
超CSIIレポート
今回の記事は先日開催されました超CSIIの参加レポートになります。
まずは、超CSとはどんなものなのかを先に説明しましょう。所謂普通のCSとGPの間に位置するような大会なのですが、2回目の開催となる今回は規模が1200人となっており、普段のCSとは全然違うということがお分かりいただけると思います。GPが始まったばかりの頃の規模に近いですね。
構成としては
でいきたいと思います。
1.デッキレシピ&簡易解説
今回使用したのはジョラゴンジョーカーズです。ジョラゴン
クリーチャー
計29枚
超次元についてはバスターの物を用意しました。
正直、特に変わっている採用カードは無いのですけど、少し触れておきます。
まず<アイアン・マンハッタン>。
理由はジョラゴンというデッキタイプのハンドキープの難しさが1つの理由。確かにマンハッタンは1枚引いてくるだけで良い状況もあるのですが、メタカードが重要になってくる対面についてはゲームを決めるのにマンハッタンが必要なんだけども、序盤を凌ぐためにはマナに埋めざるを得ないという状況が意外に多いです。
たとえば光水火のバスターなんかが典型ですね。<ザブンプル>、<ポクチンちん>、<キングザスロットン>の3種類を上手く使って自分の盤面にメタクリーチャーを残しつつ、相手の盤面は空にするというのが基本の勝ち筋になりますが、上記の3枚+<ガヨウ神>で既に4枚のカードが必要です。加えてマナチャージに使うカードも必要になるため、先攻だとマンハッタンをチャージせざるを得ない。
最初にマンハッタンをチャージしたとしても、ガヨウ神でドローした後の展開で引き込みやすくするために自分は4枚採用しています。
もう1つ理由があります。それはこのデッキのフィニッシュ方法であるループにマンハッタンが複数必要だからです。
<ジョット・ガン・ジョラゴン>が2体以上居る時にガヨウ神で山札を圧縮し、マンハッタンでマンハッタンを捨てポクチンちん等を捨てることでジョラゴン3体目をデッキに戻し、それをキング・ザ・スロットン7の効果で出すことで場のジョラゴンを3体にします。
ジョラゴン3体の状態で山札5枚でかつ中身をマンハッタン2ポクチンちん1ガヨウ神1+ジョーカーズ1(ガヨウ神orポクチンちん)に固定することで
ガヨウ神効果→マンハッタン効果(ガヨウ神で切っても良いし、ストックされてた分でも良い)で上記のガヨウ神で引いたカードを墓地へ→ポクチンちん効果
この手順を繰り返すことでマンハッタンのストックを増やしていくことが出来ます。最終的には手札のジョーカーズを好きなだけ墓地に置き、ポクチンちんで山回復をしてからキング・ザ・スロットン7の効果ストックを使って横並びにして殴って行きます。
自分は全盛期モルトNEXTが使っていたループにちなんで「実質閣ループ」と呼んでいます。
次に<ジョジョジョ・ジョーカーズ>。
問題になってくるのはジョジョジョ・ジョーカーズを先攻1ターン目に打つのかということです。
自分の動きを早めるカードをサーチするのか、メタカードをサーチするのかの分岐が先攻1ターン目に訪れるというわけですが、結構理不尽な選択肢なんですよね。
特に今は環境内に超次元を使わないデッキが多いです。ジョーカーズ、デスザーク、轟轟轟、サザン、ブライゼシュート等です。
それもあって自分は先攻1ターン目にはあまり使わないようにしています。それでも使うときは初手がよほど弱い時とか、サーチする狙いが決まっている時とかですね。
2.使用に至った理由
まず、調整を進めていく内に今の環境は多彩なデッキがほぼ均等にいるという混沌とした状況であるにも関わらず、実は2トップのデッキが上位入賞し続けている環境であることに気付きました。それは、「ドギラゴン剣」と「ジョラゴンジョーカーズ」です。
<ドギラゴン剣>は基盤の安定性と自由度がウリです。複数のドローソースクリーチャーから手札を揃えて、少ないパーツで序盤にゲームを決めることが出来ますし、そのコンボパーツが少ないがゆえにデッキのスロットを数々のメタカードや優秀なトリガーに割くことが出来ます。
更にデュエルマスターズが15年の歴史の中で築き上げてきた膨大なカードプールの中から、多色クリーチャー、光、水、火というおよそ半分以上にもなりそうなカードを採用出来るのも強みです。
