
ディーヴァグランプリ2024WINTERも終わって半月が経とうとしてますがいかがおすごしでしょうか。
ディーヴァグランプリの次の週には川崎王決定戦(キーセレクション)も開催され、ディーセレだけでなく他のレギュレーションでの大型大会も今後いくつか予定されているようです。
5月の大須星決定戦はオールスターとキーセレクションで2日間開催されることが既に告知されていましたね。
また、過去を振り返ると1月は真冬のキーセレばとる〜!、オールスターばとる〜!が全国各地で開催され普段と異なるレギュレーションで戦ったのは記憶に新しい事かと思います。
私も幸いある程度の成績を収めることが出来、8弾(インキュベイトセレクター、人気ルリグのミュウがスターターで登場した直後の弾となります)と言うそこそこ昔から始めたウィクロス老人の面目はギリギリ保つことが出来ました。オールスターやキーセレクションは対面の理解や自分のデッキへの理解がどれほど深いかで勝敗も容易にひっくり返る奥深いレギュレーションなので機会があれば今後もこういったイベントは定期的に行っていただきたいものです。
今回はそんな真冬のオールスターばとる〜!より私が使用させて頂き何とか優勝に漕ぎつけたデッキ、製作者様曰く『マユマユマユ』と呼ばれるデッキを紹介させて頂きたく思い筆を執らせて頂きました。無対策の相手ならほぼ回避不能の過剰打点を叩き込むデッキです。
製作者様より紹介の許可を頂いたので僭越ながら紹介させて頂きます。
ギミックの紹介やキーカード、ここに少し弱いなどある程度の事は分かるように頑張りますのでお付き合い頂けますと幸いです。
デッキ
コンセプト
ずっと俺のターン!!どんなデッキ?
このデッキはコンセプトの通り4ターン相手にターンを渡さない(1ターンアタックフェイズが無いのと1ターンシグニを1体しか出せないターンがあるので実質2,5ターンくらい)過激な打点を叩き込んで勝利するかなり特殊なデッキタイプです。チーム編成だとどうしても防御が薄くなってしまうところをこのデッキは圧倒的な攻撃力でやられる前にやる、を現実にしています。箇条書きで説明させて頂くと、
・レベル3時に<創鍵の巫女 マユ>を破棄して次のアタックフェイズ・グロウフェイズをスキップする代わりに追加ターンを得る
・次ターンのメインフェイズにピース<未知の邂逅>を使用し『メインフェイズに』<未知の巫女 マユ>へグロウし追加ターンを得る
・次ターンに<創世の巫女 マユ>へグロウし、エクシード5で追加ターンを得る
・防御アーツを残した状態でオラー!
って感じです。ね、簡単でしょ?
打点を計算すると先攻の場合
先2 シグニ2+ルリグ1点
先3 0点
先4 シグニ3+ルリグ1点
先5 シグニ1+ルリグ1点
先6 シグニ3+ルリグ1点
となり、8点通せば勝ちのゲームで相手がまだレベル2の状況にもかかわらずシグニで9、ルリグで4の計13点叩き出すことが出来ます。
もちろん相手がサーバントを持っていればルリグアタックは通りませんが、相手のターンが来ないと言う事はドローが出来ないと言う事なのでその状態で何ターンサーバントを切り続けられるでしょうか。
またこのデッキのルリグタイプは『タマ』であるため、これらの最強シグニを無理なく盤面に立てることが可能です。 特に<アークゲイン>が居ると自身を含めた場の天使にルリグ以外の効果を受け付けない耐性をばらまけるため、ほとんどのLBを受け付けない点も強さに拍車をかけています
オールスターでは先攻後攻をひっくり返してグロウ出来る<ビカム・ユー>〈<クロス・テンスグロウ>〉が存在していますがそれでもレベルは3以下。何らかのキーを採用していてもルリグ効果は精々1面くらいしか守ることは出来ないでしょう。他には〈負けない〉〈アタック(ダメージ)を無効にする〉〈アタックフェイズをスキップする〉〈アタック出来ない(出来ないを『得る』ではない)〉等の効果で守ることは出来ますが、色々合わせても5点分の過剰打点をレベル3以下で捌ききらなければなりません。一方で<クロス・テンスグロウ>の存在からこのデッキよりも速いデッキの筆頭たる【1止めママ】の1ターンキルを許さず【2止め遊月】や【1止め花代】であってもキーカードの盾落ち等でワンキル出来なければ過剰打点を押し付けて勝利することが出来ます。
次に、キーカードについて見ていきましょう。
キーカードは?
