第5回の記事から結構なブランクが空いてしまいましたが今回は2017年の振り返りということでリリースされたパック達を復習していこうと思います。
基本的には「個人的効果処理こんなのがあった反省会」といったスタンスで書いていますのでゆったりと読んでいただけると幸いです。
2017年1月13日(金)発売
キャラクターブースター02「俺達!!!トリニティドラゴン」
年明けひとつ目は2016年末の 「トライスリーNEXT」に続きアニメでのチームを意識したクランが収録された「俺達!!!トリニティドラゴン」が発売されました。オラクルシンクタンク、ディメンジョンポリス、グレートネイチャーというラインナップから疑似的なテクニカルブースターのような立ち位置だったと記憶しています。
では個人的に記憶に鮮明に残っているカードをピックアップしていきます。
特別名誉博士 シャソバージュ
そんなに長くない効果なのですが今までにない動きで困惑した覚えがあります。
コスト面に関して名称指定のグレード3を要求してきて一見実用性が低そうに見えますが、グレートネイチャーというクランはドローソースが豊富であり<みけさぶろー>でサーチできるのでロマン砲ではなく積極的に狙える動きのひとつであったのも評価が高い1枚だと思います。
フルマーク・ゴリラ
短い3行なのですが書いてあることがシンプル過ぎて困惑します。何なのでしょうかこのゴリラさんは......
GB2まで開放されていれば抵抗を持ち、ヒットされても退却しない自動効果に起動効果で退却をキャンセルします。退却効果を付与する変わりにドローやパワーの上昇を行うグレートネイチャーの特性に合う効果がモリモリです。退却に感知してドローを行う<ぐるぐるダックビル>のようなカードにはかみ合わないですが基本的にドローしてから退却するデザインが多い今中々に強い効果であると思います。
また<ディナイアル>や複数のユニットにアタックしてくるユニットにも強く場持ちが良く頼れるゴリラです。
2017年2月3日(金)発売 ブースターパック第10弾「剣牙激闘」
天舞竜神に続き表紙を飾るユニットがGR枠でないパックです。悪魔のカード<ベリアルオウル>が登場したのもこのパックでした。他にも<オグマ>や<フェイバリットチャンプ>というGRを引っ提げての登場で特にフェイバリットチャンプは手札がそれなりにあれば一気にゲームエンドまで持っていける中々のパワープレイを発揮しました。
同じくこちらからも何枚か見ていきましょう。
黄金の聖剣 グルグウィント
実際にはインターセプトはガーディアンサークルの移動を行う処理でありガーディアンサークルに登場させる処理ではないので「このユニットが(G)に登場した時」という誘発条件が満たされずヒットしない効果は発動されない、という処理が行われます。
わざわざインターセプトのそこまで細かい情報を知っている人は少なくはなく大会等で間違った処理を何回か見ました。自分も勘違いして処理を行うことがあり偉そうなことは言えないのですが新しいパックが出ると公式から新しいカードのQ&Aが公開されているので1度それを見るとトラブルを回避できると思うので確認していただけると幸いです。
ところでアレッシアのSPどこにあるんでしょうか完全に確保し損ねました。
昼光の騎士 キナリウス
ゴールドパラディン使いの皆さんには特に違和感を覚えない効果だと思います。しかし<プイス>を筆頭に基本的に山札はシャッフルするユニットが多いグルグウィント系統のユニット達ですが、これは山札をシャッフルする処理は行われない為グルグウィント使いの皆さんがいつもの感覚でシャッフルをしてしまうとそれはまあ大変なことになります。<キナリウス>を使う時は注意しましょう。
2017年3月3日(金)発売
キャラクターブースター03「月夜のラミーラビリンス」
昨年のとうらぶブースターに続き4月1日の公式サイトの遊び心からそのまま商品化に至りRLRという恐ろしいレアリティを生んだ話題性しか持っていないものとなりました。収録内容も変わったものが多くいろんな伝説を残しました。
お化けのリーダー でめとりあ
結局のところナイトローゼより恵まれたサポートがないことによりあまり注目されていませんが今のカードプールには<ガレオン>にゼロスドラゴンにPRの<G4ナイトローゼ>もありわりと回していて楽しいデッキです。
異界の大奇術 フェアフィールド