ジョラゴンジョーカーズは安定のドギラゴン剣とは逆に、爆発力がウリです。<ガヨウ神>、<ジョラゴン>、<スロットン>、<マンハッタン>、<ポクチンちん>、<ヤッタレマン>等の採用されているカード1枚1枚のパワーが高めなので噛み合った時にロックしながら過剰打点で殴るため決定力も高い。
ただドギラゴン剣に比べると、ドローソースの枚数が少ないのでやや安定性に難あり。ガヨウ神を引けないと劣化バスターになってしまう。
ということで勿論この2択でって話になるんですけど、この2つが強いってなった時点で残された調整時間が1週間とちょっとでした。
上にも書いたようにドギラゴン剣は採用候補となるカードが多すぎますし、それに割ける枠もかなり多いです。どういうデッキが多くて、逆に何が少ないのかを考えて枚数配分を考えてデッキリストの適正化を行うのに時間が足りない可能性があったことがドギラゴン剣を選択しなかった理由です。
3.対戦レポート
予選は今回の超CSでは7回戦でした。6-1以上で確定上がり。5-2でオポネント通過になります。1回戦 ドロマーハンデス ○(先攻)
<ポクチンちん>はかろうじて盤面に2ターン残ったのでホール呪文からリソース差がついて一気に負けることはなかったですが、<天使と悪魔の墳墓>と<制御の翼オリオティス>でこっちの動きに制限がかかる。
そのポクチンも<デモンズ・ライト>で無慈悲に焼かれてこっちが何も動けない間に<ゴクガ・ロイザー>が着地。
しかも次のターンにすかさず<英知と追撃の宝剣>で盤面0、マナ3、相手の場にはオリオティスで流石に敗色濃厚ムード。
自分は<7777777>をプレイ。<超次元ガロウズ・ホール>がなんとかヒットして、ロイザーの処理に成功。これで相手のリソースを作るためのカードがなくなり相手も相手で制圧は出来たけど蓋は出来てないという状況になる。
宝剣のおかげで手札はこっちの方が多かったのでパーリ騎士でマナを伸ばしたり、ポクチンちんで自分の山札を回復したりでロングゲームの構え。
オリオティス邪魔でジョラゴンを出すのに1マナ足りないなーって思ってたら上からパーリ騎士を引いてきたりと運も味方につけてなんとか過剰打点で押し切りました。
2回戦 光火轟轟轟ブランド ○(後攻)
後攻にも関わらず<"轟轟轟"ブランド>着地前に<ポクチンちん>が間に合い。次のターンに<7777777>を使って盤面も制圧。丁寧にコントロールして勝ち。
3回戦 水自然vvダンテ ○(後攻)
しかも実質閣ループを使ったとしても、<Dの博才 サイバーダイス・ベガス>+<英雄奥義スパイラル・ハリケーン>で返されるのでこちらとしても詰める手段がない相手。見覚えのある青のドラグハートを複数枚見せられた時には絶望しかしてなかった。
なんで勝てたかというと、相手がベガス+ハリケーンで全バウンスして得たターン。そのターンは<マンハッタン>ロックがかかってたんですけど、<禁断機関VV-8>を出したので<ミラダンテ>にチェンジできず、ベガスがDスイッチ使用済みの状態でかつミラダンテのロックもかかってない状態でターンが帰ってきたので、<ジョラゴン>から<スロットン>を捨て、横展開で殴りきりました。
4回戦 チェンジザダンテ ○(後攻)
そのジョラゴンを<超次元ホワイトグリーン・ホール>から<勝利のプリンプリン>で止めてきたけど、すかさず2体目のジョラゴン。実質閣ループで勝ち。
5回戦 全てを破壊するミステリーディザスター ○(後攻)
結構焦ったんですけど、<戦慄のプレリュード>があったので<ジョラゴン>を単体召喚。ガヨウ神を連鎖させて手札をがっつり増やしつつ<バイナラドア>でGTを処理。
返しに相手は2枚目のミステリー・ディザスター。これによって出てきた<ニコル・ボーラス>によって自分の手札にあったジョーカーズの効果が暴発。<マンハッタン>の効果により次のターンにもし<獅子王の紋章>があったとしても2枚しか意味がない状況になり、そのまま勝ち。
6回戦 黒単デスザーク ○(後攻)
<デスザーク>自体、自分が使い慣れているデッキということもあるんですけどハンドキープが大体予想できたので、<ジョラゴン>を処理できそうにないタイミングで<戦慄のプレリュード>を使って召喚。
生き残ったので次のターン実質閣ループで勝ち。
7回戦 ドギラゴン剣 ○(先攻)
バスターの超次元を見せてきたし、十中八九バスターだろうということで禁じ手の先攻1ターン目<ジョジョジョ・ジョーカーズ>。
