
【攻略コラム】ネクストン2.0環境振り返り【らじお】
今年もなんとかファイナル入賞しましたので、調整過程の話を通してネクストン2.0環境を振り返ります。
雪
とにかくドロソを置く!除去する!殴る!でシンプルな仕上がりで、ネクストンの新コンセプトのデッキがほとんど中型デッキだったこともあり最強に見えたのですが、小型花の調整が始まった瞬間に1:9以下くらいのマッチ相性を叩き出してしまいお蔵入りとなりました。
今環境は大会が少なくGP時点では小型花がどのような流行具合か分からなかったのもあり使ってみましたが、案の定花に負け、花以外に勝ちだったので、メタがよほど花以外に寄らない限り使うこともないという結論となりました。
代わりに中型雪、バーン雪という候補が上がりましたが、それぞれ近いコンセプトの限定構築が環境初期のチーム戦で既に存在しており簡単に他のデッキとの相性を確認すると、確かに除去寄せの物と比べれば花単と少しゲームできるが有利とまではいかず、除去寄せの他デッキに対する強烈な強みはかなり薄れてしまったように感じました。
GP3rdでかなりの数が入賞した花に弱いという欠点からは最後まで逃れられなかった雪でしたが、総合的に見た立ち位置は悪くなかったためメタの流れに恵まれなかったかといった感じです。次回に期待ですね。
月
代わりに以前までのコンセプト、数値操作軸とカウンター軸が引き続き活躍しています。
2つともアイギスの特殊登場を活かした動きは強力でしたが、個人的にはカウンター月の方が好みです。
数値操作軸はドロソを並べてAF埋めてというゲーム以外の選択肢はなく、相手の強力な動きに対する妨害という面では一歩劣ります。
また、後手の際の動きがとても悠長で、花単の先攻6体エンドを食らった返しに平気で9対0の打点レースを受け入れてしまうことすらありました。
豊富なリソースという売りはあったのですが、リソースで戦う相手が少ないのもマイナスです。
カウンター月はカウンター、<たまひよ>と押しつけるカードがきちんと存在していてパワーに頼りやすかったのですが、僕の手元では一生事故り続けたためお蔵入りとなりました。
とはいえプレイしたいAFが12枚から16枚のアイギスキャラのみ、相手によってはほぼ使わないカウンター、手札宣言を的確に合わせていく必要があるので、事故るのもさもありなんという感じですね。
花
似たようなカードだけで構成されていることもありますが、キーパーツをサーチするのも得意であり事前に決めたプラン通りに動きやすいため、自分の思い通りにデッキを動かせるストレスフリーなところは今までもこれからもあまり変わらないでしょう。
今回はアイギスから続く強化を受けて初手6マス埋めて<トラム>まで着地したり、<リンネ>を<佐天>で使いまわして毎ターン攻撃回数を増やしたり、相手の準備が整わない段階から攻め続ける動きが強化され、中型以上のサイズ感のデッキにその速さだけで勝ってしまうこともありました。
逆に欠点は安定感の裏返しで爆発力のなさになります。相性がいい相手に堅実に勝ちをあげる一方、相性が悪い相手にぶん回りで勝つというような上振れの勝ちはまずありません。そういった相手には事故を願うしかなく、今回はアイテム宙がそういう相手となりました。
ファイナルのデッキ選択に関しては花単の使用者が多いだろうと考えましたが、デッキ相性はよいが練習量が少なく動きの引き出しが少なかったアイテム宙より、安定感がありミラーを最低限5分にする花単を選んだという感じです。
宙
花単に対しては高スペック+アイテムで盤面を作り、相手が全力で突破してくるところを手札宣言やバトル中断でいなしていきます。
序盤こそ花のスピードについていけずやや出遅れることが多いですが、盤面が完成していくにつれて花側はもはや攻めも守りもままならない状態になっていくため、とにかくスピード勝負となります。
このスピード勝負の中で宙は<信長><シルヴィア><フィリア>と揃えつつ、<竜の誕生>、<レクティール>、その他アイテム一枚というボードを作ることになるのですが、やはりなかなかそううまくは作れず、花側のスピードに追いつけず負けというのが練習段階でも多く今回も敬遠してしまいました。
属性の話からは離れますが、これについては僕の遊び方やプレイスタイルの問題でもあり、デッキ間の相性を見る段階の練習にはよく取り組むのですが、その相性をどう改善していくのか、理想の盤面が組めない時どう誤魔化していくのかと言ったやり込みの部分に手が回らず、結果的に初期に印象がよかったデッキを使うというケースが多いです。
色んなデッキを真に触っていくのであればもう少し時間をかけたり先人に学ぶ姿勢を身につけていきたいですね。
日
また、単純に移動を考慮に入れない場合のスペックが低く、花の6マス展開を前にもじもじしてしまう場合が多く、数値操作月と似たようなもっさり感を味わうことになりがちです。
しかしその分<武田>からのアグレッシブムーブは非常に爽快で、キレイに回ると今までにない勢いを感じさせてくれます。
今後は動きを安定させるようなカードが出るか、はたまた打点を伸ばすカードが出るか、まだまだ読めませんが期待が持てるデッキであることは間違いありません。
加えてもう少し安定感があるといいのですが、それぞれが個性的なカードばかりで同じ役割を果たせるカードが少なすぎるんですよね...。いっそ安定感はさておき個性をガッツリ伸ばしてほしいと思います。
という感じで環境の振り返りというよりはネクストン環境雑感と言った感じの記事になりました。
もうとっくにアリス環境になってしまいましたが参考になったらうれしいですね。
この他にもファイナルで使用した花単についての記事を考えています。そちらもお楽しみに。
ではまた。