今回は、環境考察その2になります。
今回紹介するタイトルは、前回の環境考察のブログで紹介した環境上位と考えられる4タイトルを除く残りのタイトルの中で、入賞する可能性があるタイトルです。
これらは上位4タイトルと比べて明確に劣っているわけではないものの、上位に苦手なタイプがいるために使いにくいタイトルだったり、逆にカードパワーは低いものの、一部のカードが環境に対して強力であったり。
しかし、どちらにせよ、しっかりとこのタイトルにしかない明確な強みを持っているデッキです。
ハンドシェイカー
前回の記事でデッキを1種類紹介させていただきました。4月末に発売した新規タイトルです。ハンドシェイカーのペア毎にデッキが構築できるようになっているエキスパンションで、1つのブースター内で6種類のデザイナーズデッキが組めるような内容になっています。
しかし、2017年発売タイトルにしては全体的にカードパワーが抑えられており、2017年環境において実用的なのは小代理&手綱ペア、それ以外のペアはの2016年前期環境くらいのスペックであるように感じます。
地区決勝大会の使用者を見ても、小代理&手綱デッキを使っている方が多かったように見受けられますね。
ピックアップカード
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01-017 高槻 手綱&芥川 小代理 +100/+100修正と相手のキャラを倒したら直接1ポイント与える能力を1体に付与できるカードです。 このカードも〔アクティブ〕を持っているので自身に能力を付与してもいいですし、<01-001 芥川 小代理>のような「ポイントを与えた場合~」という能力を持つキャラにつけても強力です。 終盤では1ターンにこのカードを2回以上登場させて複数体にポイントを与える能力を付与させるというプレイングをすることもできるので、相手をする場合には序盤にダメージを受けすぎないように注意しましょう。 |
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01-018 高槻 手綱&芥川 小代理 場の同名キャラの枚数分だけ〔天然〕を持ちます。 平均して〔天然6〕ほどになり、相手のキャラは1体も妨害できない状態になることも少なくありません。 安定して1点を与えてくれるアタッカーですが、ダメージを通したときに1ドローできるテキストを持っていることもあり、相手のアプ禁イベントを一番受けやすいキャラになります。 基本的に止められ続けると思いますが、ダメージが入ったタイミングでは、すかさず<01-004 芥川 小代理>の能力を使ってもう1ポイント与えましょう。 |
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01-121 学園祭 ブレイク持ちの<ポルッカ>系カード。 同じキャラでの連続アプローチが比較的簡単に出来るようになった現環境に於いては刺さりにくいものの、1ポイントが生死を分けるような状況では、ブレイクするとゲームの勝敗が変わるレベルの影響力を持つので、対戦する場合にはブレイクする可能性も意識しておく必要があります。 いわゆる「自分のデッキにはあまり入れたくないけれど、相手のデッキに入っていたら嫌だなあ」というカードですね。 |
同じ2017年タイトルである「NEW GAME!」と比べると、アタッカーやサーチカードの量は現環境でも通用するレベルではあるものの、システム系能力を持つキャラのカードパワーが2016年前期と変わらないスペックであるため、単純なカードパワーの押し付け合いになってしまうと押し負けてしまう節があります。
また、アクティブを持つキャラが(小代理&手綱デッキでは)少ないため、後攻の動きにくさが目立ちますね。
しかし、サーチカードの量から、ほぼ毎試合同じ動きができるほどの安定感を持っている点は、それだけで大きな利点になります。
どんな盤面を作りたいかというプランを考え、このタイトルにしかできない動きを組み込ることができれば、このタイトルを使う十分な理由になるでしょう。
個人的には、バインド=チェインのギミックを推してます!(
SHIROBAKO
ドローソース、手札入れ替え手段、コスト踏み倒し手段が豊富なタイトルです。サーチ系のカードが若干少ないためにそれほど初手は安定はしないものの、初手さえしっかりしてくれれば、あとはドローソースを使って手札と場を整えることができます。
<01-118 道連れ>や各種自由登場持ちのキャラの存在から、「ゆんデッキのような、アタッカー(もしくは、アタックしてほしくないキャラ)が少ないデッキに対してかなりの防御力があります。
しかし、「冴えない彼女の育てかた」のような全体的に数値が高く、すべてのキャラがアタッカーであるのようなデッキに対しては、相手の一番ステータスが高いキャラをイベントで止めても、他のキャラで適当にアプローチされてしまうことが弱点となっています。
ピックアップカード
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01-038 安原 絵麻 いわずと知れた(?)アタッカー兼ドローソース。 4コストと重いですが、<01-050 宮森 あおい&安原 絵麻>や<P-014 宮森 あおい>から簡単に登場させることができます。 APDPが高くなりやすいためバトルで落ちづらく、もしバトルに負けてしまった場合でも<01-050 宮森 あおい&安原 絵麻>の存在から、復帰することがそう難しくない点も魅力です。 |
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P-019 小笠原 綸子 / P-015 安原 絵麻 組み合わせることで、自分のアニメータ-2体に、ソース2に妨害されなくなる能力を付与することができます。 ソース1のカードが殆ど存在しないNEW GAME!に対して一方的に強いと言われている理由ですね。 |
SHIROBAKOは追加できゃらスリーブコレクションデラックスの発売も予定されているタイトルでもあり、ドローソースなどのシステム回りは既に申し分ないレベルなので、環境に帰ってくることは大いに考えられます。
アニメの方も今後展開がありそうな気配がありますので、作品が好きだという方は今のうちにカードを集めておくと良いでしょう!
