
◇どんな動きができるルリグですか?また、その強みは何ですか?
<ゲーム1>のゲームリセット能力に目を奪われがちですが、るう子の強みと言われたらアタックフェイズ開始時のリソース回復効果でしょう。自分の場に悪魔のシグニがいれば1ドロー、天使のシグニがいれば1エナチャージが貰えます。効果の性質上、ゲームターンを伸ばせば伸ばすほどリソースが増えていくので基本的にはゲームターンが短いデッキではなく長いデッキがるう子の適正に合っているでしょう。
<ゲーム1>効果は過去にも類を見ない盤面リセット効果。クラフト以外のすべてのカードをデッキに戻してその後6枚ドロー。この効果は基本的には手札が6枚回復できるリソース大回復効果と思っておくと使いやすいと思います。ハンデス対面などで活躍しますね。
<ゲーム1>を使ったターンは相手にダメージが与えられないので注意しましょう。ただし、あくまでダメージを与えられないだけなのでライフをクラッシュしたり加えさせたりといった効果は問題なく通ります。
このように、リソースのリカバリーをするのが得意なルリグとなっています。また、るう子のパートナーシグニたちにより相手の動きに制限をかけるのも得意です。
以上のことを踏まえて、ゲームをなるべく後ろに伸ばしていく意識でデッキを構築していきましょう。
◇最初に考えたデッキレシピを教えてください。
◇キーカードは何ですか?
どちらも優秀な効果で、前者は相手のライフクロスを詰めるために、後者は相手のルリグアタックを抑制するために使えます。特に後者はゲームターンを伸ばしたいるう子との相性は抜群で、サーバントの消費を抑えるためになるべく使っていきたいです。
起動効果の1ドローも沁みます。なるべく相手にエナを与えたくないので、起動でダウンしてくれるところも相当偉いです。アタックすることなくアップ状態LB(ライフバースト)をケアできます。
基本的には前者を攻めの起点として使っていきます。るう子の自動効果で手札を増やしてから白のカードを捨てるようにすると無駄がありません。
後者の効果も相手のライフクロスが1枚で相手のエナが1枚以下の場合に使用すると、そのまま<アダム>でガードの2エナ課税を使うことで、<イヴ>の効果で相手のライフクロスが0枚になっているのでアーツで止められなければそのまま相手はガードできずに倒れます。るう子の1つの勝ちパターンですので覚えておきましょう。
相手がエナを焼いてきそう(アシスト構成で赤と白があって<GO TO THE TOP!>の可能性があるなど)なときは0エナで打てる準備をしておきましょう。
もちろん3エナ2面防御としても活躍します。が、相手がこのアーツをケアして盤面のシグニのレベルを全て2以下(2止めなら1のみ)にしてアタックしてくることが考えられるため、あまり使用を後ろに伸ばすことが推奨されません。
基本的には相手がシグニで1or3点要求してきたときになるべく早く使うことが望ましいでしょう。2点要求であれば1点目でLBが出ればアーツを使わずに1面防御できるので、LBを無駄にしないようにするという意味でも2点要求のときはあまり使いたくありません。
相手のエナが少し多いなと思ったら、<エクシア>や<サキュ>などを立てずに相手に盤面さえ処理すれば3点要求できるように見せて、相手にエナを使わせてシグニで3点要求させましょう。こちらのアーツを使用して2点要求にしたところをさらに1点目でLBが出て防御できた日には相当勝ちに近付いています。
こちらがエナコストを増やすカードが多いので、相手に余計にエナを使わせれば使わせるほど相手が<アダム>のせいでルリグアタックができなくなったりガードができなくなったりします。
<エクシア>や<サキュ>が入っているので盤面に立てたくなる気持ちはありますが、<イヴ>と<アダム>を同時に立てたいときなどもあるでしょう。その次の相手ターン、相手は<エクシア>や<サキュ>が盤面に居るより3点要求をしやすいので<ホワイト・ウィッシュ>を打ちやすいターンになるはずです。上手く使っていきましょう。
1点要求しかしてこないような対面ではサーバントを抱えられなかったタイミングで使うのが良いでしょう。早めに使っておくことでリコレクト4を達成しやすいです。
◇このルリグの攻め方を教えてください。
1ターン目や2ターン目は白悪魔の<シャックス>や<セーレ>を立てて生き残ると相手の盤面を空けられるという圧をかけるようにしましょう。3に乗るまでの2ターンは可能な限り点数要求をしたいですね。後攻だと白悪魔の2人が除去されやすいので、相手の先攻2ターン目のアタックフェイズ相手が3点要求をしてきたならば貰ったエナで<ゴシックリヴ・バウンダリー>を使用することも視野に入ります。
