
今回は、「邪神と水晶の華」 で登場してから2024年3月の殿堂による新環境で見かけるようになった「ラッカゴスペル」のデッキ紹介をしていきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
デッキレシピ
今回はこちらのリストを基に解説していきます。
「ラッカゴスペル」は大きく分けて2タイプあり、ひとつは<水晶の祈り|クリスタル・ドゥーム>の下面でアンノウンとゼニスを大量に踏み倒してワンショットを狙う型。
もうひとつは<月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍>でエクストラターンを取りながら<頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22>などを踏み倒しつつ連続でターンを取りワンショットを狙う型があります。
今回紹介する型は、後者の「ガリュミーズ型」となっています。
「ラッカゴスペル」の特徴
毎試合できるわけではありませんが、自分の墓地に呪文が十分にあると相手としては4ターン目以降常にゲームを決められてしまうかもしれないというプレッシャーを与え続けられるは1つの強みと言えます。
また、2体のクリーチャーを止められる<氷柱と炎弧の決断>、相手のマナ以上のコストを持つクリーチャーを全てデッキの下に送れる<オリオティス・ジャッジ>、手札から99コストのカードを捨てることで相手の盤面を全て破壊できる<ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ>と複数面止める受け札が3種類採用されており、受けもばっちりです。
例えば<水晶の王 ゴスペル>の着地を妨害する<キャディ・ビートル>や<奇石 ミクセル|ジャミング・チャフ>。呪文を唱えなくする<奇天烈 シャッフ>など「ラッカゴスペル」への対策は色々な方法がありますので、対策自体は意外と容易です。
つまり、「ラッカゴスペル」が最も輝くタイミングは、環境から母数が減り相手のデッキからメタクリーチャーが抜けだした頃が狙い目です。
カード解説
<水晶の王 ゴスペル>の着地を妨害する<キャディ・ビートル>や<奇石 ミクセル|ジャミング・チャフ>。こちらのドローに合わせて相手もドローすることが出来る<歌舞音愛 ヒメカット|蛙の子 遭えるの何処?好きと謂ひて>など、小型のメタクリーチャーを除去でき小回りがきくので優先して採用されています。もし、環境から小型のメタクリーチャーがいなくなたった場合は受けとしても使える<バーニング・フィンガー>に差し替えるのもありです。
デッキの中にコスト99のカードが合計8枚採用されており、<ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ>でコスト99のカードの捨てることはかなり容易です。
また、<水晶の王 ゴスペル>の効果で《ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ》と<月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍>を回収し、もう一度相手の盤面を破壊する動きはとても強力です。
攻撃時に手札から呪文を踏み倒せる能力を持っており、今回は「ガリュミーズ型」ですので<月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍>を唱えて連続でターンをとることを目標にしています。
もし手札に《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》の2枚目が無くても2体目の<水晶の王 ゴスペル>があれば墓地の呪文を好きな枚数回収することができるので、先程手札から唱えた《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》を回収してもう一度攻撃時に唱えることで《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》を連打することが出来ます。
なので、状況によっては《水晶の王 ゴスペル》の呪文回収の枚数を必要最低限にして2体目の《水晶の王 ゴスペル》を着地しやすくすることも1つのプレイとして重要です。
<水晶の王 ゴスペル>のメイン能力は攻撃時に発動するので、ただ場に出しただけでは返しのターンに破壊されたり攻撃できなくされたり、隙が多くなってしまいます。
そこで、召喚する前に<キリモミ・ヤマアラシ>を唱えることで召喚から攻撃までの隙を相手に与えることなく大型呪文の踏み倒しが行えます。
また、《水晶の王 ゴスペル》にとって《キリモミ・ヤマアラシ》は呪文自体の1軽減と墓地に呪文が増えるので1軽減が入るので実質1コスト2軽減になります。
なので、呪文の枚数が墓地に足りないときに《キリモミ・ヤマアラシ》を複数枚使って無理やり《水晶の王 ゴスペル》を場に出すこともできます。
相手にとって意表を付けるとかなり強いのでこのプランが出来るかどうかは頭の片隅に置いていてもいいかもしれません。
