよう」
僕
「それはちょっと...」
個人的には赤単轟轟轟は激推しのデッキだった、自分が使わないならば。
現在の環境トップである、デスザークは轟轟轟にとって有利と言える。しかもデスザークに並ぶジョーカーズとドギラゴン剣の2つのデッキについても、ジョーカーズはかなり有利であり、ドギラゴン剣にも5割強は勝率が出る。
強力なデッキであることは分かっていたけど、デッキの特性上、引きたいカードが引けない負けや、環境下位の受けの強いデッキにコロっと負けてしまう事などが弱みだった。
そして、僕の轟轟轟ブランドへの理解度は低い。
プレイングは既に教えてもらっていたので、ミスをすることは無いかもしれないけど、<ニクジール>、1コストクリーチャー、<バルチュリス>、<罰怒ブランド>、<ハエタタキ>等の数ある自由枠のカードから正解を選べる理解度ではなかった。
そういうデッキでLCSという大一番に望むことはしたく無かったし、短期的に勝ちたい時は自分の得意なデッキを選ぶのが良いことも分かっていました。だから自分にとって轟轟轟は正解ではなかった。
まあでも実際強いデッキだったので、25さんが轟轟轟を使う事は止めなかったし、Mmjさんがドギラゴン剣と赤単轟轟轟の2択で迷っていたところを、轟轟轟をオススメし、実際そうなりました。
そして、自分は2人を補完できるデッキを考える事に。
赤単轟轟轟が不利でかつ、関東であるからこそ多いであろうブライゼシュートに有利なデッキ選択をすることにしました。そして上で言ったように、「ミスせず回せる」「自分一人で構築を最適化できるデッキ」を考える。
考えるといっても、実際は考えた時間なんて無く、いつの間にかデスザークを弄っていました笑
2.使用したデッキリスト紹介
デ・スザーク第一段階
クリーチャー
計34枚
最初にパッと組んだのは、今流行りの形でした。
これを組んだのが9月6日です。LCSまではその日合わせて残り3日。
勿論今からスパーリングして煮詰める時間はないので、これに近い構築の過去の対戦データを引っ張り出して考える事にしました。
データを見比べて、<卍月の流星群>、<堕魔グリナイブ>の2種類が大きくは勝敗に関係が無いことが分かりました。
卍月の流星群は今でこそ2枚採用をよく見るけれども、実際はオーバーパワーカードで腐る状況、使わなくても勝てる対面が多い。
グリナイブは2枚採用のデータだと少しジョーカーズに勝率が上がってはいたけど、1割も変わらず。他の対面でも便利というだけで勝率の上方修正に関与はしない。
パワーカードではあっても勝率に貢献しないカードは採用しないため、この2種類を切ることがここで確定。
次に着手したのはドギラゴン剣への勝率の底上げでした。
環境トップ4種類(ジョ、轟轟轟、魔導具、剣)の中で、ドギラゴン剣はマークが薄い今だからこそという強みがあるデッキでした。
そしてデスザークがドギラゴン剣に対して勝率を底上げできる方法は<堕魔ドゥグラス>の採用と、盾が0枚になった時に<守護者ホーリー>をケア出来るようにする。この2つだけです。
デスザークvsドギラゴン剣のマッチアップは、どちらかといえばドギラゴン剣側の構築次第で勝率が動くマッチアップです。
なので、出来るだけの用意をした上で、後は相手の構築がデスザークへの意識が薄いことを願うしかない。その用意として、自分はホーリーケアとして<革命の裁門>を採用することにしました。
革命の裁門の採用枚数は2枚か3枚の2択なことは分かっていました。
1枚積みの裁門ではホーリーケアという局所的な場面でしか期待できません。流星群を抜いてまで作ったスペースに、勝敗に直結する対面が多い裁門を複数積まない理由は無かったです。
2枚は適正枚数、3枚は轟轟轟をメタる枚数ですが、自分は前者を選択。