という抵抗とは違った妨害を避ける効果を持ってきたユニットです。
強力な効果付与の代償として相手の効果どころか自分のスタンドトリガーでスタンドさせることが出来ずトリガー配分にも影響を与えた1枚です。
祝砲竜 エンド・オブ・ステージ
ガイル・シェイド
2017年5月12日(金)発売 「ファイターズコレクション2017」
必殺級の効果を持つGB8にGガーディアンをペルソナのコストにするGB1効果持ちのGガーディアンと全クランに高い攻撃力と防御力を配布しました。GB8はそのクランの特徴を大いに示した能力が多く判明してないクランのGB8の予想をするのも楽しかったです。招来の幻妖術師 ネグロノーラ
純粋にガード制限下において追加で15000もシールド値が大きくなるのは恩恵は大きいです。
お化けのばーなーど
2017年6月9日(金)発売 ブースターパック第11弾「鬼神降臨」
ぬばたまが新たな「支配」という能力を持ってきました。クラン固有キーワード能力はひとつかと思ったらそんなことは無かったという新しい風が全クランで吹きそうといった期待が持てるパックでした。<神聖騎士 ガンスロッド・ピースセイバー>に<炎熱機竜 ズィーゲンブルク>とシャレにならないレベルの強さのユニットが収録されたパックでした。
アースエレメンタル コネル
さてみなさんがとりあえず思うであろう<炎翼剛獣 ディナイアル・グリフォン>。こいつを避けれるかどうかです。
<アースエレメンタル コネル>の永続能力は"可能な限りこのユニットを含んでユニットを選ぶ。"という効果で「アースエレメンタル コネル」を選択することができない能力によっては含んで選択させることはできません。
なので「炎翼剛獣 ディナイアル・グリフォン」の「アタックしているリアガード」を選択し、退却させる自動能力の効果によっては「アタックしているリアガード」ではない「アースエレメンタル コネル」を選択させることはできません。
結局のところ「炎翼剛獣 ディナイアル・グリフォン」は避けることが出来ません、しかしいわゆる<リリー><砲撃手>や<時空竜 ヘテロラウンド・ドラゴン>は対象範囲に<アースエレメンタル コネル>があるので避雷針として仕事ができます。
あとは個人的に気になったこのパックより後のパックからではありますが<パーフェクトパフォーマンス アンジュ>の処理です。
「アースエレメンタル コネル」の永続能力は"可能な限りこのユニットを含んでユニットを選ぶ。"という効果であり「アースエレメンタル コネル」を選択できる能力にでは「アースエレメンタル コネル」含んで選択する必要があります。
なので「パーフェクトパフォーマンス アンジュ」の起動能力の効果により、ユニット(リアガード)として存在するカードを選択したい場合も相手の「アースエレメンタル コネル」を含んだ上で他のユニット(リアガード)も選択する必要があります。
あとは重要な「まで」の処理について今回は<忍竜 ウンガイ>を例にします。
「忍竜 ウンガイ」の効果で『相手のユニットを1枚まで選ぶ』という効果は相手のユニットを0枚まで選ぶという選択は出来ず「アースエレメンタル コネル」を必ず選ばないといけません。
「まで」の自由度の高さも「アースエレメンタル コネル」の前では無意味になります。
ではサークルを選ぶ場合はどうでしょうか?今回は<星輝兵 コールドデス・ドラゴン>を例にします。
「アースエレメンタル コネル」の永続能力は"あなたのユニットを選ぶ際"に適応される効果で「星輝兵 コールドデス・ドラゴン」はユニットではなく、サークルを選択する能力のため「アースエレメンタル コネル」が存在する場合であっても任意のサークルを選べます。
2017年7月7日(金)発売 クランブースター第5弾 「七色の歌姫」
今年もバミューダの季節がやってきていました。新名称「Chouchou」も追加され水着SPまでもが襲いかかり戦争が勃発しました。Chouchou 超主役 ラプリア
卓越の高貴 シトロン
2017年8月25日(金)発売 ブースターパック第12弾「竜皇覚醒」
オラクルシンクタンクが覚醒しました。そんなパックです。<静水の祭神 イチキシマ>や<覚醒せし竜皇 ルアード>に<クロノドラゴン・ギアネクスト>などなど強い選択肢が増える強化となりました。
クロノドラゴン・ギアネクスト
妨害された時についてネクステージは逃げれますがギアネクストは逃げれないパターンです。
