ご無沙汰しています。第2回の方を進行していきたいと思います。
早速ですが今回のテーマは
・ターン1回の制限
です。
ヴァンガードの効果には強力であるが故または、ループを防ぐ為などなどターンに1度しか使えない効果が存在します。そういった効果を使用を使用するのに気をつけたいパターンを挙げていきます。
最初は、発動してもコストを支払わないと能力を無駄にしてしまうパターンです。
今回も例を見ながら確認していきましょう。
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神界獣 フェンリル |
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【自】【(V)】:あなたのターン中、あなたのGユニットが【超越】した時、【ソウルチャージ】(3)し、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのターン中、『【自】【(V)】【ターン1回】:[【カウンターブラスト】(1)]あなたのカードがソウルからドロップゾーンに置かれた時、コストを払ってよい。払ったら、そのカードを(R)にコールする。』を与える。 |
ヴァンガードアニメに登場する皆の大好きな東雲ショウマさんのユニットです。
今回はこのカードによってヴァンガードに付与される効果に注目しましょう。
例えば超越を行いソウルチャージをしヴァンガードに効果を付与します。この後、<エンジェリック・ワイズマン>を2体コールしバトルフェイズに移ります。
まずは1体目の<エンジェリック・ワイズマン>でアタック、この時に<エンジェリック・ワイズマン>の効果を発動しソウルブラストを行います。ここでヴァンガードに付与された『【自】【(V)】【ターン1回】:[【カウンターブラスト】(1)]あなたのカードがソウルからドロップゾーンに置かれた時、コストを払ってよい。払ったら、そのカードを(R)にコールする。』という効果が誘発します。
ここで欲張り「いやここでリアガードをコールしてもうま味が少ない、もう1体の<エンジェリック・ワイズマン>でアタックした時に効果を発動し既にアタックを終えた<エンジェリック・ワイズマン>の上にコールすればアタックの回数が増える」という欲が発生します。しかしながらこの手順の解決は不可能です。なぜ出来ないのか見ていきましょう。
まず、1体目の<エンジェリック・ワイズマン>がアタック、この時に<エンジェリック・ワイズマン>の効果を発動しソウルブラストを行います。ここでヴァンガードに付与された『【自】【(V)】【ターン1回】:[【カウンターブラスト】(1)]あなたのカードがソウルからドロップゾーンに置かれた時、コストを払ってよい。払ったら、そのカードを(R)にコールする。』という効果が誘発します。
この時点で大きな注目点があります。それは「コストを払ってよい」という文章です。
これにより1度でも効果が誘発するとプレイヤーはコストを支払うかどうかの判断を迫られます。ここで先述の通り欲張ってしまい後のタイミングに効果を使おうと考え、コストを支払わない選択を行います。すると、コストを支払わずに解決した場合でも、【ターン1回】の使用制限は適用されてしまいます。つまりはリアガードをコールするチャンスがあったが、あえて無視した状況が発生します。
当然ながら以降、誘発条件を満たした場合でも、自動能力は発動しなくなります。2体目の<エンジェリック・ワイズマン>がアタックした時にソウルブラストを行っても既にヴァンガードに付与された効果は発動しません。
ちなみに<エンジェリック・ワイズマン>のように複数枚ソウルからドロップゾーンに送っても【ターン1回】の制限があるのでターンに1回のみ複数枚から1枚だけを対象にリアガードとしてコールします。
また細かい点ですが【ターン1回】の使用制限が適用された能力は、 使えない状態となっているだけであり、与えられた能力が消滅しているわけでないという裁定もあるので覚えておきましょう。
同じような処理として
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夜霧の吸血姫 ナイトローゼ |
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【自】【(V)】【ターン1回】【Gブレイク】(2)(あなたの(V)かGゾーンに表のGユニットが2枚以上で有効):[山札の上から3枚をドロップゾーンに置く]あなたのリアガードがドロップゾーンに置かれた時、コストを払ってよい。払ったら、そのカードを(R)にコールしてよい。 |
があります。
こちらの効果も、「【ターン1回】」「コストを払ってよい」という制限があります。