ルリグトラッシュにルリグの下を落とすのは<創鍵の巫女 マユ>で適当に落とせば良いです。
厄介なのはこのカードが全てライフクロスに落ちた場合。今回は<UNKNOWN MEMORY>を採用している都合上全て盾落ちすると拾う事が出来なくなり詰みます。極力落ちない事を祈りましょう。
チェックゾーンに<アークゲイン>をセットする事で4にグロウした後で回収しそのまま立てる事が出来ます。
青シグニではありますが、<忘得ぬ幻想 ヴァルキリー>のサーチ対象であるためそこまで回収に手間はかからないでしょう。
LBも1点止めながら1ドロー出来るためお得です。ディーセレのカードはLBが強くて助かりますね。
しかもこのデッキはレベル3で追加ターンを取り且つそのターンのアタックフェイズはスキップされるため、このシグニの効果を次ターンも使用出来るのが美味しいポイントです。
<タイプス>や<あや//メモリア>に繋がるカードですが<ハニエル>ではサーチ出来ないため<ゲット・インデックス>のサーチ先としては割と候補に挙がりやすいかもしれません。
上の効果はエナを与えない一面空け。レベル3のターンを2ターン過ごすためこの効果は2回使えます。<コードアンチ ラティナ>等を絡めると全面空けた状態でレベル4時のアタックフェイズに入る事も可能です。
ゲーム1は単純に手札が増える効果ですが、2ドローではなくトップ5枚から2枚選んで加えられるため手札の質をより高めやすくなっています。
特に<未知の邂逅>では手札とエナを計5枚以上と言う少なくないコストを要求されるため、ノーコストで手札が増える効果はとてもありがたいです。
<未知の巫女 マユ>にグロウしたターンどうしてもサーチしたいシグニがある場合サーチとして使う選択肢はありますが、これを使うと<プリンセス・ディフェンス>が被弾するので入っている可能性のある相手には使用を控えるなどの注意は必要です。
<創世の巫女 マユ>にグロウしたターンが<未知の巫女 マユ>で得た追加ターンの場合シグニを場に1体しか出せないため、<プリンセス・ディフェンス>が飛んでくるリスクを冒してでもこのターンに使って次ターンに備える動きはアリかもしれません。
ただここは色々採用の余地があり、手札が無い時にトラッシュからシグニを2枚拾える<ネバー・サレンダー>等も考慮に入ります。これを使えば<タイプス>が盾落ちした場合も4グロウするタイミングでエナからトラッシュに落とせるためちゃんとレベル5までグロウ出来ます。
真面目な話をすると1にグロウする事を匂わせるルリグが良いです(『リル』『ドーナ』『あや』『ママ』『グズ子』『レイラ』『ノヴァ』など)
大好きなルリグと一緒に戦えるのもこのデッキの良い所ですね。
有利な対面・苦手な対面は?
オールスターに存在する大体のデッキには強力な布陣を押し付けられるので、気を付けたいルリグ、またはアーツについてのみ今回は話していきます。これによって<タイプス>を手札から落とされてしまうとまともに戦えません。一応ミルルン側に<アークゲイン>を絡めた盤面で地上点を取る手段がほぼ無いため4まで乗れればゲーム出来るかもしれませんが辛い事には変わりありませんでした。
こう言ったデッキと対面した場合は<デッキを引きすぎない>事が重要となります。そして止めデッキ相手なのでレベル3からが本番です。
また、4にグロウするためのリソースである<手札+エナ計5枚以上>の条件を達成する事も忘れないようにしましょう。
ハンデスを絡めてこない相手なら手札に<タイプス>をキープするなどで多少抗う事は出来るかもしれませんが、それでも大変な事には変わりありません。
ちなみにライフクロスへのアタックを控えても相手はエナを余裕で自発してくるのでノーパンはほぼ無意味です。しっかり攻めていきましょう。
相手のLBは一切効かないためそこを耐えれば勝ちは目の前です。
この対面はレベル3,4時にMAX4点、とはいかないまでも3点くらいは通したいので<羅星 リンゼ>の枚数とも相談しながら<創鍵の巫女 マユ>を破棄せず真っ当にグロウする事も考えた方が良いのかなと考えています。
これに対する回答ですが<レベル5天使を入れる>です。ただ横に<アークゲイン>を添える都合で盤面に立てられるのは1体だけなので必要かどうかは審議。
今回はその1点差は一旦考えない事にしたので入れていません。入れるなら<ガブリエルト><ラミエル>あたりでしょうか。
<ロック・ユアハート>を上回るメタカードで出されるとほぼ詰んでしまうのですが、速いデッキに入っているカードではないため飛んできても1ターン耐え抜けば勝てる事も多い印象です。最後まであきらめず行きましょう。
改造するなら?
ただ序盤の1点を諦めざるをえなかったりやエナを焼いてくるデッキに対して一生グロウ出来ないといった問題もあるので環境次第かなと思います。
また、このピースを入れるなら<あや//メモリア>が多分抜けます。(<アークゲイン>をキープしなくてもよくなるため)
このキーを採用する場合レベル2はコインを得るリミット4のタマ<金輝の巫女 タマヨリヒメ>になります。そしてこのタマのコインは出現時で得るため<クロス・テンスグロウ>で1→2のグロウが出来なくなる点には注意が必要です。
エナの濁りが怖い場合<スノー・チャージング>でも良さそうです。<タイプス>を探しながらエナを伸ばして次ターン動けるのは悪くないなと感じました。
一方防御札を犠牲にしており<創世の巫女 マユ>にグロウした時回収が効かない点には注意が必要です。
終わりに
タイミングを逃しに逃したせいでこんな時期の公開となってしまいました。やる事は大味ながらサーチ手段豊富なお陰でピン投のセンスに各人の味が出る玄人好みのデッキなので、
オールスターの大会があったら選択肢の一つとしてどうでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございました!