「人気のあのカードについて教えて!」第9弾。今回は「白のレベル3シグニ」に注目しました。
ご紹介するシグニはこちらの3人です。
白シグニの中でも特に防御性能に秀でた3人をピックアップ。「堅牢かつ強固」という点では共通していますが、微妙な違いがあります。
今回はそれぞれの特技や苦手ポイントなどを比較していきます。センターでもアシストでも、白ルリグを採用したデッキを使っている方は、ぜひご覧ください。
1:エクシア シグニゾーンに介入!
自分のシグニが対戦相手の能力か効果の対象になった場合、対戦相手のシグニゾーンを1つ指定し、そこにいるシグニのアタックを止めることができます。
フレーバーテキストにもある「シグニゾーンに介入」する能力は非常に珍しく、現在は多くのデッキでも採用されています。
その強さを体感されている方も多いかと思いますが、発動条件のゆるさにも関わらず、ディーセレでは強力な1面防御ができるのが何よりの強みです。
対象に取られるのは自分でなくても良いため、「<エクシア>=1面防御」と認識しても良いくらい。<エクシア>を前に3点要求をするのは至難の業と言えるでしょう。使う側にとってみれば、「<エクシア>を立てれば1面は守れる」と言い切っても構いません。
ただ、<エクシア>も万能ではありません。バトルによるバニッシュはもちろんとして、【アサシン】【ランサー】とアタック時の除去には無力です。
トーナメントシーンを見ると、デウス、エクスの【ソウル】はやや苦手で、これらを相手にするには<リメンバメモリア>や<アークゲイン>に軍配が上がるようです。もちろん自分のターン中に除去されると何の意味もなしません。
それでもディーセレ......、というよりウィクロスの主な戦術である「シグニを能力で除去して、バトルでライフクロスをクラッシュ」という根本そのものに介入しており、その防御力は未だにトップクラスです。今回紹介する白シグニの中でも、使い勝手や防御性能では一番かな、と思っています。
どの場面でも強力ですが、特にゲーム終盤など、1点が勝敗を分けるシーンでは積極的に場に出していきたいですね。
また、エンドフェイズに自分のシグニを全てアップさせます。
対凍結デッキにめっぽう強く、<ガクブチ>などと相性は良いですが、一方で<リメンバメモリア>など一部のシグニとは相性が悪いので、採用する場合は要注意です。
2:アークゲイン 元祖【シャドウ】は今も健在
<先駆の大天使>から続くゲイン一族のディーセレ版になります。アニメでも大活躍した、白シグニの代表格ですね。
<アークゲイン>の強みは、何といっても【シャドウ】でしょう。
【シャドウ】の範囲指定もなく、シグニはもちろん、スペルやアシストルリグ、ピースでも対象に取れなくなります。処理する方法はバトルでのバニッシュくらいで、場持ちの良さはトップクラス。出現時の手札補充も嬉しいところでしょう。
登場当初は非常に評価が高く、白ルリグのいないDIAGRAMを除くほとんどのチームデッキに採用されていましたが、カードプールの広がりや、優秀な後輩<エクシア>の登場で、全盛期ほどの採用率ではなくなりました。
現在も<エクシア>との差別点が重要で、やはり【シャドウ】に重きを置くか否かになります。
アタック時除去は苦手な<エクシア>ですが、<アークゲイン>はそもそも対象にすら取られず、正面の驚異からは確実に守ってくれます。<アークゲイン>が複数並ぶとなお強固になりますし、<アークゲイン>+<エクシア>など、他のシグニと組み合わせると更に硬くなります。
最近では<ドーナ SUN><エクシア>との相性がとても良く、ドーナで【シャドウ(シグニ)】を付与した<エクシア>の隣に<アークゲイン>を立てれば、相手はシグニでほぼ要求できなくなる盤面を作り出せるでしょう。
昨今はどうしても<エクシア>に遅れがちですが、無条件で【シャドウ】を持つことができるのは<アークゲイン>くらいです。
【シャドウ】が欲しい状況があれば、ぜひ使ってあげてください。
3:リメンバメモリア 高パワーの取り立て屋
<エクシア>や<アークゲイン>とは違った耐久力を持った白シグニです。
対戦相手のターンに、相手のセンタールリグとシグニの起動能力の使用コストを無色1増やす能力と、自身がダウン状態であればパワーを3000アップし、対戦相手のガードに無色1エナを課します。起動能力で自身をダウンさせると、自分のライフクロスの一番上を見ることもできます。
<エクシア>や<アークゲイン>が防御特化であれば、<リメンバメモリア>は妨害特化と言えます。
起動能力を多用するデッキに対してはめっぽう強く、特に【ソウル】を多用するデウス、エクスに強気に出られます。ダウン時にパワーが15000になる点も優秀で、<H2O>をバトルでバニッシュできることから、【原子デウス】キラーとして評価が高いです。パワーの高さから場持ちも良く、<エクシア>たちと比べてバトルでバニッシュされることはあまりありません。
エナに余計な支払いを課すのは、一見地味ながら強力です。
ピースやスペル、シグニの各種起動能力など、バトルを通して何かとエナは支払うもの。考えなしに支払ったり、エナフェイズをスキップすると、「1エナ足りない!」が起こることは多々あります。<リメンバメモリア>を添えておけば相手のエナ不足を誘発させられやすく、相手のデッキの動きを強く妨害できます。
デッキ内にエナチャージが少ないと、<マドカ//クラップ>などの大型防御をフルで使えなくなることも。バウンスやデッキ破壊など、エナを与えない戦略を主力にしたデッキではさらに輝きます。
アップ状態ではパワーが12000なので、<エクシア>などと同様<マキナスマッシュ>などの的になるのは注意。
また【シャドウ】などを持たないため、<ENERGY DOOR>などで普通に除去される点には気をつけましょう。
4:気鋭の新人が登場!
