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【第309話】群雄割拠極まるコリジョン環境でもシードを埋めまくればバトルに勝てるのか?-後編-

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by ねへほもん

タイトルトップ.jpg
【第309話】シードを埋めまくればバトルに勝てるのか?-後編-
前回のカード紹介に引き続き、今回はユキの構築を考察します。
ユキというデッキはルリグデッキとメインデッキの連動性が強く、「このカードを入れるならシードを増やす」など、考慮すべき要素が多いです。
構築難易度は高いですが、その分考え甲斐のあるルリグと言えます。

ルリグデッキ
デッキのコンセプトとも言うべき<カーニバル -K->と、手札・エナ枚数に応じて柔軟に除去効果を選べる<ブリーディング・フォース>は確定。
イクエス・ディフェンス>や<プロミス・フリーダム>といったルリグ止めを入れやすいのは白ルリグの利点。
グズ子の「ダイレクト」等の存在を考えると1枚は欲しいです。

コインに余裕があるならば、能力消しが利けば2面防御が可能な<イクエス>の方を優先したいです。
問題は残り2枠。以下の3つが主な候補となります。

三焼揃踏
3面除去するには、<カーニバル -K->破棄まで待つ必要があるのは難点ですが、たった1エナで3面守れるのはやはり魅力的。
アタック時トリガー持ちが多く、<カーニバル -K->の破棄だけで有効な防御になる相手であれば、エクシード1の上書き効果でこちらのシグニのパワーを調整し、相手2体・こちら1体を巻き込んで除去するという使い道も可能です。

余程3面除去が通りづらい環境にならない限りは、採用して良いかと思います。
というか、<蟹キー>をデッキのコンセプトにした時点で、このカードの爽快3面除去もコンセプトの一部のようなもの。入れましょう!

実戦で使用する際は、最後まで残すと相手が2体以下の盤面でアタックすることでケアできるため、最後の1枚には残さないようにしましょう。
ライフ1点確保して、除去の通りが良い<ブリフォ>を残せるのが理想ですね。

ホワイト・シーディング
昔はユキの代名詞のようなカードで、採用の要否検討に挙がるのが驚かれるかもしれませんが、実は採用の優先順位は落ちています。
こちらの開花の様子を見れば、どの面を開花させたいかは容易に想像がつくため、開花させたそうな面に立っているシグニは放置し、他の面を除去することで、防御面数を削ることが可能です。

また当然ながら、防御に有効なシードを埋められる運も必要となります。
御伽原江良>はコスパの高い除去性能で、かつ相手の盤面埋めケアにもなる強力な新入りですが、開花時能力を持たないという弱点があります。
ギバラ>に枠を割けば割くほど、埋まるシードの質が下がってしまいます。

ドーナ SUPPORT
10021.jpg
初動として非常に優秀な1枚。
ユリ>をデッキから掘り出すのみならず、植物シグニをエナに置くことで、<ユリ>のバウンス条件を達成できるという点でも噛み合っています。
ホワイト・シーディング>との比較では、

攻撃面:<ラティナ>・<ユリ>を加えれば、序盤の要求点数を増やせる。
防御面:1面のみに対し、<ホワイト・シーディング>は上手くハマれば2面、<カーニバル -K->で<デンドロ>をコピーできれば3面防御も可能。
アドバンテージ:どちらもコインベット前提だと、<ドーナキー>は白1コストで3枚増えるため+2、<ホワイト・シーディング>はシードを1枚増やせるため+1となる。
枚数面のみならず、序盤の盤面を安定できるという質の面では<ドーナキー>優位。

メリット・デメリット双方があり、どちらを採用するかは環境によっても左右されます。
例えば対華代1つとっても、<Nig>が多く採用される構築が主流であれば、序盤から守れる<ドーナキー>の方が優位です。
今は、従来序盤に使用していたキー・アーツの枠を抑え、<焼風>クラッシュ→<歌舞>ルリグ3連パンを決める構築が主流なので、そこまで必要度は高くないです。
とはいえ序盤のライフ維持は相変わらず重要なので、対華代単体なら<ドーナキー>の方が強いです。

で、結局結論は?
どう見ても<ドーナキー>推しの論調ですよね?
実際、筆者も最初は<ドーナキー>を入れていました。
結果、頭の中で考えるだけでなく、実際に回すことの重要性を改めて思い知らされました。

