
新弾のコラムや大会PRの記事も落ち着いてきたので、ここでひとつヴァンガードの裁定についてクイズ形式で見ていきたいと思います。
初回は基本編ということで公式Q&Aにも記載されているような小手調べのような話となります。
トーナメントプレイヤーの方や日々裁定を研究している方にはそんな事は知っている!といった内容になるとは思いますが確認がてらお付き合いしていただけると幸いです。
それではやっていきましょう。
ヴァンガード裁定クイズ
Q.小学生ヨーチューバー さとしにより「ブラック」を含むあなたのユニットすべてのシールド+5000という効果が適応されています。
夜空を翔ける影 ブラックのシールド値は+5000されますか?
A.されない
解説
どっからどうみても名前にブラックとあるので<さとし>の効果適応範囲に見えます。しかし、<夜空を翔ける影 ブラック>は永続効果で、<双極星雲のレディフェンサー>として扱われています。
なのでブラック名称は持っておらず、あくまでもレディフェンサーという扱いになり、さとしによるシールド値上昇効果は適応されません。
Q.アタックしている側のファイターのRに妖麗の氷華 マフユがいる状態です。
アタックに対してインターセプトで双子のダイアフルドール リリミをガーディアンにコールしました。
ガーディアンサークルからリリミが退却する際にVのタマユラのソウルに置く事は出来るか?
アタックに対してインターセプトで双子のダイアフルドール リリミをガーディアンにコールしました。
ガーディアンサークルからリリミが退却する際にVのタマユラのソウルに置く事は出来るか?
A.出来ない
解説
まずはマフユ系統の効果でRからガーディアンに置かれた相手のユニットすべては、永能力と自能力すべてを失う。という効果が適応されています。退却する際に<リリミ>がソウルに置いてもよいという効果ですがあくまでマフユにより自動能力が失われている状態です。
ドロップを経由するので出来そうと勘違いすることがありますが、あくまでも自動能力を失っている状態であり発動が出来ず、ソウルに置く効果も発動しません。
Q.Absolute Zero サジッタに関してです。
サジッタにより両ファイターのV/Rに対して4回目以降にアタックする時に手札を捨てるという能力を付与された状態です。
4回目以降のアタックでVのドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンドでアタックした時にサジッタにより付与された効果で手札のドラグリッター ハルブを捨てます。
Vのオーバーロードの能力でハルブが捨てられた為ハルブの
ヴァンガードの能力のコストで手札から捨てられた時、このカードを後列のRにコールしてよい。
という能力でハルブはコール出来るか?
サジッタにより両ファイターのV/Rに対して4回目以降にアタックする時に手札を捨てるという能力を付与された状態です。
4回目以降のアタックでVのドラゴニック・オーバーロード・ジ・エンドでアタックした時にサジッタにより付与された効果で手札のドラグリッター ハルブを捨てます。
Vのオーバーロードの能力でハルブが捨てられた為ハルブの
ヴァンガードの能力のコストで手札から捨てられた時、このカードを後列のRにコールしてよい。
という能力でハルブはコール出来るか?
A.出来ない
解説
<サジッタ>により能力を付与され能力によって<ハルブ>を捨てているので条件を満たしコールが可能のような気がする場面です。確かにハルブは"能力"では捨てられています。
しかし"能力のコスト"としては捨てられていないのです。
ハルブはあくまでも能力のコストで捨てられる時に効果を発動するので、サジッタの付与された能力で捨てられても効果は発動出来ないです。
なので、ハルブはRにコール出来ずそのままドロップに取り残されてしまいます。
Q.相手のRが1体の状態です。
こちら側がレザエルデッキでVがレザエル、R1列に迅弓の騎士 ニルベリスが前列、せるがおんが後列の合計2体のRがいる状態でバトルフェイズに突入しました。
せるがおんでブーストしてニルベリスでアタック、せるがおんのブーストした時にRが相手より多い条件を満たしせるがおんのパワーを5000上昇させています。
アタック終了時にニルベリス効果を解決、ニルベリスがソウルに入ります。
処理後には相手のRが1体こっちのRがせるがおん1体の状況です。
その後にせるがおんの山札の上2枚を見て1枚手札、1枚山札の下に置く効果は使えるか?
こちら側がレザエルデッキでVがレザエル、R1列に迅弓の騎士 ニルベリスが前列、せるがおんが後列の合計2体のRがいる状態でバトルフェイズに突入しました。
せるがおんでブーストしてニルベリスでアタック、せるがおんのブーストした時にRが相手より多い条件を満たしせるがおんのパワーを5000上昇させています。
アタック終了時にニルベリス効果を解決、ニルベリスがソウルに入ります。
処理後には相手のRが1体こっちのRがせるがおん1体の状況です。
その後にせるがおんの山札の上2枚を見て1枚手札、1枚山札の下に置く効果は使えるか?
A.使える
解説
改めて<せるがおん>のスキルを見てみましょう。このユニットがブーストした時、あなたのリアガードが相手より多いか、このターンにあなたがオーダーをプレイしているなら、そのバトル中、このユニットのパワー+5000し、そのバトル終了時、【コスト】[このユニットを退却させる]ことで、あなたの山札を上から2枚見て、1枚選び、手札に加え、残りを山札の下に置く。
という効果でブーストしたタイミングで相手よりRが多いのかのチェックが入り、それ以降の能力を解決します。
なのでブーストした時からバトル終了時に解決する能力は付与されています。
それ以降に<ニルベリス>がRから消えて相手よりRが多いという条件を満たしていなくても、せるがおんの効果は全て解決することができます。
Q.その輝きは遠く空の彼方よりを発動し
『あなたのリアガードすべては相手のカードの効果で、選べず、R以外に置けない。』を得る。
という効果を発動し彼方よりを発動したファイターはターンを渡しました。
相手ターンに渡り、相手のファイターは小悪魔ダンスユニット モノノケ少女でアタックをします。そして、モノノケ少女は
そのバトル中、相手は『インターセプト』を持つリアガードすべてを可能な限りインターセプトさせる。
という能力を発動しました。
この場合前列にいるインターセプトを持つユニットはどうなるでしょうか?