これまでの3人はよく見かけると思いますが、他にも優秀な白シグニは多数います。【アサシン】【ランサー】などを強く見られる<シィラ>や、ルリグアタックを妨害する<Pンライト>など......、まで書いていましたが、執筆途中になかなかとんでもないシグニが発表されました。
ディーセレ版コンテンポラこと、「翠美姫 コンテンポラ」。4月29日発売の「CONFLATED DIVA」に収録されます。
白シグニではありませんが、これまでの3人に匹敵するスペックを誇りますので、ご紹介。
翠美姫 コンテンポラ
SR 翠美姫 コンテンポラ |
緑・シグニ・レベル3 パワー12000 奏像:美巧 |
常時:対戦相手のターンの間、あなたのシグニは【シャドウ(レベル1)】と【シャドウ(レベル2)】を得る。 自動:このカードが対戦相手の効果によっていずれかの領域からトラッシュに置かれたとき、無色1を支払ってもよい。そうした場合、このシグニをトラッシュから手札に加える。 ライフバースト:どちらか1つを選ぶ。(1)対戦相手のアップ状態のシグニ1体を対象とし、それをバニッシュする。(2)【エナチャージ1】 |
付与するシャドウは(レベル1)(レベル2)で、レベル1、2のシグニとルリグから対象に取られなくなります。シグニはもちろん、メインフェイズでグロウするレベル1、2のルリグも含まれます。<閃光へ飛翔 レイ>や<白単タマ>で使われている<【アシスト】アンジュ レベル2>や、黒アシストで人気の<ナナシ・ご選択>などでしょうか。
【シャドウ】を得るのは自身だけでないため、点を取るには何らかの手段で、最初にコンテンポラを撤去しなければいけません。除去の順番を変えさせたり、バトルで優先的にコンテンポラをバニッシュさせるなど、相手のプレイを妨害する力を持ちます。<不可解な誇超 コンテンポラ>が持つ、トラッシュに落ちた際に回収する能力も完全再現。払う色に制約がなくなったのは嬉しいです。手札破壊やエナ焼き、デッキ破壊からのリカバリが可能です。
ただ、自分のターンには無防備かつパワーも12000なので、<エクシア>たちと同じ手段で処理されることは変わりません。シャドウの範囲こそ広いですが、ピースやレベル3シグニ、スペルは受け付けるため、他のレベル3シグニ同様に処理される場面も多いでしょう。
それでも、これまで登場した緑シグニたちと比べても、活躍の頻度は高いのではないでしょうか。センター緑ではもちろん、コンテンポラのためにアシスト緑を検討してもいいくらいかも。
一方オールスターの<コンテンポラ>は、同時に登場する「マーブリング」でバニッシュ耐性を得ました。
結構やべえ気配がします。ま、新弾登場後に。
5:結局誰を採用すればいいの?
個人的にだいたいこんな感じです。白センターなら2種類を4積みしてもいいでしょう。
アシスト白系のデッキなら、それぞれを少しずつ採用し、ピースやアシストルリグで回収するのも手です。
私のまほまほでは<リメンバメモリア>が3、<エクシア>が1で、相手に合わせて<マイアズマ・ラビリンス>などで回収しています。【原子デウス】が多いので、何度も複数場に立てたい<リメンバメモリア>が3、という感じです。自分のデッキや環境と相談しながら、採用するカードや枚数を決めていきましょう。
また今更ですが、今回紹介したシグニは共通して戦闘能力が皆無です。
他のカードできちんと攻めることをお忘れなく。守り一辺倒では勝てないので......。
ではまた次回の更新で。
黒や緑のカードに好みの能力がたくさんあるので、新弾ではその辺りを使ったデッキを組んでみたいですね。