はじめに
こんにちは、アルスです。今回は、新弾の「神々の戦い」で新規カードが登場した宇宙海賊デッキを紹介します。
デッキ概要
宇宙海賊は真・転醒編で登場したテーマで、創界神や召喚時効果に対するメタ効果が特徴でした(過去形)。そのメタ効果があまりに強烈過ぎたため、契約創界神が登場することもあり関連カードが軒並み規制されてしまったのですが、新弾でまさかの強化カードが収録されました。
さらに新弾の目玉である<魔導の契約神ハデス>が、初手に紫シンボルを確保できる点やトラッシュを活用する点で相性が良かったため、これらを組み合わせたデッキを構築しました。
デッキレシピ
採用カード
宇宙海賊は混色デッキの宿命として、タッチ色である紫の軽減確保に悩まされていましたが、その問題は契約創界神というシステムによって解決しました。
基本的にはハデス自身の効果を使うことはなく、シンボル確保と神託によるトラッシュ肥やし、後述する専用マジックの使用条件を満たすための採用です。
あちらよりも除去されやすい一方でコストが軽く、また自己回収効果により使い回すことができます。
相手によっては初手で握りたい、でも刺さらない相手には刺さらないし、手札に重なっては欲しくない、そんなジレンマを抱えた2枚採用。
序盤はシンボル確保として、終盤は「宇宙海賊」の頭数を増やしつつ「ミラージュトランス」を発揮して決定力を高められる優秀なカードです。
フィールドには1枚あれば良く、使い回しも効くので2枚の採用に留めています。
<リシッツァ>自身を<ヴァンパイアミラージュ>で蘇生できるため、相手に耐えられ盤面が除去されたとしても即座に立て直せることがこのデッキの強みです。
アタックステップ終了メタは占征スピリットがアタックしている間しか発揮しないため<氷刃血解>に対しては無力でしたが、新規カードによりある程度ケアすることができるようになりました。
二つの効果の対象が微妙に異なる点は注意が必要です。
リシッツァで蘇生できるほか、コストも重くないため手札から普通に召喚しても十分活躍してくれます。
全ての効果に「ターンに1回」の制限がないため、ボーンシャーク号で回復させればアドを稼ぎつつ早期決着も狙えます。
「ミラージュ効果を持つ青/紫のネクサス」の多くはレベル2維持コアが4〜5と多めに設定されているのですが、その特性を逆に活かした面白い効果を持ちます。
最大限のリターンを得るためには準備が必要ですが、能動的に発動でき<ファントムミラージュ>のコストにもなるため、腐ることはあまりありません。
コストが重い分強力なネクサスのレベル2効果の発揮が狙えるうえ、広く耐性をばら撒ける優秀なカードです。
増やしたコアは相手ターンに受け札のコストとして使うと無駄がありません。
条件を満たした際に「ただちに発動できる」バーストである点と、耐性は「ターンに1回:同名」かつ強制で発揮する点は注意が必要です。
ハンデス効果は占征を持つスピリットのバトル終了後に発揮されるため、<バジャーダレス>や<ヴァルダルム>がアタックした際にも使えます。
リシッツァのアタックステップ終了メタと合わせると、ライフを守る効果で耐えられた場合も相手の手札を枯らすことができます。
このカードの「ミラージュトランス」は相手ターンにも発揮する点は忘れないようにしましょう。
ややコストが重く、繰り返し蘇生もできるため2枚の採用。
このデッキの優秀なドローソースで、ターンごとの制限もないため<ギャリー・ハリアス>と合わせて複数回発揮することも良くあります。
リシッツァの蘇生効果の条件を満たしたり、ヴァルダルムを発動したりできます。
地味ながらミラージュ効果もリシッツァで起動することができ、若干のシナジーがあります。
フィールドに出した場合も山札を掘ることができ、最低限以上の働きはしてくれます。
一枚トラッシュにあると動きが変わるカードなのでピン刺し。
メタ効果ばかり注目されがちですが、打点不足気味なこのデッキにおいては転醒後の効果も非常に重要です。
制限カード故基本的に転醒前と後は併用できないのですが、転醒後に自身を消滅させる形でギャリー・ハリアスを召喚し、あちらのアタック時に再配置する動きは必ず覚えておきましょう。
このデッキではミラージュ効果も重要で、リシッツァを使い回すことで蘇生ループのような動きが可能となります。
ミラージュ・フィールド・手札に一枚ずつ欲しい場面も少なくないためフル投入しています。
先攻1ターン目でも<契約神ハデス>と合わせてプレイできる点がこのデッキでは貴重です。
最近は手札保護が必要な場面が以前よりは少なくなったので2枚の採用に留めていますが、必要性が高ければ枚数を増やすのもアリです。
序盤のシンボル確保から終盤のマジック封じと打点追加まで、常に役割があります。
効果が重複することから、手札とトラッシュから2回使うことで抑止力をより高めることができます。
その分コアは必要ですが、それは<キャプテン・ゴーゴルド>が賄ってくる算段です。
「防げない」除去は強力ですが、動き次第で相手にケアもされやすいので2枚のみの採用です。
デッキの回し方
各種メタ効果で相手の動きを遅らせつつ攻めるのが基本的な動きです。メタ効果ありきのデッキなので、対面と引きによって刺さるカードを無理やり探しに行くか、受けるためにコアを残すか、もしくは早期決着を狙うかという択が発生します。
<ヴァンパイアミラージュ>と<リシッツァ>を組み合わせた蘇生ループの動きは自分ターンでの基本展開である一方で、アタックステップ中は他のミラージュをセットしておきたいため、ミラージュ・フィールド・手札にそれぞれどのカードを抱えるかを常に意識することが重要です。
継戦能力に長ける分瞬間火力は高くはないため、勝つためには次のターンに可能な相手の動きとその次のターンに自分が出せる打点を計算しながら戦う必要がありますが、その分回していて楽しいデッキに仕上がりました。
終わりに
今回は新弾で登場した「宇宙海賊」と<契約神ハデス>を組み合わせたデッキを紹介しました。最初は初手に紫シンボルを確定で置ける点のみに着目して組み合わせたのですが、ここでは紹介しきれなかったものも含めて細かいシナジーがある面白いデッキに仕上がりました。
契約神ハデスはもちろん純構築も強いですが、他にも色んなデッキと組み合わせられる遊び甲斐のあるカードと強く感じているので、皆さんも是非触ってみてください!