『あなたのリアガードすべては相手のカードの効果で、選べず、R以外に置けない。』を得る。
という効果を発動し彼方よりを発動したファイターはターンを渡しました。
相手ターンに渡り、相手のファイターは小悪魔ダンスユニット モノノケ少女でアタックをします。そして、モノノケ少女は
そのバトル中、相手は『インターセプト』を持つリアガードすべてを可能な限りインターセプトさせる。
という能力を発動しました。
この場合前列にいるインターセプトを持つユニットはどうなるでしょうか?
A.可能な限りインターセプトします。
解説
<彼方より>の効果でRから離れないからインターセプトで離れることはないという認識になってしまいそうですが、そうはなりません。"相手は可能な限りインターセプトする"という効果や"相手のユニットはインターセプトしなければならない"という効果において、ファイター自身が行う、インターセプトするユニットの選択のルールを変更しています。
なので、"相手のカードの効果で、選べず、R以外に置けない"という効果が適応されたRも、ファイター自身により選ばれインターセプトするという処理になります。
結果として可能な限りインターセプトする必要があり、前列のインターセプト可能なユニットは全てインターセプトによりガーディアンサークルに移動します。
後列のユニットは特別な効果が発動されていない限りインターセプトは行えないので、あくまでもインターセプト可能なユニットに関してはインターセプトを行うという処理になります。
余談ですが、インターセプトを行わせる効果は他にも<笑顔の貴公子瀬田薫>が持ってたりするのですが、コラボ系統に割り振りやすい能力なのでしょうか?
Q.零の運命者 ブラグドマイヤーのディヴァインスキルにて、
相手のヴァンガードを1枚選び、次の相手のターン終了時まで、相手とそのユニットの、能力すべてを無効にする。
が適応された状態に関しての質問です。
ブラグドマイヤーのスキルにより桜舞う場所で さくらみこの能力が失わている状況です。
さくらみこを使うファイター側のターンに特にライド等を行わずディヴァインスキルが適応された状態で準備は万端!のような"「ミチュ」を含むヴァンガードがいるなら"を条件に持つ能力は使えるか?
相手のヴァンガードを1枚選び、次の相手のターン終了時まで、相手とそのユニットの、能力すべてを無効にする。
が適応された状態に関しての質問です。
ブラグドマイヤーのスキルにより桜舞う場所で さくらみこの能力が失わている状況です。
さくらみこを使うファイター側のターンに特にライド等を行わずディヴァインスキルが適応された状態で準備は万端!のような"「ミチュ」を含むヴァンガードがいるなら"を条件に持つ能力は使えるか?
A.使えない
解説
<ブラグドマイヤー>のディヴァインスキルによりヴァンガードの持つスキルが無効にされています。なので<さくらみこ>の持つ、
【永】:このカードは「夢に向かって一番乗り! ミチュ」としても扱う。
という永続効果が無効になっています。
これはヴァンガード自身が持っている能力の為ミチュの名称を得る効果が無効になっている状況になります。
ヴァンガードはあくまでも桜舞う場所で さくらみこという名称のヴァンガードであってミチュを含むヴァンガードではなくなってしまいます。
なのでヴァンガードがミチュを含むを条件とする効果は一切使えなくなります。
<ピカピカなムード ミチュ>にライドした場合も、<夢に向かって一番乗り! ミチュ>からライドしていないのでノクノか砲弾カードのサーチをしながらペルソナライドを行うという効果も使えません。
ドレスアップ系統にも適応され<PhosphorescenceStream ハーゼリット>にディヴァインスキルが発動されるとドレスアップのIridescencePalette ハーゼリットとして扱う効果が無効にされます。
効果が向こうにされた新ハーゼリットから<旧ハーゼリット>にライドしても同名としては扱われずペルソナライドは発動しません。
<万民の剣バスティオン・アコード>等も同じ用に扱います。
逆にあくまでもターン終了時まで効果を無効にするという能力なので、<銀の茨の竜使いルキエ>の場合を見てみます。
エンドフェイズ中にチェックタイミングで行うべき処理が終了時したらブラグドマイヤーの無効にする効果が消滅します。
するとエンドフェイズ中に待機状態になっていない、ターン終了時を条件とするルキエの効果が待機状態になり再びチェックタイミングが発生してルキエの効果が使えるようになります。
ブラグドマイヤーのディヴァインスキル周りは複雑だったりするので使われた時に対応出来るようにQ&Aを読み直しておくと良いかもしれません。
さて、今回は方向性をいつもと変えてみて裁定クイズ回とさせていただきました。
比較的簡単な話から少し迷う裁定もあり、いい知識確認の機会になったのではないでしょうか?
大会ジャッジをしていると色んな質問が問いかけられ、ファイターの皆さんが裁定でつまずきやすいポイントが見えてきたりするので、それも共有できたらと思い今回記事の執筆に至りました。
次の新弾でもハイビースト関連の裁定でこっちの<せるがおん>は良いけど、こっちのせるがおんはハイビーストではない、といった話があったりするのでコラム等でまた色々と拾っていけたらと思っています。
また落ち着いたタイミングでこの手のコラムを執筆しようと思っていますので、また機会があればお手柔らかによろしくお願いします。
今回は以上となります。ありがとうございました。