ドーナキー>回収→<カーニバル -K->2枚回収と続けると、手札が溢れる

何と単純なことに気付かなかったのか・・・
恥ずかしい限りです。

まぁ、<蟹キー>を入れた時点で、<デンドロ>書き換えからの防御面数増加はコンセプトの一部。入れて当然と言えば当然です。
とはいえ、「トゥルース」と合わせ、2回分の有効なシードを確保するという課題は残ったまま。
ホワイトシーディング>の採用により、メインの構築に大きな制約が課されることとなります。

続いてメインデッキの考察です。

メインデッキ
サーバント
ルリグ止めアーツを入れやすいのが白デッキのメリットです。
カーニバル -K->でサーチできることも考えると、8枚あれば十分です。
対華代を考慮するなら、レベルはバラすのが基本ですが、<蟹キー>のサーチを考え、Lv4サーバントは最低2枚欲しいです。
入れすぎると、<爛漫>Lv4宣言で狙い撃ちにされるため、華代が強い現環境なら2枚で良いでしょう。

Lv1シグニ
ひとまず<ゼフィラン>・<ユキヤナギ>各4を採用。
後は序盤の安定度やエナの必要度に応じ、<アジサイ>・<パンジー>を数枚採用します。
ドーナキー>があれば枚数を抑えられるという意味では、実はルリグデッキと連動しています。

Lv2シグニ
ユキの序盤のエンジンこと<ユリ>は4枚。
バウンス軸で攻めるため、ルリグアタックでサーバントを要求せずとも、相手の手札が潤沢だと考えると、<ラティナ>も好相性です。

そう、ラティナが好相性!!!

と、めっちゃ推したいところですが、1つ致命的な弱点があります。

植物ではない

ユキヤナギ>4投で、頻繁に出すことになったため、デッキ内を植物で固める価値が増したと言えます。
当初、デッキの植物は7割程度で良いかなー?と思っていましたが、<ラティナ>採用だと<ユキヤナギ>のヒット率は下がってしまう。
後は、2ターン目に出した<ラティナ>が残ると3ターン目に<イジュ>でバウンスできないという問題も。
植物で固めれば固めるほど強くなるユキ。残念ながら、<ラティナ>は今回不採用としました・・・

今弾では<ワールドエンドキー>が登場し、他シグニとクラスを共有しづらいという、今までの弱みが強みに変わりつつあります。期待しましょう!
さて、<ラティナ>を不採用にしたと言っても、序盤の盤面空けが<ユリ>4枚のみでは、序盤の打点がいかにも貧弱です。
しかし前編で紹介したユキ向けのカードの中に、Lv2のシグニは居ませんでした。
これは困った・・・

えっと、無駄に長い前振りは鬱陶しいですよね。
お察しの方も多いでしょうが、答えはきちんと用意しています。

羅水植 マリモ
さりげなく、緑にユキの強化が眠っていました。
効果でカードが置かれた時にランサーを持つというもの。
ゼフィラン>、<ユキヤナギ>、<アジサイ>とエナ置きの手段が多いユキには好相性です。
緑エナの消費が一見難しそうですが、<ユリ>や<デンドロ>起動は色に関係なく、植物シグニ指定である他、開花も無1コストのため、そこで消費できます。
エナチャのついでにランサー付与。
序盤のエナが薄い状況下では有難い限りです。

後、<蟹キー>があるなら<サンザカ>は1枚欲しいです。除去をバニッシュに頼る赤ルリグに活躍が見込めます。

Lv3シグニ
イジュ>は1エナ1面バウンスという除去性能を持ちつつ、シードで埋めても優秀で、4枚確定です。
後は今までだと<アキザクラ>でしたが、素引きしても使える<オドリコソウ>の登場により、枠の奪い合いが始まりました。
ただ、本当の競合相手はLv3シグニ同士ではありません。

裏では熾烈なLv4シグニとの枠の奪い合いが!

どういうことかと言うと、3ターン目に除去能力を使える<イジュ>は特別招待枠として、<アキザクラ>も<オドリコソウ>も、開花の使える4ターン目以降に本領発揮となります。

活躍するタイミングがLv4シグニと同じ以上、Lv4シグニよりも優先して活躍できるというアピールが出来ない限り、Lv3シグニの枠自体がLv4シグニに奪われてしまいます。
蟹キー>で任意のLv4シグニをサーチできるのがユキの強みです。
「ピンなら活躍してやるぜぇ!」というLv4シグニが多数エントリーする中で、枠を勝ち取れるLv3シグニは現れるのでしょうか・・・?

