シン・マクロコスモス
ようやく久し振りに全国大会が開催されました!
皆さんはしっかり大会を楽しむ事が出来ましたか?
私は鴨肉の美味しさを知れた事と面白いボドゲを見付けられたという事で、今回の東京観光を含む全国大会はとても楽しむ事が出来ました!
前から行きたいと思っていた寄生虫博物館にもようやく行く事ができ、そちらもとても良きでしたね。
寄生虫博物館はいいぞ。
ただし人によっては行ったその日は魚も肉も野菜も米も食べられなくなるかもしれませんが。
え?
プレメモ?
ミックスの話はって?
参加者9人中、<マクロひふみ>が少なくとも5人、ワンキル及びワンキル系が3人と、環境読みが残念ながら当たってしまっていたので、楽しかったかと聞かれると言葉を濁さざるを得ないかな!!!
ワンキルはともかく、マクロひふみはその性質上どうしても試合結果が運に左右されてしまうところがあるので、私が楽しいと思えるプレメモはあんまり、ね...?
ま、かくいう私もマクロひふみを使ってたんですけど。
はい、というわけで今回は全国大会レポートのようなお話になります!
では今回も。
くろです、よろしくおねがいします。
デッキ紹介
レシピの掲載はあまりに酷くてここで載せられるものじゃないから無しだ!無力な私を許してくれ!
そんなわけでデッキについてはコンセプトとコンボの紹介くらいに留めつつ、何故このデッキを使うに至ったのかあたりをお話ししていこうと思います。
まずデッキコンセプトは前述した通りマクロコスモスひふみを使う事です。
「いやマクロは普通に強いやん? 使用率高かった訳だし環境トップ使っただけじゃねぇの?」
とお思いになった方がいらっしゃるやもしれません。
あくまで私の認識ではありますが、マクロひふみは強くありません。
ただし、ずば抜けて理不尽なのです。
どういう事かというと、マクロひふみを上手く使うには条件が厳しく、4~5回戦を安定して全勝する事ははほぼ不可能です。
つまり優勝を狙えるデッキではないということですね。
しかし一方で、回りさえすればほぼ全ての相手に勝つ事が出来ます。
何故なら相手のデッキをこちらから能動的に消し飛ばせてしまうので、相手のデッキの根幹を無力化出来るからです。
どれだけ相手が強かろうと、仮にマクロひふみへの明確な対処札が存在しようと、そのカードも運次第で消し飛ばせてしまうのです。
それゆえに、全勝は出来ないけれど概ね勝ち越す事ができ、更に、このデッキに対処する手段がほぼ無いという事で、理不尽なのです。
一応、強くないと言える理由も軽く触れておきましょう。
まずマクロひふみの性質上、4コストを毎ターン出せるように構築せねらならず、その時点ででどう足掻いてもマクロひふみの効果を発動させる為だけにデッキの枠を多く使わざるを得ないこと。
マクロひふみを出した上で、相手のデッキ破壊をしなければならず、デッキ破壊にも多くのリソースとデッキの枠を使わされること。
相手のデッキが無くなるまでの数ターン、確実に守れるようにする為の守り札も必要であること。
これらの条件を満たした上で、これらの事を確定で達成出来るようにデッキを回せる必要があること。
以上がマクロひふみを使う上での絶対条件です。
試合中に1ターンだけでも条件を1つ満たす事が出来なければ、その時点でマクロひふみの負けになると私は考えています。
勿論相手がしっかり詰められた完成度の高いデッキを使っているという前提の話ではありますが。
このような事から、理不尽な効果を押し付ける事こそ出来るものの、それ以外の事があまり出来ない為に、事故や変わったデッキ相手などへの対応力の低さがあり、それが私がひふみを強いと思っていない理由になります。
厳密に言えば、勝ち切れるカードではないと思っている理由でしょうか。
勝ち越せるデッキではあるけれど、勝ち切れるデッキではない。
それが私のマクロひふみデッキへの評価です。
事実、今回の全国大会の結果が正にそうだったと思います。
では実際のところ、先述の条件を満たしたデッキが組めるのかどうか。
それは、かなり難しいです。
というより、難しかったです。
結果から言えばマクロひふみを使った身内が3位に入賞していますし、そのデッキは今挙げた条件を全て満たしています。
負けてしまった1戦というのも、ワンキル相手に絶妙な色事故をしてしまった為であり、構築や考え自体は間違っていなかったと言えるでしょう。
事実、最終戦でそのデッキは優勝した方に勝つ事が出来ていました。
そんなこんなで私と3位を取った身内は、本来であれば全国大会という大きな場に存在していて欲しくないマクロひふみをなんとか禁止入りさせるべく、マクロひふみを使う事を前提として、デッキを考え始めたわけです。
そこで考えて最終的に絞られたのが
- ワンキル系マクロ
- バウンスマクロ
