
今回は2019年9月1日施行のファイターズルール更新関して皆さんと確認していければと思っています。
さて来る2019年9月1日にファイターズルールが更新されます。今回はBCFシリーズ終了のタイミングでの更新ということでBCF含め公式大会の結果を踏まえての更新となります。
結果としてはスタンダード、プレミアムスタンダード共にカードの使用制限に関する変更が発表されました。一つ一つカードをピックアップしていこうと思います。
最初に
まず最初にヴァンガードに置ける制限のルールに関して復習していこうと思います。ヴァンガードの制限は純粋なn枚制限といった枚数の制限だけでなく細かい制限があります。
デッキに4枚まで入れてもいいですがFVとして使用することが禁止されます。昔ですと<ばーくがる>、Gシリーズに入ってからは<チクタク・ワーカー>、<七海見習い ナイトランナー>と堂々たるメンツが揃っていました。
スタンダードに置いて<ジャンピング・ジル>が登場したことにより似たような効果を持つ<パープル・トラピージスト>が選抜制限の対象になりました。ジャンピング・ジルを1枚でも入れるとパープル・トラピージストは1枚も入れることが出来なくなる制限です。ジャンピング・ジルを1枚しか入れていないからパープル・トラピージストは3枚入れられるという制限ではなく1枚もパープル・トラピージストは入れる事が出来ない制限です。
さて基本事項の確認はこれくらいにして今回の制限を見ていきましょう。
スタンダードの制限に関して
公式大会の上位にはバミューダが多く見受けられ今回の制限対象に選ばれたようです。
Primary Melodyにて登場したカラフル・パストラーレのメンバーから<ソナタ>、Schokolade Melodyの看板ユニットから<リーゼロッテ>が今回の制限対象です。リーゼロッテは同名含めターン 1回の制限が有りますが登場時にデッキトップのカードを1枚ノーコストでコールかソウルに入れる事が出来ます。ノーコストで盤面が広げる事が可能なのは展開力としては文句なしに強くさらに盤面が賑わっているならソウルに入れてコスト管理に貢献してくれる選択も可能とかなり柔軟性が高いです。リーゼロッテは手札でG1として扱いコールすることでVがG1でもコールが可能です。
例えばG1ライド、リーゼロッテ効果で自身をRとしてコール効果でデッキトップをコール、次のターンでVにリーゼロッテをライドしてリーゼロッテ効果でデッキトップを1枚コールこれで盤面はVリーゼロッテにRにリーゼロッテと効果でコールした2枚のRがあることになります。ここで更にミンネがあると2ドロー不要な札もしくはトリガーを1枚デッキに戻すという質の高いドローも可能です。
ここまでで十分盤面を展開しG3でソナタの登場です。V登場時効果で的確に旋律をサーチします。引っ張って来た旋律も並べながら既にリーゼロッテで展開している盤面も活用しながら旋律で染めていきソナタ効果で旋律を持つユニットに+5000とG3に乗った初めてのターンにもかかわらず相当な要求値を叩き出せます。相手のVがG3ならといった制限もありませんしソウルにG3があればといった条件もありません。相手がG2の状態でもフルパワーが出せます。こうして振り返ってみるとバミューダ可愛い顔して中々恐ろしい動きをしていましたね。
ちなみにいわゆるハイランダー構築に置いても1枚ずつソナタ、リーゼロッテを入れるということは出来ません。どうしましょう今のハイランダー構築ソナタ2のリーゼロッテ2の構築で使っています。考え直さないといけません。
スタンダードの制限はバミューダのみです。ディメンションポリスや新弾で追加されたペイルムーン等ノータッチでも済んだクランもありますが今後どうなって行くのでしょうか。
個人的には新規のスパイクブラザーズがギフトの移動を行う効果が判明していてアメフトのパスの再現をしているところが乙ですし、純粋に能力もフォースⅡを1枚設置するだけでクリティカル+1のアタックが3回飛んでくるという状況が発生していますし中々強そうな動きができそうで楽しみです。
プレミアムスタンダードの制限に関して
いわゆるPスタンは多くのクランから制限対象が選ばれました。Pスタンの環境整備もしっかりとしてくれています。使用不可<豊水尊神 イチキシマ>
まず最初はFV使用不可になったマジカル・キャリコ。先述の通りFVの使用は禁止ですがデッキに4枚は入れても大丈夫です。
GPAKIBA2019にて優勝をされた涼さんが使用なさっていたデッキにもFVとして活躍していました。
まずPスタンに置いてもスタンダードで各クランに配られたライドされたら1ドロー効果のFVが使用されるケースが多く存在します。先駆のFVは相手のデッキによっては効果の発動前に相手に除去される可能性があったりして効果を使えずそのままドロップゾーンへ......といった悲しい事件を招く可能性があります。しかし、先駆能力持ちのFVは効果の発動すればかなり有利になったり盤面にパワー5000のブーストが可能なユニットが存在している状況が生まれる事になります。デッキのコンセプトによって先駆持ちのFVの採用の有無が分かれるのも現状のPスタンの面白いところだと思います。
さて話題を戻します。今回のマジカル・キャリコは効果がかなり凶悪でした。
効果としてはGBという発動タイミングが遅いのですが自身をソウルに入れ1枚捨てるのがコストです。コストを払ったらデッキからカードを3枚選びます。相手はその中から2枚選んでそれはドロップゾーンに行き残った1枚は手札に加えます。
盤面からは1枚減って手札は1枚減って手札に加わるのは1枚と損している効果に見えます。しかしその損も霞むほどの効果となっています。そもそもデッキから3枚カードを引き抜いている時点でかなりのデッキ圧縮に繋がります。そして3枚のうち相手が選んだカードしか手札に加える事が出来ないデメリットも同名3枚を選べば回避出来ます。デッキに3枚あることが条件ではありますが手札に加えるカードの制限が一切ないのも魅力的です。