例えばヴァンガードが<夜霧の吸血姫 ナイトローゼ>でリアガードには<スケルトンの砲撃手>と<海賊剣士 コロンバール>が存在します。
相手側が<海賊剣士 コロンバール>を退却させる効果を使用しました。<海賊剣士 コロンバール>がリアガードからドロップゾーンに置かれたので、<夜霧の吸血姫 ナイトローゼ>の効果が誘発します。
しかし、ここでまた欲を出し、この後に<夜宴の大呪術師 ネグロリリー>のコストで<スケルトンの砲撃手>を退却させ、<夜霧の吸血姫 ナイトローゼ>の効果で復活、<スケルトンの砲撃手>の効果で相手のリアガードを退却させようというプランが浮かびます。先ほどの説明と同じようにこのプランは不可能です。
今回の場合、最初に<海賊剣士 コロンバール>が退却しドロップゾーンに送られたタイミングで<夜霧の吸血姫 ナイトローゼ>の効果は誘発しています。なのでここでコストと支払っても支払わなくても以降<夜霧の吸血姫 ナイトローゼ>のターン1回の効果は発動できなくなります。
ちなみに、こちらも同時に複数枚リアガードからドロップゾーンに送られても【ターン1回】の制限があるのでターンに1回のみ複数枚から1枚だけを対象にリアガードとしてコールします。
ターン1回のコストを払ってもよい、という効果には上記の点で注意しましょう。
お次はアタック先を考えることにより有効活用できるパターンです。
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タイダル・アサルト |
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【自】【(R)】【ターン1回】:このユニットがヴァンガードにアタックしたバトルの終了時、あなたの《アクアフォース》のヴァンガードがいるなら、このユニットを【スタンド】し、そのターン中、このユニットのパワー-5000。 |
このカードはヴァンガードにアタックすると強制的にスタンドとパワー減少の効果が発動します。しかしながら<天羅水将 ランブロス>などを絡めて使う時、<天羅水将 ランブロス>の効果でスタンド及びパワー上昇した後に<タイダル・アサルト>の効果によりスタンドを行い高パワーの連パンを狙いたい時があります。
この場合、<タイダル・アサルト>のスタンドとパワー減少効果はヴァンガードにアタックした時に発動します。なのでまずリアガードにアタックします。こうすることにより<タイダル・アサルト>の効果は誘発せず単純にアタック終了後のレストだけを行います。
この後、<天羅水将 ランブロス>の効果発動条件を満たし効果の対象を<タイダル・アサルト>とし発動します。すると<タイダル・アサルト>はスタンドし、まだヴァンガードにアタックした時の効果は誘発していないのでこの状態でヴァンガードにアタックすればスタンドとパワー減少する効果が誘発し使えます。
他にもターン1回なのにその制限を逃れる方法があります。
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とびきりの新入生 シズク |
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【自】【(R)】【ターン1回】【Gブレイク】(1)(あなたの(V)かGゾーンに表のGユニットが1枚以上で有効):このユニットが♪♪状態になった時、あなたの山札の上から5枚見て、グレード3以上のカードを1枚まで探し、相手に見せ、手札に加え、その山札をシャッフルする。 |
こちらもターン1回の制限があります。が1度♪♪状態になり効果が誘発し発動した後に、<はじめての楽譜 アカリ>などの効果で手札に戻します。その後またリアガードに再度コールし、♪♪状態にすると再びターン1回の能力が使えます。
このようにターン1回の制限を持っていても手札に戻すとターン1回はリセットされまた使うことが可能となります。
またとびきりの<新入生 シズク>の効果の発動自体は強制なので忘れずに行いましょう。
このようにターン1回と書かれていても上手に立ちまわれば有効活用が可能です。
最後に今回のお話のメインであるカードの紹介です。
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お化けのリーダー でめとりあ |
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【自】【(V)】:あなたのリアガードが退却した時、ドロップゾーンからそのカードよりグレードの低い「お化け」を含むノーマルユニットを1枚選び、(R)にコールしてよい。そうしたら、そのターン中、このユニットはこの能力を失う。 |
なんだかターン1回の制限っぽい書き方ですがターン1回とは書かれていません。
