ゆうやん:遊々亭MTGチームのライター。ヴァンガードを始めた。ハンターハンターが大好き。
遊々亭VG担当:遊々亭VG担当。様々なカードゲームが出来る超人。ヴァンガードの実力はにわかだろうと考えていたゆうやんを瞬殺した。
前回のあらすじ: 担当はガチだった。

俺は…ただまともにプレイしたかっただけだ!
というわけでせめて担当の言葉を理解しようとヴァンガードの習熟に努めました。
V後列とは、ヴァンガードの後ろという意味であること。
ノーガードとは、非ターンファイターがガードをしないこと。
トリガーチェックとは、バトルフェイズのドライブチェックのこと。
ライオンは、崖から落ちた子供を普通に助けに行くということ。
実はうなぎと梅干の食べ合わせは全く悪くないということ。
僕は何も知りませんでした。
「ゆうやんさん、僕の足元にも及びませんねぇ」

担当の声が聞こえます。
負けるわけには行かない…
ここから僕の猛勉強が始まります。
「バカとブスこそ東大に行け!」
そんな言葉が聞こえて来ました。
僕は…東大に行きたい…!いや違う…ヴァンガードで担当に勝ちたい!
血のにじむような猛勉強が始まりました。
己の肉体と技術に限界を感じ悩みに悩み抜いた結果
彼が辿り着いた先は
感謝であった
自分自身を育ててくれたカードへの限りなく大きな恩
自分なりに少しでも返そうと思い立ったのが
一日一万回 感謝のライド!
気を整え、拝み、祈り、構えて、ライド
一連の動作を一回こなすのに当初は5~6秒
一万回ライドし終えるまでに初日は18時間以上を費やした
ライドを終えれば倒れる様に寝る
起きてはまたライドを繰り返す日々
2日が過ぎた頃、異変に気づく
一万回ライドし終えても、日が暮れていない
齢26と数ヶ月を越えて、完全に羽化する
感謝のライド、1時間を切る!
代わりに祈る時間が増えた
山を降りた時、ゆうやんのライドは
音を置き去りにした

担当A「(気の…せいだよな?)」
担当B「(一瞬…消えて)」
担当C「(音が後から…。館長?)」
館長「か…観音様が……!」
ゆうやん「さて…看板かけて闘るかい?」
遊々亭VG担当「やりましょう」

……
ゆうやん「え?流れ的に土下座じゃないの??」
担当「いやしないっすよ(笑)」
『スタンダップヴァンガード!!』
ゆうやん「くっ…どうして…俺に足りなかったのは一体…これが…人間の強さなのか…」
担当「いやなんかそういう魔王みたいな去り際いらないですから。ずばり言います!プレイが下手すぎます!!」
ゆうやん「なん…だと…」
担当からのダメだし
1.カウンターブラスト

担当「一つずつ説明しましょう。まず序盤からガードをしすぎです」
ゆうやん「そりゃそうでしょ!!守れる時は守る!無駄にダメージを食らってどうなるの!!」
担当「そこが甘いんですよ。カウンターブラストをご存知ですか?」
ゆうやん「な、なんとなく」
(カウンターブラストとは、ダメージゾーンの表向きのカードを指定枚数裏向きにするという、コストの支払いの仕方の一つです)
担当「カウンターブラストを持つカードは基本的に強いんです。最初にダメージを受けておくのは損ではないんですよ。逆に無駄に序盤からダメージを軽減し続けていると、手札は失うし、悪い事ばかりです。そもそもこのゲーム、1点食らうごとに不利になっていくわけではないのですから、びくびくしなくてもいいんですよ!」
ゆうやん「なるほど…」
2.攻撃順番

担当「攻撃の順番も適当すぎます!普段何を考えて殴ってます?」
ゆうやん「えっと…勝ちたいなぁとか考えてます」
担当「そうじゃなくてですね!なんでリアから殴るんですか?」
ゆうやん「縁起良いかなって…」
担当「ゆうやんさん、攻撃するならヴァンガードからのほうが良い場合が多いんです。どうしてだと思いますか?」
ゆうやん「やっぱり風水…?」
担当「違います。良いですか?ヴァンガードで攻撃することでドライブチェックを行えますよね?例えばそれで、リアガードのパワーを上げたとします。仮にそれでリアガードに置いているユニットのパワーが敵のヴァンガードのパワーを大幅に上回れば、その後のリアでのアタックでダメージを通しやすくなりますよね」
ゆうやん「担当天才?ニュートンか何かなの?」
担当「光栄です。ちなみに絶対にヴァンガードから攻撃するのが正しいというわけではありませんからそこは注意してください」
ゆうやん「はい!先生!!」
担当「なんかキャラ崩壊してきましたね」
気を取り直して
『スタンダップヴァンガード!!』
※ここからはダイジェストでお届けします。
ゆうやん「それは悪手じゃろ蟻ンコ」

ゆうやん「え?」

ゆうやん「なんで?」

ゆうやん「負けました」

ゆうやん「何故…勝てないんだ」
絶望に打ちひしがれるゆうやん。
その背中から掛かる声。
???「チカラガ…ホシイカ?」
ゆうやん「あ、貴方は…!!」
次回へ続く。