<波乗りザブンプル>、<ポクチンちん>で遅延しつつ相手のボード処理が間に合う前に<ジョラゴン>を走らせて勝ち。
予選は7-0で3位通過でした。予選は。
本戦の手番は予選順位で決まるため、後攻のほうが立ち回りが安定するデスザーク以外に全勝して優勝だ!って気分で昼休憩をとりました。
本戦1回戦 ドロマーミラダンテⅫ ×(先攻)
そんな時のドローが<ジョジョジョ・ジョーカーズ>。まさに天啓。神が自分に勝てと言っているとさえ思った。けど、4枚カードを見て選択肢だったのはヤッタレマンか、パーリ騎士かの2択・・・・
まだチャンスはある。そう思ってジョラゴンを盾に向かわせても、引くカードは<ポクチンちん>。そうじゃないんだ。
マンハッタンと合わせて盾を全部割り切ると、相手のSTは無し。思わず「<ジョバート>か<スロット>あったら勝ってたやん。」って心の中でつぶやいてました。
返しに相手は<エメラルーダ>でおそらく<ドラサイ>だと思われるカードを埋める。
次のターン始めのドローも、またジョラゴンの攻撃時のドローも決して僕の望むカードが見えることは無く。そのまま自爆にも近い形で負けました。
「惜しかった」のかもしれないんですけど。自分の今の実力がこれだけだと分かりました。
まだまだ精進が足りなかったですね。
4.超CSレポート
ここからは超CSの本戦以外について書いていきたいと思います。自分は本戦1没っていうあまりにも微妙な負け方をしてしまったがためにサイドイベントのCSには参加出来なかったです。
しかし、タイムスリップドラフトに参加は出来ました。
タイムスリップドラフトですが、所謂パックドラフトですが、使用するパックが昔の絶版パックで行われているという特徴があります。
GP5thの時からずっと参加したかったんですけど、その時は本戦終わってから行くともうパックが売り切れになってたんですよね。パックの数自体が多かったのか、人数がGPより少ないからなのか、本戦を敗退してからも参加出来ました!
自分がランダムに取った6パックの構成はこんな感じ。
- DMC-03 勝舞火炎強化拡張パック(中身固定パック)
- DMC-04 黒城暗黒強化拡張パック(中身固定パック)
- DMC-12 白凰精霊強化拡張パック(中身固定パック)
- DMC-21 双龍誕生~ザキラエディション~(狙い ロスト・ソウル、襲撃者エグゼドライブ)
- DM-15 転生編 神滅奥義継承(狙い バジュラズ・ソウル
- DM-19 不死鳥編 スペクタクル・ノヴァ(狙い 超神星マーキュリー・ギガブリザード)
他にも<インフェルノ・ゲート>とかも欲しかったですね。
ということで自分がピックした30枚がこんな感じ。
慣れてなかったので5色採らずに4色で頑張った結果やばい感じに・・・センスがないですね。
『超CSⅡ タイムスリップドラフト』
クリーチャー
計21枚
呪文
計9枚
ファーストピックは<渓谷の守護者クレスタ>でした。
<光器サーシャ>を3枚も押しつけられたのは事故です笑
全体的に固定パックが多めで、しかも自分のところに回ってきたときに既にフィニッシャー級カードが無かったのは渋かったですね。途中で<フレミングジェット・ドラゴン>を軸に据えようかとしてたけど、既にドラゴンを取り逃してた事や、その後あんまりドラゴンが出なかった事が原因で没に。
<ロスト・ソウル>が出たときは嬉しかったですね。かっこよいです。
対戦の方はというと、<バルキリー・ドラゴン>から<無双竜機ボルバルザーク>をサーチされて負け。This is Duel Masters
2回戦では、<キリモミ・ヤマアラシ>+<妖魔賢者メルカプ>で1度盤面を片付け、<クエイク・ゲート>でもう1度盤面をさばききって勝ちました。最後は<ロスト・ソウル>が決まって気持ちよかったです。
個人的にはもっと固定パックの比率を落として欲しいとも思ったんですけど、十分楽しめました。<オルゲイト>とか、<シュノーク・ラー>みたいな昔の自分の切り札ともう1度会えて感無量です。
最後に
ということで本戦で直ぐに負けちゃった自分でも、楽しめるイベントが用意されていて、とても充実していました。超CSは地方開催とのことで、来年は皆さんの住んでる地域に来るかもしれません。もし近くに来たら、今度は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで下さりありがとうございました。