2枚だと轟轟轟への勝率は3割強、3枚だと轟轟轟への勝率は5割弱と、数値はかなり伸びるのですが、それ以上に魔導具の枚数が減ることに依る機能不全を嫌いました。轟轟轟を切り、他のデッキに確実に勝とうという作戦です。
そしてドゥグラスは裁門を採用する上でセットでの採用がマストになるため、2コストの魔導具の枠も決定しました。また、流星群を切っているのでリソースカードである<ヴォーミラ>も当然4枚採用。
次に考えるべきは<グリペイジ>か<グリール>かの2択。
グリールは使うのに癖のあるカードですが、ドギラゴン剣以外には腐らず、ミラーにおいても後攻をひっくり返すパワーのあるカードです。
それに自分はブライゼシュートを倒すのが役目であったので、尚更採用したいカードでした。
グリペイジはというと、ランダムハンデスでゲームを決めることの出来る相手が少ない事が目立っていて、勝率もドギラゴン剣以外に関してはグリールの貢献度が上です。
グリールは腐りやすい、1打点が裏目になりやすいとか言われるご時世ですが、今回はちょっとだけ自分を信じてみることにしました。
『LCS使用 グリールは強いから4!デスザーク』
クリーチャー
計35枚
3.LCSで対戦したデッキと勝敗
朝一の新幹線に乗り込みいよいよ、東京へ!という時にMmjさんから赤青ドギラゴン剣に変更するとの連絡がありました。その時の自分の中では轟轟轟少し下火かもなって意識だったので、寧ろ嬉しかったですね。
では実際の戦績を見ていきます。
()の中がチームの勝敗です。
予選(全7回戦)1回戦 vsブライゼシュート 〇(〇)
まあ会場見渡しても強豪しかいないのですけど笑
僕が<グリール>+<ラビリピト>を手札に揃えて「勝てそう」ってなっている頃には横二人が勝ってた。
景気よく開幕3-0勝利。
2回戦 vs赤黒ドルマゲドン ×(×)
横2人も仕方が無い負けで、開幕3-0から、0-3でもう後が無くなる。
3回戦 vs黒単デスザーク 〇(〇)
<グリール>はないものの、<ヴォガイガ>と<ヴォーミラ>1枚ずつと<グリギャン>が手札にあり、先攻の有利を生かせば勝てる初手でした。対照的に相手はグリギャンを引けてなくて、こちらの5t目に着地した<ガリュザーク>をどうすることも出来ないようでした。
4回戦 vs赤青白ドギラゴン剣 〇(〇)
こっちは<デスザーク>がなくブロッカーを並べつつ山札を掘っていくゲームにしたいと思っていたところ、<絶対の畏れ防鎧>が登場し少し苦しい展開に。
デスザークを失ってでも防鎧を処理。次のターンに<ラビリピト>でハンデス。あいてのバスターが揃うまでに2枚目のデスザークを墓地に落とすチャンスを待ってました。そのために自分はマナを置かずに手札を持っていて、相手は逆にマナは伸びているけど、トップ勝負という状況でした。
多分相手の狙いだったのでしょうけど、6マナで<レティーシャ>を通常召喚されて、<勝利リュウセイ>が着地。自分がマナを置いてなかったことが裏目になりました。更に次のターンに相手は<GWD>を引いてこっちの盤面を消しつつ後続確保。ただ、まだ<バスター>は引けない。
<ヴォガイガ>→<ドゥシーザ>→<デスザーク>で、<革命の裁門>を回収しつつレティーシャとGWDを処理してターンを返し、エンド時に<ガリュザーク>を立てて自分の盤面を作りました。
その返しにようやく相手はバスターを引き、勝利リュウセイから革命チェンジ。<勝利のアパッチウララー>から勝利リュウセイを場に送り出す。それらはタップインではあるものの、既にバスター以外の打点として<オボロ>と<オニカマス>が存在していました。
自分の場には<グリギャン>が居て、手札には革命の裁門が1枚。ブロックするか悩みました。思い出したのは先日のおやつファイナル準決勝で、ブロックが裏目になって負けた試合でした。
