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【じょーじ】3弾環境振り返り | ONE PIECEカードゲーム

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【じょーじ】3弾環境振り返り

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by じょーじ

【じょーじ】3弾環境振り返り
こんにちは、じょーじです。
2月11日に発売したブースターパック3弾「強大な敵」から3か月が経過し、今月末にはブースターパック4弾「謀略の王国」が発売となります。
3か月ぶりに大幅にカードプールが追加され、さらに各地で「チャンピオンシップ2023地方予選」が始まるという、環境が大きく変動するタイミングとなります。
今回は、4弾発売前に、この3か月間の3弾環境を振り返っていこうと思います。

2月11日 ブースターパック3弾「強大な敵」発売
「<白ひげ>」や「<錦えもん>」が多く活躍した2弾環境が終了し、全127種の大幅なカードプールが追加されました。
《東の海》や《CP9》などの新デッキタイプ、新色「黄色」の追加によって、様々なデッキが研究されていきましたが、最初に注目されたデッキは2弾環境でも活躍していた「白ひげ」デッキ。
2弾環境上位デッキの中でも、「錦えもん」デッキは強化カードが殆ど増えなかったのに対し、「白ひげ」デッキは、<OP03-003 イゾウ>と<OP03-013 マルコ>が追加されたことで安定性と展開力、盤面制圧力を手に入れました。
「白ひげ」デッキは、2弾環境の時点でデッキ構築の方向性やプレイングの下地が出来上がっていたこともあり、すぐに新環境に適応し、猛威を振るうことになりました。
ラクヨウ>を入れて出力を上げた「ラクヨウ型」、<スピード・ジル>や<アトモス>などの4コストバニラを多く入れた「バニラ型」、<白ひげ海賊団>のサーチを多く入れた「安定型」など、作り手によって様々な構築が試されていました。

その他、良く試されていたのは、「<ルッチ>」と「<ナミ>」デッキ。
「ルッチ」デッキはランダムハンデス+除去によって白ひげ対面で優位に立ち回れるため研究されており、構築は「CP9型」と「海軍型」に分かれ、「CP9型」の中でも、運が絡むものの成功すると大きなリターンを得られる<空気開扉>を採用するのかどうかを中心に議論されていました。
「ナミ」デッキは、この頃はまだ環境で通用するのかどうかというより、初の特殊勝利能力として注目されていた印象です。自分のドロー能力だけで山札を削る「自走型」と、相手のライフにダメージを与えた時に7枚トラッシュする系のカードが採用された「アタック型」に分かれ、研究されていました。
まだまだ環境初期ということで、この頃はいろいろなデッキが試されていた印象です。
2月19日「バンダイカードフェス2023」開催
幕張メッセで行われた大型イベントの中で、「チャンピオンシップ2022 本戦」と「ONE PIECEカードゲーム 3on3 CUP」が開催。
新弾が発売して間もない中、「日本一のプレイヤーが決まる大会」が開かれました。
勝ち上がるためには、2弾環境で培ってきたプレイングや実力に加えて、リーダーの選択やデッキ構築のセンスまで問われることになるという非常に難しい条件の中、
日本各地で行われた地区大会を突破した、本戦出場者の方々が選んだデッキは以下になります。
前評判通り、強さが折り紙付きの「白ひげ」デッキが19人とトップ。
その対抗馬として注目されていた「黒ルッチ」が14人。続いて、<白ひげ海賊団>のカードを使いこなせて自力も高い「エース」デッキが8人で3番手という形になりました。
半数を赤デッキが占める中、黒デッキの活躍も期待されておりましたが、決勝トーナメントに進んだのは以下の8名の方になりました。
  • 赤 白ひげ 4人(50%)
  • 黒 ルッチ 1人(12.5%)
  • 青 ナミ 1人(12.5%)
  • 黒黄 リンリン 1人(12.5%)
  • 緑 錦えもん 1人(12.5%)
半数の4名が「白ひげ」デッキとなり、同じくらい多かった「ルッチ」デッキは1名のみ、「エース」デッキはいないという、意外な結果となりました。
逆に、元々使用者が1名しかいなかった「錦えもん」や「リンリン」が残っているのが面白いですね。
決勝トーナメントの結果、ベスト4は「青ナミ(自走型)」を使用したねおん選手と「白ひげ(ラクヨウ型)」を使用したちゃみ選手。
準優勝は「白ひげ(ラクヨウ型)」を使用したまーぼー選手。
初代チャンピオンは、「白ひげ(サーチ安定型)」を使用したジョーカー選手となりました。
ジョーカー選手の構築は+2000カウンターのカードが14枚とかなり多く採用されており、サーチカード<白ひげ海賊団>が4枚、<エドワード・ニューゲート>等のキャラカードも殆どが4枚採用と、安定感に寄せた構築。
出力が高い「ラクヨウ型」が2位、3位と続く中、回戦数の多い大型大会に於いて常に付きまとう"手札事故"の対策をしっかりとしつつ、「白ひげ」デッキが持つ元々のポテンシャルの高さを毎試合活かせるような構築が優勝ということで、デッキ選択の上手さに感銘を受けた決勝大会となりました。