3ターン目以降はレベル3のシグニを駆使しながら戦っていきます。立てる目安ですが、
<イヴ>...相手の面が1面も空いておらず点数要求をしたいとき、相手のライフが1枚で詰めにいけるとき
<アダム>...次の相手のルリグアタックをさせたくないとき、ガード課税でこちらのルリグアタックを通せば勝ちに近づけるとき
<エクシア>...相手が3点要求を簡単にこなしやすいデッキのとき、<イヴ>と<アダム>のどちらかしか手札にいないとき
<ハイティ>...次のターン相手の面を空けて点数要求したいとき、シャドウで相手の点数要求を防げるとき
<イヴ>・<アダム>・<エクシア>の3種から2種を選んで並べることが多くなると思います。<ハイティ>はシャドウを持てることから<エクシア>と似た役割をこなせますので、<エクシア>の5・6枚目と考えてもらっても大丈夫です。エナもあれば面も空けられてえらい。
基本的にはレベル3のシグニを駆使して相手の点数要求を抑制しながらこちらは<イヴ>やアーツで面を空けて1点要求をちまちまと続けて相手のライフを減らしていき、時には<ゲーム1>も使って相手のエナを減らすことでアーツを打てなくさせて、シグニアタックやガード不可のルリグアタックを最後の1点として通しにいくデッキになります。
<ゲーム1>を打つタイミングは非常に難しいですが、
- <一衣>のゲーム1など手札を全て刈られた次のターン
- 相手がハンデス対面で、自分の手札を増やす方法がメインフェイズアーツも含めて無くなったとき
- 自分の公開領域にサーバントが4枚見え、ルリグアタックを止めるアーツが用意できないとき
- 次の相手ターンで自分のデッキがリフレッシュされそうなとき
- 相手のエナが豊富にあり、次のターンそのエナを使われて攻められると負けてしまいそうなとき
- 相手の盤面が空いておらず、レベル3が1枚も用意できず、メインフェイズに打つアーツもなく、本当に何もできることがないとき
◇デッキ構築スタイル、軸を変更するとしたらどのような構築にしますか?
<ゲーム1>を使用することで相手のエナにどれだけカードがあっても0枚にすることができるので、<ゲーム1>使った次の自分のターンに<エレシュキガル>で相手のシグニをすべてトラッシュに置き、少し増えたであろうエナも<GO TO THE TOP>を打ち込んで相手のエナを0にして倒しきるアシスト採用の速攻型の案が最初は浮上していました。<ホワイト・ウィッシュ>のようなアーツ破棄による0コストアーツのシリーズが各色に今回登場したため、今回は見送りましたが、0エナで守るアーツが環境から減っていくことがあればそこを狙って勝ちにいけるかもしれません。
◇【番外編】loth SELECTOR収録のカードで注目しているカードはありますか?
ウリスでの採用が強そうですね。ただでさえ盤面再現度が高いルリグではありますが、<ハデス>を使うことにより手札が1枚増えるのでリソースを1枚温存することができるのが手札消費の激しいウリスでは嬉しいです。相手のターンに除去された場合にでもエナさえ用意できれば場出しもできるのが盤面強度も上げられるスーパー悪魔です。
キーセレだと<赤タウィル>が使う【ビート】が場を離れる裁定なので<ハデス>の効果が発動します。カード消費を抑えることができるので採用を検討する余地があるかもしれません。
LBも2体ダウンか1ドローの最低保証まで貰っておりかなり優遇されています。というかLB枠で2枚ハンデスカードが出ているのがすごい。ピルルクのようにスペルを主体にする構築ではまず入れたいシグニになるでしょう。
アタック時効果のハンデスにターン1がないので、何らかの方法でアップできればハンデス効果が何度も使えます。キーセレだと<健屋>が簡単にアップできるので相性が良いでしょう。しかもクラスまで同じ。
◇最後に一言お願いします。
<イヴ>と<アダム>が2つの効果から1つを選ぶということで、場面に応じた効果を選ばないといけないためデッキとして回していく難易度は高いと思いますが、<ゲーム1>の派手さやシグニ効果とルリグ効果でリソースが増えていく様はコントロールデッキとして良いデザイナーズコンボが作られていると感じます。特に天使と悪魔は新弾が出るたびに良く刷られているクラスなので今後の強化も期待できます。長く遊べるデッキになるのではないでしょうか。
selecterの主人公としてのパワー、あなたもぜひ感じてみてほしいと思います。
それではまた次の記事でお会いしましょう。