ワンキル系マクロというのは、先攻をとってワンキルの如くデッキを掘り切って、潤沢なリソースからマクロひふみとデッキ破壊カードを叩きつけて、取り敢えず20~30枚くらい相手のデッキを消せばいいよね、という考えのデッキです。
デッキを3分の1以上も消し飛ばせば相手のデッキは確実に本領を発揮出来ませんので、後は7点入れられないようにだけ注意しつつ、適当な4コストを出してマクロひふみの効果を切らさないようにしながら、数ターンでデッキを破壊していくだけというわけですね。
仮に相手に先攻を取られてしまった場合も、相手が勝手にデッキを掘って減らしてくれているので、デッキ破壊だけを見るならむしろやりやすくなったと言える為にそれほど問題は無いです。
勿論1ターン目に使われたカードについては除外出来ていないので、デッキ回復されてしまう可能性があるので辛いところですが、結局やる事は変わりないので、勝てるまでに必要なターン数が1つ増えたという程度の認識でなんとかなります。
ちなみにそれをする為のリソースを稼ぐ方法としてはあすみを使用していました。
そんなばなな。
というわけで今説明したこのデッキが3位になったものですね。
安定性の高さと先攻を取れればほぼ勝ちが決まるというのが強みである、マクロひふみデッキです。
では続いて私が使った方である、バウンスマクロデッキです。
マクロひふみを使う上で必要な条件として先程、毎ターン4コストを出さなければならないという事を挙げました。
ニューゲームの強化もあり、今では4コストのキャラは多く、採用しやすいカードが沢山あります。
しかしそれでも4コストのキャラというのはやはり使いづらいものがあります。
特に1ターン目はコストの支払いが厳しく、少し噛み合わないとリソースの消費が激し過ぎてそれだけで苦しい展開になってしまう訳ですね。
それを避けるためには出来る限り4コストのキャラの採用枚数を少なくしたいというのが、マクロひふみを使う上で持ち上がってくる問題です。
そこで私が辿り着いた結論は「4コストはマクロひふみだけでいい」というものでした。
毎ターンマクロひふみを出して、盤面から消す。
これを繰り返す事でマクロひふみの効果を使っていくというのが、デッキの枠的に最も楽であると私は考えたわけです。
この考え方はデッキの枠に余裕を作るというだけでなく、数少ないマクロひふみへの対処法である、<テキスト無効ひふみ>に対しても効果的なものです。
マクロひふみを盤面に残してしまうと、相手はテキスト無効ひふみをマクロひふみに当て、メインエリアのマクロひふみ以外の4枚を除去する事で、マクロひふみの効果の再発動を難しくさせるというプレイングが存在します。
このプレイングをされてしまうとマクロひふみ側にはかなり辛いものがあります。
前述したようにデッキの枠をかなり使わされてしまっている為に、メインエリア5枚を塗り替えるのに使えるカードを上手く手札に持っていられないのです。
この事から、マクロひふみは登場したらすぐに<着せ替え放題>等の汎用性のあるカードを使って手札に戻し、毎ターン登場させるようにする構築が、マクロひふみの効果を使い続ける事だけを考えるなら最も安定すると私は考えました。
次に、現環境での守り札について私は考えました。
ミックスでは多くの守り札があります。
うたた寝互換やバースデー互換、止血互換に他にも中鉢や穂乃果。
そして最強守り札と名高いグレる。
何故ならそれらのカードを使われて困る攻めっ気の強いデッキは、当然警戒してそれらのカードを使わせない為のカードも多く使ってくるからです。
守り札が多いのもミックスの特徴ですが、カードのプレイを許さないカードの多さもまたミックスの特徴です。
真智や亜美等の盤面での割り込みと、0イベ禁や1コス以下出禁、また自由登場貝木などを考えると、相手ターンに守り札をプレイ出来る前提でデッキを考えるのは不味いと私は考えています。
出たばかりの全てのキャラは殴れなくなるという、理不尽効果ですね。
当然さっきの話の通り、イベント寝坊はプレイさせて貰えるとは思っていない為、キャラ寝坊を採用します。
1枚や2枚では除去されてしまい何の意味も無いので、3?4枚は盤面に並べることにしました。
というわけで0コストのキャラ寝坊を4種類と、扇と扇互換のピピ美を採用する事で、常に複数種類のキャラ寝坊が盤面に居るという状況を作り出せるようになりました。
とは言え。
あくまで寝坊は寝坊。
前のターンから居座っていたキャラに対しては無力です。無意味です。無為無策です。
となると居座り続ける相手のキャラもなんとかする事を考えねばなりません。
無難にアプ禁でしょうか。
イベントはプレイ出来ると思えませんが、<自由登場京介>や<真冬先生>である程度は止められます。
しかしそれらでは止められる枚数が少なく、多くのアタッカーを並べられてしまうとあまり役に立ちません。
それともやはりアプローチ数制限でしょうか。
<美紀>や<ひふみ>でアプローチ数制限は簡単にかけられます。