以上のことから今回はマジカル・キャリコはFV使用不可になりました。流石に以前の七海見習い ナイトランナー達のような枚数制限までには行かないと思いますが今後どうなって行くのでしょうか。
次に使用不可となった豊水尊神 イチキシマです。
イチキシマはイチキシマでもプレミアムコレクション2019で追加された2種目のイチキシマの方です。プレミアムコレクション2019発売から108日の使用禁止で話題になっていました。
効果としてはCB1Gゾーンを1枚表にするで、1枚引き相手はガーディアンの自動能力を使えなくなります。自動能力ですので守護の能力が無くなりシールド値0のカードになります。他にもGガーディアンの登場時効果もなくなります。スルーしそうですが1枚引けるのも十分に恐ろしいです。
更に永続効果で手札1枚につき前列のユニットすべてのパワー+2000を得ます。しれっとパワーパンプもしてます。もちろんVからアタックすればドライブチェックで増えた手札もカウントします。
サポート的な能力でGゾーンで表なら手札の枚数を数える際あなたの表のGゾーンも含めるといった効果もあります。ここも十分強いです。
1種類目のイチキシマも中々でしたがこっちも大変な効果を引っ提げていた為か使用禁止になりました。抹消者 ドラゴニック・ディセンダントの制限の速さも中々でしたが今回のイチキシマは使用不可でヴァンガードの歴史に大きく残る1枚となりました。
今回の選抜制限もループではないですが実質ゲームエンド級のシナジーがある2枚です。
修羅忍竜 ジャミョウコンゴウの効果で各ターン終了時に手札を6枚選び、残りの手札を捨てます。ソウルにグレード3があるなら、6枚のかわりに4枚選んで捨てます。この手札が少ない状況で相手のターンで輪廻が飛んできます。輪廻効果で手札を2枚コールしてそのアタックを防がないといけませんさらにまだ相手のVのアタックRのアタックも残っています。4枚まで減らされていたらそこから2枚支配されて2回の支配アタックと相手のアタックとRアタックを手札2枚で防がないといけません。輪廻で支配されているユニットは恐らくクリティカル+1の状態です。5点とかだったらどうやって防げばいいのか分かりません。デッキトップに治積み込めばなんとかいけそうですが。
今回の制限でかなり母数は減ると思います。が、ジャミョウコンゴウのハンデススキルの凶悪さは変わらないので制限後も一定数は見かけるとは思います。
使用不可<ラグジュアリーウェーブ エリー>
スタンダードにて制限され選抜制限はPスタンでは関係ないですがこっちはこっちで制限がかかりました。<お寝坊注意! クルク>は引き続き1枚制限です。
1枚まで使用可になりましたディライトジーニアス アンジュです。
上の効果はV登場時と超越時ですのでターン最初にライドして超越すれば効果が2回使えます。相手の盤面を触りながらデッキからサーチと1ドローが可能です。しかも盤面にだしてしまった登場時効果持ちも手札に戻して再利用出来ます。
更にGB2効果で超越コストを盤面に出す事が出来ます。<Chouchou ルシール>を出せば盤面が強化されます。そして前述のバウンス効果をChouchou ルシール効果解決後に使えば盤面にパワーを振った上で更にスぺコ出来る準備が出来ます。
アンジュ自体には名称も♪♪のキーワード能力も持っていないのですが超越してしまえば名称を得たり♪♪を得たりとかなり色々なデッキに出張してきました。<ミンネ>でデッキをトリガーまみれにして<Chouchou 話題騒然 ティルア>のVスタンドの威力を上げたり、<溟海の原初竜バランエレナ>のガーディアン退却効果を散々増やした手札で存部に消し飛ばしたりとかなり活躍していたこともあり今回の1枚制限となりました。アンジュ効果でアンジュサーチなど強い動きがかなり制限されそもそもアンジュが引けないということが想定されかなりのパワーダウンが避けられないと思います。
そしてついに使用不可となったラグジュアリーウェーブ エリー。ソウルの有る限り何度でもGゾーンに裏で戻るのでGガーディアンが何度も打てます。バミューダには<照り映える輝石 サンディー>があるので通常のヒールトリガーも合わせて合計8回のGガーディアンが使用可能です。
そしてエリーの効果でドロップゾーンの守護者とGゾーンの表の同名1枚につき、シールドが+10000されます。エリーは3枚表になっていても問題ないので+30000さらにバミューダにはデッキに6枚入れることが出来る<トランセンドアイドル アクア>があります。アクアが6枚ドロップゾーンに居れば+60000。なので最大でヒールもしくはサンディー1枚が105000のシールド値になります。Gガーディアンは割とガード制限から逃げやすい枠なので恐ろしく高いシールドがGゾーンから何度か飛んできます。ソウルの余裕があればGペルソナの効果でエリーを表にしてきて最速パンプも可能です。ちなみに使用禁止になるイチキシマに対しては自動効果が無くなるのでただの15000シールドになります。
バミューダのカードプールが強力な後押しになり使用禁止になった1枚だと思います。
さて今回の新制限を振り返りましたがG時代に「オラクルとぬばたまとバミューダに制限がかかった」といっても信じてもらえない時期もあったと思います。が、今の時代は色んなクランが制限がかかるほど強くなりました。
今回大幅な制限をかけられたバミューダですが次のバミューダ箱も控えているので全然悲観する必要もないと思います。今後の新規カードや新たなシナジーに期待していきましょう。
今回は以上となります。ありがとうございました。