
新制限後構築を考察 ニュクス解説
はじめに
お疲れ様です。Llennです。今回は10月1日より更新される制限改定後の「ニュクス」の解説記事になります。
新弾で新しいカードを追加された「ニュクス」ですが、制限改定によってデッキの出力が低下したことは否めません。
しかし、今までのデッキの構築論を見直したことで「ニュクス」デッキは新しいコンセプトを得てリペアが十分可能であると僕は考えています。
今回は、制限改定によるデッキの変化についてまとめていきたいと思います。
デッキリスト
制限改定による影響
今回の制限改定で「ニュクス」は以下の3点の課題ができたと考えます。- 初動カードが不足する
- 神託が進まない
- 手札を増やしにくい
<ムトゥードラゴン>は1枚で2枚手札を増やすことができたり、<幽弓子爵ディルトス>は神託を進めながら<マッドフット>を蘇生して手札を増やしたりと、この2枚はフィニッシュに大量の神託を必要とする「ニュクス」デッキの核と呼べるカードであったと考えています。
これらの課題を解決するカードは「初動になりつつ、神託が進み、手札を減らさないカード」ということになります。
これらの条件に基づいてムトゥードラゴン、幽弓伯爵ディルトスの枠に充てるカードを検討していきましょう。
小型カードの採用
神託を進めるカード、フィニッシャー、防御札などと抱える必要があるカードが多いこのデッキにとって手札が減るカードは軽量で神託が乗ったとしても採用するべきではないと考えています。
テキスト量は少ないですが、手札を減らさないことや<頂天神帝カイルス・グリフォン>でも軽減が取れることは評価できます。
個人的には<黒青の風霊>よりも評価が高いです。
<マッドフット>などの効果でコアをボイドに置くことはできないものの、神託を行うことで<夜闇の契約神ニュクス>をトラッシュに落として<運命の三女神ラケシス>で回収するといった動きにも貢献でき、神託の進みの遅さを夜闇の契約神ニュクス2枚目を引くことによって解決することに繋がります。
配置時効果でドローができることも手札を減らさないので評価しています。
裏面の効果で小型スピリットを召喚できるので神託も進められるかも...と思って回してみたのですが、「2コストで配置⇒相手のスピリット/アルティメットを消滅⇒転醒⇒相手のスピリット/アルティメットを消滅⇒1コストで蘇生」というトラッシュからの召喚効果までの過程が長いためあまり使い勝手はよくありませんでした。
自身単体で神託に貢献せず、単体でデッキを掘り進める枚数も少ないことから評価はあまり高くありません。
以上の観点から<グリプ・ハンズLT><コアの光主・ヴィオレ魔ゐ>の2種類が採用候補に挙がってきます。
そこからさらに新弾で追加されたカードとそれによるデッキの回し方の変化も見ていきましょう。
追加カードによる動きの変化
「ニュクス」は分割リーサルが基本的なフィニッシュ方法であったことから、攻めの要である<争いの女神エリス>を雑に使用しないで温存する動きが多くありました。逆に、争いの女神エリスの枚数に余裕があるゲームは、1枚目は界放してコアブーストのために雑切りに回すことで後半の動きを飛躍的に強くすることが出来ました。
この上振れのゲーム展開を毎ゲーム可能にすることが出来るのが<運命の三女神ラケシス>です。
実質的な争いの女神エリスの4~5枚目であり、争いの女神エリスの界放2回とこれら2枚の顕現2回分で6コアブーストが可能になっています。
増やしたコアを使って神託を進めることで、制限改定による課題を解決することに貢献しています。
今期からの「ニュクス」は、
- 「序盤」低コスト帯をプレイし、手札の枚数を維持しながらカウントを増加
- 「中盤」<争いの女神エリス>をプレイしてコアブースト&受けのコアを用意
- 「終盤」増やしたコアを使って神託を進め直して要求値の高いリーサルを叩き込む
このような流れに沿ってゲームを進めるコンセプトになるでしょう。
不採用カード説明
一見かなり強いように見えますが、「初動札になりながら神託を進める」という新制限によって生じた課題の解決に何も貢献していません。リーサルの詰め性能は多少向上するかもしれませんが、<争いの女神エリス>による詰め性能は現時点でかなり高いので無理に採用してデッキの枠を消費する必要はないと考えます。
最後に
いかがでしたでしょうか。新制限の適応はもう少し先の話になりますが、店舗予選が控えていることから速い段階でデッキへの理解を高めることは非常に重要であると僕は考えています。
これからショップバトル、非公認大会、バトスピリーグなどで、どのようなデッキが成績を出すのかに注目しながら来期の対策を練るのも面白そうです!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!