しかしそれらは妨害不可系には意味をなしません。
ニューゲームのはじめが妨害不可2点でおびただしい連パンをしてくる事を考えると、頼りにできる策ではあり得ません。
さて、ではここで一旦、ここまでの情報を整理してみましょう。
- マクロひふみは自分の手札に戻したい
- 毎ターン寝坊状態には出来る
つまりマクロひふみをバウンスする方法と、相手に寝坊が刺さるようにする方法さえあればこのデッキは強そうに見えるのではないでしょうか。
うーん。
難しい条件です。
というか意味のわからない条件です。
でもミックスはなんだかんだでカードプールはかなり広いのです。
そのくらいのカードもあるかもしれません。
いや、でも、しかし、改めて考えるとそんなピンポイントなカードがあるわけ
はい、というわけで私が使ったデッキは、毎ターン<ワルプル>をプレイして自分と相手のメインエリアをすっからかんにして、寝坊を刺しつつ毎ターンマクロを出していく、というものでした。
ワルプルはマクロひふみだけでなく<ヒトミ>や<詩羽>といった、デッキ破壊カードも返してくれる上に、3ソース2枚からプレイすれば、5枚返ってくるという事で手札が2枚増えているという相性の噛み合いっぷりで、実に使っていて楽しいコンボだったと思います。
当然ワルプルを通す為に相手の割り込みを止めるべく、こちらもあかねやEXの割り込み桐乃、相手の盤面の割り込み(あとついでに出されたら困るナギ)を止める為のテキスト無効兄妹などを採用していました。
対戦結果
1戦目
ざんねんながら あなたのぼうけんは ここで おわってしまいましたはい、身内のマクロひふみと当たりました。
終わりです。勝てません。
安定性でも勝てませんがそして何より速さが足りない!
2戦目
お相手は戸塚でワンショットを狙ってくるタイプのデッキでした。
仮に時間無制限でも、このデッキなら無限に相手に1度もポイントを入れさせる事はないと思えた試合でした。
3戦目
面識のある方で、マクロひふみデッキを持ち込んでいらっしゃいました。先攻を取られてマクロひふみを出されて20枚程削られてしまいました。
あとはわかるな?
4戦目
不戦勝(ふせんまさる)さんという、よくお名前をお聞きする方との対戦でした。試合は熾烈を極めました。
まさかあんなカードを使って状況を打破してくるとは思ってもみませんでした。
見知らぬカードでこちらの予想を遥かに上回るあの動きは美しく、つい見惚れて興奮してしまいました。
また、完全に想定外の見知らぬコンボを叩き込まれ、何度このターンに負けるんだと思わされたか数え切れません。
まるで想像の世界の中の如く、全てが1つへと繋がる理想のコンボには舌を巻かずにはいられない自分が居ました。
そんなカードの使い方があるのかと。
まさかそんなプレイングが可能なのかと。
なんでそんなデッキが組めたのかと。
私は最後まで翻弄させられていました。
試合は終始相手にテンポを取られていたといって差し支えないでしょう。
序盤中盤終盤と隙がなく、こちらから攻め入る事は出来なかったと言わざるを得ません。
しかしどうにか。
どうにか、すんでのところでギリギリのタイミングで全てが繋がり、辛勝出来たのです。
なんとも手に汗握る激戦でした。
何が恐ろしいかって、ここまでの応酬が試合開始の合図と同時に始まり同時に終わったのです。
こんなに密度のある試合が一瞬で決していたなど信じられません...。
なんとも手強い相手でした、不戦勝さんは。
もう2度と相手をしたくない...そう思わされる程のお相手でした...。
はいそんなわけで結果は残念ながらの実質0勝でした!
デッキレシピを公開しなかった理由も察して頂けたかと思います!
最後に
非力な私を許してくれ...。2連覇するどころか1勝も出来なかったよ...。
ただ、どうにか身内がマクロひふみで入賞してくれた事と、そもそもマクロひふみの採用率が高かった事で、流石にこれで禁止入りするのではないかと思えるので、その点については良かったです。
おうちでプレメモでも身内がドクペワンキルで優勝してくれましたし、今回3位のマクロひふみでも、あすみを代表としたワンキルパーツは猛威を奮っていたので、その辺りのカードも禁止入りする可能性がようやく見えてきたかと思います。
正直なところ理不尽なカードは、スリーブの6コスはじめを始め、マクロひふみやワンキルパーツ以外にも数多く存在するのですが、なんにせよマクロひふみとワンキルが無くならないと話が始まりません。
負けてしまった事は悔しいですが、1位を維持する事よりも1位を目指すことの方が私は性に合うようで、次の全国大会へのモチベーションが極めて高くなっています。
次の全国大会、是非ともリベンジしてやりたいですね!
ではそんな訳で今回はこの辺りで。
お読み頂きありがとうございました。
皆様に良きミックスライフがあらんことを!