Lv4シグニ
はい、激戦区のLv4ですね。
あぁ、何度悩まされたことか。
盤面空けのみならず、手札補充、LB、シードと様々な役割をこなすLv4シグニ。
何を入れれば良いのやら・・・?
まずはエントリー選手の紹介から。

スイレン>:アタック時除去、シード、LBのいずれを取っても優秀。永遠の看板シグニ。

御伽原江良>:彗星の如く現れた<スイレン>の対抗馬。出現時のエナチャと併せると、<満開ユキ>と合わせて差し引きノーコスト除去が可能。黒ルリグ相手だと、蟹キー>コピーで相手の蘇生を妨害することも可能。

デンドロ>:<蟹キー>コピー+開花で防御面数を増やせます。<蟹キー>でサーチし、さっさとトラッシュに落とせば良いので、2枚あれば十分です。

アミィ>:赤シグニでありながら、除去に赤エナを要さず、自身がエナに行けば<三焼>のコストになれる。<蟹キー>でサーチできる。ユキと相性抜群な、ピン投シグニ界代表です。R-1優勝待ったなし。
手札補充も強力で、あろうことかサーバントも拾えます。

アネモネ>:LBとシードの質はピカイチ。素引きしたら弱そうだと一瞬抜いたこともありますが、すぐに後悔しました。
バニッシュされたら後続を呼ぶという疑似バニッシュ耐性は、<デンドロ>コピー+開花の多面防御を実現させるべく、盤面を維持するためには不可欠です。
ユキヤナギ>の登場で、植物単の構築に近づいている点も追い風で、デッキトップが植物以外で手札の捨て損になるというリスクが低下しました。

サイサ>:<蟹キー>の<デンドロ>コピーは<ホワイトシーディング>、「トゥルース」の2回で十分。2回は攻めに回せます。
攻めのコピー先として最適なのがこちらの<サイサ>。アタックするだけで全体をトラッシュ送りにするという脅威的な能力を持ちます。
耐性が無いため、簡単に止まるのが現実ですが、単なるノーコスト除去として気楽に使えつつ、相手には全面トラッシュ送りのプレッシャーを与えられると思えば十分強力です。
パワー15000が相手の除去手段を掻い潜る可能性があること、LBが防御に機能し得る点を考慮しても、1枠なら余裕で割きたいシグニと言えます。

鈴鹿詩子>:アンコール&ベットを防ぐという、一見地味で、忘れると勝敗に直結しかねない能力を持ちます。
直接の盤面空けは出来ませんが、手札補充が可能なため、後続シグニで盤面を空ければ良いです。


えっ、7体も居るの・・・?
アミィ>、<サイサ>、<詩子>は最大1枚、<デンドロ>は2枚として、残りは4枠取ってもおかしくない主役達。
仮に全部4枠取ると、Lv4だけで17枠取ることになり、まぁパンクします。
ひとまずメタを考慮外とし、手札補充が<アミィ>、<デンドロ>と被る<詩子>は不採用とします。
残りの枠については、単に盤面に出せればOKではなく、<ホワイトシーディング>→「トゥルース」で使える有効シードを埋められるよう、シードの枚数にも配慮が必要なのがツラいところ。

なんか愚痴っぽくなりましたが、完成した構築はこちら。
デッキレシピ
ユキ1.jpg

基本は上記の方針に沿ったものですが、いくつかポイントを挙げておきます。

サーバント7枚
気合で枚数を抑えました。
サーバントを抱える以前に、下級でしっかりエナを貯め、Lv4以降の攻防の基盤を確保することが重要です。
最悪なのが、サーバントを大量に引いた結果、盤面埋めに使うことになり、エナが貯まらず、手札のサーバント維持も中途半端になると言う展開。
結果、Lv4グロウ以降も思った攻めやアーツ使用が出来ず、ユキ本来の力が出せずに負けるという展開が目に見えています。

