
今日は地元・秋田地区用に調整を重ねていたありかSPの記事です。
これは元ジャックさん(以下:師匠)に出回って欲しくないと言われ続けていたデッキです。
前提
時は遡り、俺妹の情報が公開されました。あやせはすぐに環境トップに躍り出ることが予想される強さでした。
となると、問題は「あやせにどうやって勝つか」になります。
僕は同時期、黒猫を組み、あやせに対して有利を取るデッキを研究しました。
色々と考えた結果、「あやせ対黒猫」の結論は「先攻有利」でした。はい。
あやせミラーも、プレイングに関しては詰められる部分が大きいものの、「先攻が有利になりがち」みたいな、つまりは全国レベルのプレイヤー同士だと、甲乙つけがたくなるのは仕方ないと思いました。
ではミラーで差をつけるにはどうすればいいか。
<ロードあやせ>や<5Cあやせ>を後ろに置けば、格闘されなくて済みます。前に我慢を並べれば強気にいけます。あやせ、桐乃だけでなく黒猫まで我慢を並べれば、かなり守れます。するとあやせはLOルートに入ります。
......つまり、LOを最初から組めばいいのでは???
というわけで「俺妹LO」に思い当たります。
そしてなんと、古きLOでよく使われていた<ファンレター>があるじゃないですか。
というわけで作ったのがこのデッキです。師匠とのLINEを遡ったところ、スリープ発売日前には既にこのデッキに辿りついていて回していました。
俺妹は情報解禁から発売までの間に、4デッキタイプ組んだことになります(笑)
デッキレシピ
回し方と勝ち方
先に言っておきますが、このデッキは「マジで難しい」です。全体を俯瞰してみた時の戦略としては
[1]耐える
[2]<ファンレター>を抱える
[3]LOをぶちかます
の単純作業です。30枚近く落とすこともできますので、相手の山の枚数と自分の今作れる最大値を計算し続けて、行けそうなときに行きます。
ミクロな話をしますと、動きとして、見た目はほぼ普通のあやせです。このデッキは先述の通りあやせの規制前(というか発売前)から構想されていたものであり、<5Cあやせ>は元々不要でした。1tで<ロードあやせ>、<Exの桐乃>と<あやせ>を並べます。ただ、<雪桐乃>(略して雪乃)を出すところから通常のあやせっぽさがなくなります。採用理由は後述。
2tから<Ex黒猫>も出します。あとはExからは相手に応じた防御札か、あやせを持ってきて<ロードあやせ>のドローの種にし続けます。その後は我慢3種で殴り、守って、を繰り返すだけなので、一見普通のあやせに見えます。ただ、突然手札から<ファンレター>が4枚飛んできて、<全サ>→<デッキカットあやせ>と<全サ>→<デッキカットあやせ>と<全サ>→<全サ>と<山回復黒猫>、のような流れでデッキカットが幾度となく襲っています。
デッキカットの枚数の計算式は、シンプルに言えば手札2枚で3カットです。そこに表のポイントソースが追加され、1ソースが1枚あればそれはノーカウント、1ソース2枚なら1カウント。それに、山と手札に残っている<デッキカットあやせ>の枚数が参照され、それ以上のデッキカットをしたい場合は<山回復黒猫>を挟むため手札を1枚消費。<ポイント黒猫>がいれば1アド。<ゆかいな仲間たち>があれば1アド。<ロードあやせ>がいれば1アド。<ファンレター>は手札消費なし。これらを計算すれば自分がどのくらい落下できるかが分かります。まずはこの式を暗記して体にしみこませます。
というわけでポイントは表で残っていればいるほど強いので、基本的には使わないで残しておきます。あと、次のターンで決めるというターンにはポイント全スルーでリソースを蓄えます。
構築論
そもそも論、俺妹は盤面(寝坊と全活動)で守るデッキですが、それ故にガイルや物語にテキスト全無効をされて攻め込まれたり、食蜂やお兄様にテキスト無効で一瞬のスキを突いて攻め込まれたりします。そこを補う、つまりは盤面の固さをそのままにして、手札でも守ることができればより強くなり、そして殴り勝つデッキではないので守り切れるラインで殴りにいけます。俺妹のサーチ力・安定性は言うまでもないので、守りに重きを置き、かつ勝ち筋をデッキアウトに持っていくことで、現環境どのデッキにも勝ち筋があるデッキに仕上がったと思います。このデッキは一般的なあやせで採用されないカードが多いので、少し解説します。
しかし、<ヒットドローコンビ>も不採用のこのデッキでは1ターンに1枚しかプレイできないため、泣く泣く2枚のみの採用です。といってもこのデッキは初ターンに要求されるのが<Ex回収加奈子>と<ロードあやせ>、可能なら<雪桐乃>と少ないため、<全サーチ>と<7ルックイベント>で初動はなんとかなりがちです。2t以降は<雪桐乃>が実質<サークルチェック>みたいなものなので、そこをうまく使って必要なパーツを集めて行きます。
対面解説
お兄様のアタッカーのうち、我慢付きなのは<5Cお兄様>と<3C深雪>であり、チャンプ2面でそこを受けます。早めに<ほむらみたいな黒猫>を立てて、我慢で受けて、-40支援や-30修正をコンバットで受けても復活できるような形にします。それ以外は盤面からよけ続けるのと、<タイトル>とかで出てきたら京介を当てるようにします。山回復はおそらく12回復だけなので、長期戦をしながら守っていきます。
最後に
以上が、僕の渾身のありかSPです。もしシングルの全国大会に出場するなら、おそらくこれを使っていた、というくらいの自信作です。まぁ、<マクロひふみ>には一生勝てないんですけどね!!!このデッキは、とりあえず多そうな俺妹に対して明確な勝ち方を持っていて、環境どれに対しても一応勝ち筋があり、2ターン目にショットしてきたダージリンや雪乃に対しても対応できたりするのが強みです。一方で、ポイントソースを温存したり、最大値と相手の山を計算したり、ピン投のカードの使い方、相手によって取るExが変わる等、とにかくプレイングが難しいです。ですが、環境に「LO狙いのデッキ」が現れるのは久しぶりなんじゃないかという面白いデッキですので、是非使ってみてください。