選択したのはブロックせず盾で受けること。盾からは2枚目の革命の裁門。
ここで相手が攻撃してくるかどうかは賭けでした。そして相手はオニカマスでの追撃を選択。自分は裁門2枚でバスターとオボロを処理しつつ、グリギャンブロックでオニカマスと相打ち。
相手の場にはタップした勝利リュウセイ、アパッチウララー、グレンニャーの3枚。手札0枚にしつつドゥシーザでグレンニャーを処理し、他の2体をデスザークとガリュザークで殴り返し。
なんとか制圧に成功したものの、次にぶつかるのは時間制限の壁。
残り時間は2分も残されてなかったので、革命の裁門を手札に持ってくる余裕なんて無く、<クロック>と<吸い込む>をケアしながらお願いしますの6点パンチ。通って勝ち。
良い試合で楽しかった。
5回戦 vs赤青白バスター 〇(〇)
さっきまでの白熱した試合はなんだったのだろうとも思いつつ・・・
6回戦 vs赤青白バスター 〇(〇)
だが多色クリーチャーは出ず。誰も着いてこずリスペクトされていない可哀想な団長だけが場に残る。返しに<デスザーク>で迎え撃って勝ち。
7回戦 vsブライゼシュート 〇(〇)
自分の相手はtaisei選手のブライゼシュート。
負けられないのでかなり丁寧に詰めようって思ってたら、<サイキック・ユー>踏んでなんじゃこれってなりながらも勝ち。
6-1でオポに頼らず確定上がり!
本戦1回戦のマッチングが発表され、デッキチェックの合間に昼休憩。
1回戦の相手は最近自分が仲良くしていた東北勢の人達。で自分の相手は東北勢の・・・ではなく新潟県1位のペン山ペン太郎選手でした。
多分デスザークミラーだろうなあって思ってました。
本戦 1回戦 vsデスザーク
1本目
先攻3t目に<グリール>ポン置き。返しに<ドゥポイズ>で処理されて、ちょっと嫌。それでも<ヴォガイガ>の着地の早い先攻の有利は変わらず。良い感じで先出しの<デスザーク>が刺さっているなってところで自分がプレイミス。相手の場にデスザークが居るのにグリールをNEO進化させる。
これで1足分のテンポロス。でもこれで先攻の優位は消え、相手に<卍月の流星群>を使い回される展開に。きっちり詰められて負け。
2本目
先攻3t目に走るグリールは最強。墓地を増やしながら相手のシールドにオールイン。1本目と同様、相手は卍月の流星群を使い回そうとするけど、今回ペースを握っているのはこちら。
それでも相手はブロッカーで耐えつつ、6点を揃えられてお願いパンチの構え。盾に<裁門>か<卍・獄・殺>かで勝ちの状況で、踏ませて勝ち。
この時点で、残り時間は10分を切っていて恐らく7分くらい。7分で決着が着くことはエクストラターンを含めてもミラーではまずないため、実質の引き分けが決まる。
既に25さんは1-2で負けており、勝負は3本目の佳境に突入しているMmjさんに託される形に。
もしもMmjさんが勝てば1勝1敗1分となり、予選順位が高い方が勝ちになる。だから、自分に出来る事はもう殆ど無かった。
結果的にはMmjさんが負けてチームとしても負け。ペンさんとの決着も付けたかったけど、進行の都合で打ち切りという形になりました。
ベスト8のプレイマットとクロックを貰って終了。
4.感想
今回、自分はレジェンド枠では無かったので、レジェンドになるつもりで遠征したのですが、まだ早かったみたいです。プレミもありましたしね。ただ、強いプレイヤーに多く当たり、刺激を受けることが出来たのは良かったです。
LCSに関しては十分な調整時間がとれなかったにも関わらず、デッキリストに余念がなかった事や、プレイに自信があったことは成果かもしれないです。東京まで来て、こうして持って帰れるモノがあったのは良いことです。
欲を言えば、もっと勝ちたかったなあ。