学戦都市アスタリスク
正直に言うと、前期の地区大会の時点で、このタイトルは環境外だと思っていました。それは、キャラスリーブコレクションデラックスに入っているPRカードを一通り見て、「ん?これって強いのか...?」という印象を受けていたからです。
【レベルアップ】というテキストを使ったことがなかったので、その強さがわからなかったわけですね。
しかし、超電磁砲のデッキを触ってみて【レベルアップ】の強さを知った後、もう一度カードを見直していたら、
ピックアップカード
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01-001 ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト 軽い条件で連続アプローチができるメインアタッカー。 妨害されるとドローすることができ、相手に「2ポイントを受けるか、1ドローを許すか」の2択を迫れるので、無駄がありませんね。 <01-002 ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト>や<01-006 ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト>などで簡単に妨害不可系テキストを付与できる点も魅力です。 |
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01-021 クローディア・エンフィールド 登場時に相手のキャラ3体を0/0変更、退場時には1体アプ禁。 ステータスで優位に立つことができるだけでなく、<01-006 ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト>などの妨害不可テキストとの組み合わせることで、0/0に変更した3体のキャラを妨害に参加できなくさせることができます。 超電磁砲やNEW GAME!にはAPDPを上昇させる常駐テキストを持つキャラ(または、【レベルアップ】を持つキャラ)が盤面に常に出ているため、このカードのテキストでAPDPを0/0にしても常駐テキストにで上昇されてしまい、妨害不可にしきれないキャラもいます。 そういった場合は、追加で<01-002 ユリス=アレクシア・フォン・リースフェルト>や<P-007 クローディア&ユリス>を使わなければならず、若干ハンド消費が出てしまいます。 |
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01-025 カミラ・パレート 妨害不可系テキストを止めるためには「イベントカードを使って受け止めるしかない!」 となるわけですが、このカードを登場させるだけで、毎ターンそのイベントカードのコストを上昇させることができます。 1コストのキャラなので除去の対象となりやすいですが、登場時にも能力があるため<01-098 フレンダ=セイヴェルン>や<01-081 阿波根 うみこ>のような強力な除去テキスト持ちに対して若干耐性がある点も魅力です。 |
ハイスクールD×D BorN
【レベルアップ】【支援】【EXカード】と、キーワードテキストを多く持っているタイトルです。個人的なこのタイトルのイメージは攻めも守りも「ロスヴァイセ」の高いステータスでこなし、相手のデッキによってアタッカーを出すか、ブロッカーを出すか変えていくようなデッキです。
実戦経験が少ないですが、カードプール的にはイベントカードでのドローソースとデッキ回復手段が少ない代わりに、アタッカーが多めのカードプールに見えました。
一回盤面を大きく崩されてしまうと復帰が難しそうなのが弱点に見えますが、環境によって攻め方を選択できるのは大きな利点ですね。
ピックアップカード
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01-023 ロスヴァイセ 高火力のアタッカー兼ブロッカーです。お互いのキャラがアプローチか妨害を行うごとにどんどんステータスが伸びていきます。 「ロスヴァイセ」の強さは、このカードと<01-024 ロスヴァイセ>に大体詰まっています。 <01-012 涼風 青葉>に近いテキストを持つ<01-036 ロスヴァイセ>や、もしステータスで負けそうになった場合でも<01-026 リアス・グレモリー&兵藤 一誠>のようなサポートもあるため盤面に居座りやすく、このカードを処理するためには<超電磁砲>や<ハリネズミ>のようなイベントカードを強要できるのが強みです。 |
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01-099 アーシア・アルジェント 盤面のキャラを簡単に増やすことができます。 このテキストによって重いコストのキャラを出すのは難しいですが、手札に【レベルアップ】持ちの高コストのキャラがいる場合は、場に出したキャラに重ねて【レベルアップ】させることができ、さらにそのままアプローチできます。 【レベルアップ】テキストとの噛み合いが大変良いカードです。 |
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01-102 アーシア・アルジェント ターン終了時に全てのキャラを活動状態に戻すことができます。 アプローチと妨害どちらにも参加させたい<01-023 ロスヴァイセ>などのカードを活動状態に戻すことができるだけでなく、<01-125 トワイライト・ヒーリング>や<P-002 取り合い>のような休息コストのカードとも相性も良いです。 |
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01-123 ドレス・ブレイク / 01-124 安らぎの場所 アスタリスクと同じく、アプ禁系イベントが充実しています。 <01-124 安らぎの場所>はブレイク時2体アプ禁と、特に強い効果を持っていますね。 |
最後に
他にも、入賞しそうなデッキの候補として、「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」と「冴えない彼女の育てかた」があります。

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」はステータス差と<グレる>が辛く、「冴えない彼女の育てかた」は〔アクティブ〕と〔天然〕を持つキャラが多いため<P-015 小路 綾&猪熊 陽子>に対して弱いので、共に現状の環境で使うのはためらわれそう(それに加えて発売が2年前のタイトルなのでどんなデッキかはみんな知っていそう)という理由で外しました......。
これらのデッキは、何らかの弱みを持っているものの、マッチング次第で環境上位と有利に戦うことができる強みも持ち合わせているので、環境上位タイトルじゃないからといってチャンスがないわけではありません。
しかし、単純なカードパワーでは若干弱い部分があるため、自分や相手のカードプールの強い点、弱い点を知っていなければ勝ちづらくなってしまうのも確かです。
色々なデッキと対戦したり、実際に自分で色々なデッキに触れることで、大会で対戦しそうなデッキ相手に、勝ちやすくなる構築やプレイングが見つかるかもしれませんね。
ではでは、また次回に!