2月後期~3月前期
この期間中、スタンダードバトルやフラッグシップで人気だったデッキは、以前と変わらず、「<白ひげ>」と「<黒ルッチ>」でした。
チャンピオンシップ本戦の結果を受けて、特に上位4名の方が使っていたデッキを参考にした構築の使用者が増えていた印象です。

また、この頃には、"環境の中心は「白ひげ」である"という認識がかなり広く浸透しており、「白ひげ」を専用で対策したデッキがちらほら現れるようになりました。
有名な例だと、「白ひげ」側のライフが0になった後に<OP02-082 バーンディ・ワールド>で一撃必殺を狙う紫デッキや、<OP03-019 火達磨>を採用した赤デッキなど。
大会で全勝できるかよりも、「白ひげ」に勝てるかどうかという視点でデッキが作っている方も多く、ライフの減りが早いという「白ひげ」デッキの隙を突けるようなカードを探して採用されていた時代になります。
また、発売から1か月ほど経ったことで研究が追いついてきたこともあり、「<ナミ>」や「<カタクリ>」など、Tier1と比べると一歩引くものの、元々ポテンシャルが高いデッキたちの使用率も少しずつ増えてきました。


3月11日 禁止・制限カード追加のお知らせ 発表
突如、ONE PIECEカードゲーム初の禁止カードが発表されました。
発表内容は<OP02-024 モビー・ディック号>と<OP02-052 カバジ>の2種類のカードの禁止。
OP02-024 モビー・ディック号は、単純にカードパワーが高すぎることによって禁止カードに、OP02-052 カバジは、一度もアタックせずに勝利を狙える「<ナミ>」デッキの不健全性から禁止カードにするという発表内容でした。
チャンピオンシップ本戦の上位4名が使用していた2種類のデッキタイプがどちらも規制されるということで、3弾環境に激震が走ることになります。


3月中旬~3月後期
禁止制限の施行自体は4月1日からだったため、しばらくの間は環境維持になる......と思いきや、
大会での「<黒ルッチ>」の使用率が減った期間になりました。
代わりに何のデッキが増えたのかと言うと、「<白ひげ>」デッキと「<ナミ>」デッキ。
禁止制限が施行される前に最後に大会で規制対象のデッキを使って、所謂"お別れ会"をしようと考える人が多かったのではないかなと思います。


3月25日「スタートデッキSide ヤマト」「スタートデッキSide モンキー・D・ルフィ」発売
黄色と黒のスタートデッキ2種が発売されました。
定価が550円とお手軽な値段で、かつコンビニなどでも仕入れている場所が多く、初めて手に入りやすいと感じたカードセットとなりましたね。
黄色は《ワノ国》のカード主体のデッキ、黒は《東の海》主体のデッキということで、その色にはこれまでに無かった特徴のカードが収録されていたため、これまでの黄色系デッキや黒系デッキを直接強化するカードは少なかったものの、<5cヤマト>や<9cシャンクス>など優秀なカードもあり、デッキ構築の幅が少し広がりました。

このデッキセットの発売によって大会でのシェア率などに大きな影響は及ぼしませんでしたが、<リーダーヤマト>に関しては、発売後いち早くリーダーとして使って大会に持ち込む人もおり、キャラ人気の高さが伺えました。


4月1日 「禁止・制限カード」施行


4月1日~4月16日 チャンピオンシップ2023 1次予選開始(4月前期)
禁止・制限カードが施行され、3.5弾と呼ばれる環境が始まりました。
「<白ひげ>」デッキと「<ナミ>」デッキは大幅に弱体化したことで大会使用率が下がり、
「白ひげ」デッキが少なくなったことで、「白ひげ」狩り専門家だった「<黒ルッチ>」のシェア率も大幅に下がりました。
その代わりに環境に頭角を現したのは、<カタクリ>デッキ。
黄色は、お互いのライフ枚数をコントロールしながら戦っていくデザインとなっており、性質上、勝手にライフを削ってしまう「白ひげ」との相性の悪さから環境的に使いにくい側面があったのですが、その天敵とも言うべき相手がいなくなったことで、大会での占有率を増やしていきました。

「カタクリ」デッキは性質上圧倒的なライフ差で勝つ試合も多く、<7cマム>などの対処が難しいキャラもいるコントロール系デッキということもあり、初心者の方を中心に苦手意識を持つ方も多く、ある意味では弱点がわかりやすい「白ひげ」デッキが流行していたよりも、「カタクリ」デッキに対するヘイトを感じられた期間でした。


4月17日~4月30日 チャンピオンシップ2023 1次予選4月後期
カタクリ>が席巻した環境は、この頃には、なし崩し的に終わりを告げます。
次の環境トップとされたのは、上記2種のリーダーでした。
「<白ひげ>」デッキのシェア率が高くなったことで、デッキ相性の悪い「カタクリ」が再び環境から離脱することになりました。