このような効果ではどのように処理を行うのか見ていきましょう。
まず、ターン終了時にヴァンガードが<お化けのリーダー でめとりあ>で亡霊状態のリアガードがn枚存在します。
この状態の場合、複数の自動能力が誘発し効果解決を待っている待機状況になります。以降は、自動能力の解決の手順と合わせて解説していきます。
複数の自動能力が待機状態となっているとプレイヤーはそれらを任意の順番で解決することが可能となります。 また、自動能力が後から誘発し、待機状態になってもプレイヤーが既に誘発し待機状態となっている能力も含めて、自分の好きな順番で解決することが可能となります。
では前述の処理を自動能力の解決手順を参考にしながら解決していきましょう。
ターンの終了時に置いてn枚の亡霊状態のリアガードが存在します。ここで亡霊の効果である「【自】:亡霊((R)に登場時、亡霊状態にしてよい。そうしたら、ターン終了時に退却)」より退却する効果がそれぞれ1回ずつ、合計n回発動します。この効果は1つずつ、好きな順番で解決を行います。
ここで1つの亡霊の能力を解決して退却させると、<お化けのリーダー でめとりあ>の「【自】【(V)】:あなたのリアガードが退却した時、ドロップゾーンからそのカードよりグレードの低い「お化け」を含むノーマルユニットを1枚選び、(R)にコールしてよい。そうしたら、そのターン中、このユニットはこの能力を失う。」の自動能力も発動します。
よって残りのn-1枚の亡霊による退却と、<お化けのリーダー でめとりあ>の自動能力が待機している状態が発生します。
ここで、好きな順番で解決を行い、発動している自動能力が存在しなくなるまで解決します。
なので、亡霊の退却から先に全て行うとします。すると残っている複数回発動した<お化けのリーダー でめとりあ>の自動能力を解決します。それにより「そうしたら、そのターン中、このユニットはこの能力を失う。」という能力によって「あなたのリアガードが退却した時、ドロップゾーンからそのカードよりグレードの低い「お化け」を含むノーマルユニットを1枚選び、(R)にコールしてよい。」という能力が失われいますが、既に発動している分の自動能力は失われません。
発動している分の自動能力により、それぞれ退却したリアガードのグレードに応じて、「お化け」を含むノーマルユニットをコールすることが可能となります。
ややこしい話になりましたが複数退却が同時に行われた場合はその枚数分効果は発動可能という認識で大丈夫です。
また亡霊以外にも<お化けのくいんしー>などの効果だと同時に退却する場合があります。
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お化けのくいんしー |
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【自】【(R)】:[このユニットを退却させる]あなたの「お化け」を含むグレード3のヴァンガードがアタックされた時、コストを払ってよい。払ったら、あなたのヴァンガードを1枚選び、そのバトル中、パワー+5000。 |
ヴァンガードが<お化けのリーダー でめとりあ>、リアガードに2体の<お化けのくいんしー>
が居る状態とします。
では同時退却のタイミングと<お化けのリーダー でめとりあ>の解決のタイミングについて見ていきましょう。
前提としてまずバトルフェイズは6つのステップに分かれいます。そして、それらをターンエンドまで繰り返していきます。
バトルフェイズはいくつかのステップに分割され、
1.スタートステップ
2.アタックステップ
3.ガードステップ
4.ドライブステップ
5.ダメージステップ
6.クローズステップ
の以上6ステップに分割されています。
<お化けのくいんしー>2枚がコストで退却されるのは「2.アタックステップ」にて行われます。
ここで<お化けのくいんしー>が退却したことにより、<お化けのリーダー でめとりあ>の自動能力が発動し、同一ステップ内の直後のタイミングに「あなたのリアガードが退却した時、ドロップゾーンからそのカードよりグレードの低い「お化け」を含むノーマルユニットを1枚選び、(R)にコールしてよい。」を<お化けのくいんしー>2枚がコストで退却したのでグレード0の「お化け」を含むノーマルユニットをコールして解決終了となります。
解決後他に効果処理が無い場合、次の「3.ガードステップ」に移行します。
また、<お化けのリーダー でめとりあ>の効果は既に使用済みなので以降、そのターン中は自動能力を解決することはできなくなります。
今回のポイント
制限のある効果は欲に負けないようタイミングを考え有効活用する。
今回は以上となります。また機会がありましたらよろしくお願いします。