「クロノドラゴン・ギアネクスト」が起動効果を発動し効果を付与した状態で1回目のアタックを行いました。
相手が<ブリリアン・ブリスター>を手札からGサークルにコールし「クロノドラゴン・ギアネクスト」に『そのターン中、そのユニットは【スタンド】できない。』という効果を付与します。「クロノドラゴン・ギアネクスト」のアタック終了時『【自】【(V)】【ターン1回】:このユニットがアタックしたバトルの終了時、あなたのハーツカードが〈ギアドラゴン〉なら、(R)か手札の〈十二支刻獣〉を合計3枚まで公開し、山札の下に好きな順番で置く。3枚置いたら、このユニットを【スタンド】し、ドライブ-2。』の効果がハーツが〈ギアドラゴン〉だったので誘発しますが「ブリリアン・ブリスター」の効果によりスタンドができない状況です。
条件を満たして誘発している自動能力は、一部の効果が解決できない場合であっても、その他の効果は可能な限り実行されるのがヴァンガードでして、【スタンド】が行えない状態であっても、"あなたのハーツカードが〈ギアドラゴン〉なら"を満たしているのであれば、『(R)か手札の〈十二支刻獣〉を合計3枚まで公開し、山札の下に好きな順番で置く。』という効果は処理できます。
ちなみに〈十二支刻獣〉を3枚置いた場合、【スタンド】は実行できませんが、ドライブー2のみは解決されます。
次は逆にネクステージは逃げれずギアネクストは逃げれるパターンです。
「クロノドラゴン・ネクステージ」で相手のVである<星輝兵 "Ω" グレンディオス>にアタック、相手が<禁忌の星輝兵 ルビジウム>をGにコールして「クロノドラゴン・ネクステージ」のアタック対象を相手のリアガードである「<銀の茨の竜女帝 ルキエ"Я">」に変更され「クロノドラゴン・ネクステージ」のアタックが終了しました。
ここで「ヴァンガードにアタックしているバトル」は、「禁忌の星輝兵 ルビジウム」の自動能力により、「リアガードにアタックしているバトル」に変更されています。
ハーツカードは「クロノジェット・ドラゴン」を含んでいましたが「クロノドラゴン・ネクステージ」の効果は『ヴァンガードにアタックしたバトルの終了時』であるので"このユニットがヴァンガードにアタックしたバトルの終了時"という自動能力の誘発条件は満たされず発動しません。
「クロノドラゴン・ギアネクスト」はこのような縛りはないのでグレンディオス戦では気をつけましょう。
2017年10月20日(金)発売 クランブースター第6弾 「混沌と救世の輪舞曲」
強力な効果を持つゼロスドラゴンがギリギリ収録されなかったこのパックですがカオスが圧倒的シェアを誇る大会結果が出たりカードパワーは十分なパックでした。翻る根絶者 ズヰージェ
自分のユニットをバトルフェイズ中に退却させる<欺く根絶者 ギヴン>などと相性が良く後続の連パンを比較的安定して用意でき恐ろしいFVです。ちなみにこのコール効果コールするだけは名称指定がないです。
2017年11月17日(金)発売 ブースターパック第13弾「究極超越」
ゼロスドラゴンが登場しオーバーロードが暴れました。コラムで<濤帥将 アレクサンドロス>についてやたら書いた記憶がありますが他にも注目カードが多くありました。
ダッドリー・チアーズ リンジー
2017年12月8日(金)発売 エクストラブースター「The AWAKENING ZOO」
今年最後のパックです。新しいゼロスドラゴンである<死苑のゼロスドラゴン ゾーア>はほぼ完全ガードが無ければ負ける思ってたより強い効果でした。<毒鎌怪神 オーバーウェルム>のようなアドの概念がちょっとよく分からなくなるカードも収録されました。
ランタナの銃士 ロジータ / 朝霧草の銃士 キアラ
といった感じで2017年発売のパックを振り返ってきました。
皆さんは2017年のヴァンガードはいかがでしたでしょうか?個人としては予定が合わなく大きな大会等に参加できず少々悲しい一年であったものの追加されるカードに一喜一憂することができ楽しくデッキを回せることが出来ました。
様々なクラン、名称が強化されゼロスドラゴンなど色んな変化が訪れました、自分の好きなカードの強化が来て喜ぶ人、望むような展開にならずイマイチな1年だった人もいるかと思います。どんな人であれ来年も来年こそは楽しくヴァンガードができる人が増えればと、そう願っています。
今回は以上となります。ありがとうございました。