「ラッカゴスペル」はデッキの動き的に光マナを使用するのは<水晶の王 ゴスペル>を召喚するときだけです。
つまり、マナに光マナが1枚あれば良いということになります。
これ以上枚数を減らしすぎると《水晶の王 ゴスペル》を召喚する際に光マナが無いということが発生しますし、増やしすぎると手札交換系の呪文が打ちにくくなってしまいますので単色光文明は合計4枚がちょうど良い枚数だと思います。
その中でこの2枚を採用した理由は相手の理不尽に対応でき、手打ちもしやすい<オリオティス・ジャッジ>を優先して採用しました。また、<月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍>が4枚採用されていてデッキの中身がほぼ呪文でハズレも少ないので1枚<ラッキー・ダーツ>を採用しています。
《オリオティス・ジャッジ》の3枠は<極閃呪文「バリスパーク」>や<スローリー・チェーン>など環境に合わせて差し替えても良いでしょう。
<卍 ギ・ルーギリン 卍|卍獄ブレイン>は1コストの1ドロー呪文ということで、くっつきの良さを評価して今回採用しました。また、<水晶の王 ゴスペル>で<月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍>を使って連続でターンを獲得できたとしても《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》から何も出せないと合計3回ターンを取る必要があります。そうならない為に5枚目のドルスザクとしても活躍してくれます。この他にも自分のクリーチャーにブロックされない効果を付与することができるので天門系のブロッカーに受けを頼っているデッキに対して強くでることもできます。
《卍 ギ・ルーギリン 卍 / 卍獄ブレイン》は無くてもいいと思ったら<キリモミ・ヤマアラシ>の4枚目にしてもいいかもしれません。
ラッカゴスペルの回し方
手札から捨てるカードは呪文を優先していきますが、なるべく手札交換呪文は1枚以上残しながら手札交換をしていきます。捨てたい呪文が無い場合や墓地に呪文がある程度溜まった場合は《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》を捨てても大丈夫です。《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》は墓地からも場に出すことが出来るので墓地に落としても問題ありません。
マナ埋めに関してですが初手など多色を埋めるタイミングがあれば《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》は優先してマナに埋めます。色マナとして優秀ですし《月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍》から出せなくても全然問題ないからです。また、《キリモミ・ヤマアラシ》を打つ用の赤マナを1枚用意できれば後はなるべく青マナを埋めるようにしていきます。理由は手札交換呪文を細かく打っていくとなると複数枚青マナが必要になるからです。
また、メタクリーチャーのパワーが2000以下の場合は<勇愛の天秤>、攻撃時に効果を使う<奇天烈 シャッフ>などの場合は<氷柱と炎弧の決断>でも対処することができますので、メタクリーチャーを出されてもまだまだ戦うことができます。
ですので、なるべく早めにゲームを決めきるのが一番良いのですがロングゲームになってしまったということは恐らく<水晶の王 ゴスペル>を上手く使えない状況になってしまったということだと思います。
このようになってしまった時は、<ゴゴゴ・Cho絶・ラッシュ>で盤面除去と<氷柱と炎弧の決断>で打点を止めながら相手とリソースゲームをして<頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22>の着地を狙います。
墓地にクリーチャーではないカードが4枚あれば90コスト軽減され9コストで召喚することが出来ます。《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》はスピードアタッカーのTブレイカーなので一気にリーサルを狙うことができ、終了時に手札からクリーチャーを踏み倒すことが出来るので打点の増量も可能です。
終わりに
いかがでしたでしょうか。殿堂による新環境で新たに登場したデッキですが早速いくつかの大会で結果を残しており、強力なデッキである認識は広がってきています。
アドバンスでは<禁断 -封印されしX->やGRゾーンを使ってワンショットをしたり、オリジナルでもフィニッシャーを<水晶の祈り|クリスタル・ドゥーム>にしたものと<月下卍壊 ガ・リュミーズ 卍>の2種類あり、デッキの拡張性が高いことも魅力のひとつです。
デッキ構築の幅が広いと色々なアイデアが出てきてデッキを組むことの楽しさを感じられて良いですよね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。