先攻なら1回ガード出来ずとも、ルリグアタックで貯めたエナを<イジュ>・<ユリ>で放出することで点数を巻き返せる、位の気概で行きましょう!
という精神論で終わるのは宜しくないので、サーバントをキープするための方策をお示しします。
  • 2ターン目までは1回ガードできれば十分。特に先攻で無理に2回ガードを狙うと、手札かエナの一方が不足しかねません。
  • 3ターン目は<蟹キー>発動で<Q2>をサーチ。
  • 4ターン目以降は<イクエス>と<アミィ>の回収で不足分を賄えます。「サーバントを多く入れ、どこかで引く」ではなく、「毎ターン確実に1回分のガード手段を確保する」という感覚が正しいです。
ホワイトシーディング>や<ユキヤナギ>でデッキボトムが把握できるため、慣れれば次にどの程度の確率でサーバントが引けるかが計算できるようになります。
ちなみに枚数比はLv1が2枚、Lv3が3枚、Lv4が2枚です。
植物Lv1が10枚と引けないリスクがあるためLv1、<蟹キー>サーチ用にLv4を採用するのはご納得かと思いますが、Lv3を増やしたのは<アミィ>の回収を意識してのこと。
T2以外だと、Lv3シグニは<イジュ>しか居ないため、このデッキではLv3が最も薄いです。<アミィ>はレベルの異なるシグニを回収するため、上4枚のレベルは出来るだけバラけた方が良い。
つまり、デッキ内のレベル間の枚数比を揃えるべきと考え、レベル調整が容易なサーバントでLv3を増やしました。

スイレン>×2、<ギバラ>×2、<アネモネ>×3
除去能力を持たない<アネモネ>が最大勢力というまさかの結果に。
アネモネ>が最も優秀というよりは、「アネモネの疑似耐性を残しつつ3面要求できる程度のパワーが無ければ、コリジョン環境で生き残れない」という危機感が勝りました。
はっきり言って、バウンスを軸とするユキ相手であれば、毎ターン手札に戻る除去手段を出し直すだけで、ユキの盤面は容易く無の荒野と化します。
蟹キー>で<デンドロ>にコピーする隙など与えてはくれません。
アネモネ>1体を立ててようやく1面残るか、位に思った方が良いでしょう。
シードやLBが強力なことを考えても、割ける限り<アネモネ>には枠を割きたいです。

元々<スイレン>×4だったのが、<スイレン>×2、<ギバラ>×2に変わったと思えば、別に除去力は落ちていません。
と言っても、計4枚のアタッカーを考えもなく出しまくると、すぐに攻めの手が途切れてしまいます。
蟹キー>コピーを併用し、上手くアタッカーを温存する運用が求められます。<サイサ>が縁の下の力持ちということです。

後、<スイレン>・<ギバラ>が2枚ずつに抑えられた裏で、<オドリコソウ>は0枚となっています。
Lv4が激戦区過ぎるのでやむなし。

さて、筆者が饒舌に語り尽くしたユキですが、実戦では活躍できたのでしょうか?
発売日、バッチリ構築を固め、<ユキヤナギ>・<ギバラ>を真っ先に集め、BOX争奪戦に臨みました。
にじさんじ、グズ子と順調に勝ち進んだ末に待っていたのは・・・

華代さんに負けました...

Lv4すらグロウ出来ず・・・
ルリグデッキが全て重く、序盤に使いづらいのが難点ですね。
華代に少し寄せようと、別の構築案を模索し、試作したのがこちら。
ユキ2.jpg
緑ピルルクに倣い、<永遠タマキー>+<ナンバーバインド>の構成に。
欠点は何となくお察しでしょうが、

エナが足りない

永遠タマキー>発動で2エナ、回収したアーツの発動コストも追加で掛かります。
そこで、<蟹キー>が抜け、価値の下がった<ホワイトシーディング>を抜き、アドバンテージを稼げる<ドーナキー>を採用しました。
更にメインデッキで、除去コストが軽い<ギバラ>4投、更に<オドリコソウ>がシード兼、開花時のエナチャで賄おうと試みましたが、まだ苦しいです。

後、実際に使ってみると、<蟹キー><サイサ>の補助が無い分、盤面要求も苦しいことに気づきました。
うむ、何とかならんものか・・・?

最後に、上のルリグデッキ解説で、敢えて<バインド>を省いた理由を。
ユキはバウンスが軸で、相手に4,4,3の盤面を作られ、結果1面防御に留まることが多いためです。
バインド>で華代に寄せた結果、他ルリグへの勝率が下がることも懸念されます。

実情を出し切った結果、少し煮え切らない形となりましたが、ユキの解説はここまでです。
シード、<蟹キー>コピー、<蟹キー>破棄からの<三焼>と、トリッキーかつ豪快な動きを見せるのは、使っていて非常に面白いです。
構築・プレイング共に突き詰める要素は多いと思いますので、是非改良してみてください!
では(^^)/

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