何故規制されて環境から姿を消していた「白ひげ」がまた帰ってきたのかといいますと、他でもなく一時の環境を席巻していた「カタクリ」に対して有利なためです。
さらには、「白ひげ」デッキは、規制前と比べると見劣りしてしまうような強さではあったものの、<OP02-001 エドワード・ニューゲート>本人のスペックの高さと、<OP02-018 マルコ>と<OP03-013 マルコ>の2枚の頭一つ抜けた性能は健在で、他のデッキと比べてみたら十分以上に強かったのです。
「俺が弱くなったところで、別にお前が強くなった訳じゃねェ」という某台詞を思い出す構図ですね。

「白ひげ」と共に台頭してきた「<ゾロ>」デッキは、毎週デッキ構築のトレンドが大幅に変わるレベルで構築が定まらないものの、そのどれもが一定水準よりも強いという不思議なデッキです。
赤は、デッキ構築の自由度が高く、特に、登場時にトップ5枚からサーチできるキャラカードが4種類あるため、どれを入れてどれだけのサーチ先を用意するのが正解なのかと、日々頭を悩ませていた人も多かったのではないでしょうか。
大会等で観測した構築は、3弾環境だけでも「麦わら山賊型」「白ひげ山賊型」「ティーチ型」「1cサーチキャラ全部盛り型」「火拳型」「ラクヨウ型」「麦わら速攻中心型」「STナミハルタ型」「ブルック除去型」その他諸々。
3弾環境を通して様々な構築の変遷を経ましたが、4月半ば頃に<ティーチ>を入れた構築が流行り始め、
4月後期~5月前期にかけて、だんだんと<イゾウ><バギー><ダダン>の3種のサーチカードと「マルコ」2種を採用した「白ひげ海賊団軸」のシェア率が高くなっていったかなと思います。


5月13日『チャンピオンシップ2023 3on3 Spring』開催
チャンピオンシップ2023の世界大会への切符をかけた初の大会が開催されました。
同時期には<ST02-001 ユースタス・キッド>や<ST08-001 モンキー・D・ルフィ>などの、赤系デッキを意識して作られたデッキが評価されるようになったり、3on3形式という特殊さも相まって、どんなデッキが入賞するのかが注目されていた大会になりました。
全体の使用デッキ分布は公開されませんでしたが、赤系デッキを全く入れていないチームや、使用者の少ないリーダーのデッキを使って勝ち進むチームもいたとの話です。
そんな激闘が繰り広げられた大会の中、見事準優勝となったのは、「<白ひげ>」「<ゾロ>」「<エース>」の3リーダーを使用した『明日どうします??』チームの皆様。
チーム内の全員が、<OP03-003 イゾウ><OP01-006 お玉><OP02-018 マルコ><OP03-013 マルコ><OP01-029 ラディカルビ~~~ム!!!!>を4枚投入という、赤系のカードと白ひげ海賊団のカードの自力の高さを十二分に活かしたチーム構成で、見事、高成績を収めました。おめでとうございます!

そして、優勝に輝いたのは、「白ひげ」「ゾロ」「ロー」の3リーダーを使用した『鰻組』チームの皆様となりました。
『明日どうします??』チームと同じく赤系リーダーの構成でしたが、こちらはチームに「赤緑ロー(STロー型)」が採用されています。
「ロー」は強いデッキではあるものの「ゾロ」対面が苦手という印象だったのですが、今回は3on3形式の大会ということで、もし相手のチームに「ゾロ」を使うメンバーがいたとしても、自分の対戦相手となる確率はそこからさらに3分の1になるため、普通の大会よりも苦手対面にあたる確率が低くなるという、3on3形式の大会であることを活かしたデッキ選択なのかもしれませんね。
見事、世界大会への切符を手にした初の選手となりました。
優勝おめでとうございます!


終わり
ということで、3弾環境の振り返り記事でした!
黒デッキや黄色デッキなども活躍した3弾環境でしたが、最後には見事に真っ赤に染まりましたね!
でも、個人的には今でも「<ドフラミンゴ>」デッキが3.5弾環境のオアシスでした。
もし知らない方は前回の記事を見てくださると嬉しいです。

ということで、これから4弾環境へと進み、6月には日本各地でチャンピオンシップ地区大会が行われていくこととなるわけですが、
3弾環境で強かった「白ひげ海賊団」を中心とする環境が続くのか、4弾の新リーダーが環境を制するのか、はたまた、環境が低速化することで「<ナミ>」や「<カタクリ>」などのデッキが再び浮上するのか......。

また、4弾の環境振り返り記事では、この記事で登場した「<白ひげ>」という文字列以上に、同じ言葉を打つことになるのか......!今から楽しみですね!

それでは、また次回にお会いしましょう。

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