
御城プロジェクト:RE 1.0 カードレビュー 日属性編【でちん】
お久しぶりでございます。
寒い冬の空気が老体には堪えた故、少しの間冬眠しておりました。
暖かくなり、世に這い出てみたところ、丁度新弾も発売されておりましたので、
今回もいつも通り日属性のレビューをさせていただきたいと存じます。
リセ発売から3周年ということもあり、ベースのパワーラインも上がってきたようですね。
(既存の効果+αを備えつつ、AP/DP/SP/DMG等の数値も落としていないように思えますし、
新たなラインの基準になり得るようなカードも散見されるように見受けられます。)
それでは、少しの間お付き合い頂ければ幸いです。
SRカードレビュー
日属性のSRは2種類です。いつも通りですね。しかして、今回のSRは両方共大変に優秀なカードだと言っていいでしょう。
片方は時代を切り拓く新機軸の<名古屋城>、
もう片方は優秀な能力を多数兼ね備えた<五稜郭>と、かなりの収穫ですね。
更に、今回のSRは限定構築の方向性とマッチしつつ、
MIX構築においても大きな存在感を備えていると考えております。
以下、SRレビューとなります。
天下泰砲 名古屋城
素のスペック自体は控えめですが、先攻初手から前方確認できるようになったのは大きいですね。
MIX構築において、ウィニー路線であろうと、移動メインであろうと、
初手から振って行っていいカードだと思っております。
そのこころとして、ウィニーメインで頼れる切り込み隊長として活用するのは勿論のこと、
移動日単においても、<レッサー>込みでのスタートを切れなかった場合、
<ソル>→移動キャラとつないで2体エンドするのはちょっと心許ない展開ですが、
1テンポ早く殴れるDMG3キャラを繰り出してのスタートを切れる手が増えるため、
初手におけるそれなりに強そうな選択肢が一つ増えるのはありがたいところです。
先攻初手<茉子>出して相手神姫宙で突然の絶望を迎えるよりは、
転ばぬ先の杖で石橋を叩いてみるのも悪くはないかと。
序盤中盤終盤、どこで出してもそうそう裏目になりにくいとは思います。
1ハンドキャラを合わせられるとハンド的には1枚損ですが、
後述の<五稜郭>と組み合わせれば損失は抑えられますし、
そもそもアグレお代わりを嫌がってスルーしてもらえる展開も結構多いでしょう。
となるとAP0の高DPキャラを合わせられて飼い殺しにあうことが想定されますが、
こちらのハンドに余裕が出来たタイミングで能力起動からDP-1で自滅も出来ます。
相手が「オーダーステップ」を持ったキャラ+サポートで止めて来たとしても、
1ハンド消費でAPが5まで伸びつつ、こちらもSPが高めのキャラが増えてきたため、意外と突破出来ちゃったりもします。
...が、単騎で能力を使わない場合はAP2/DP0/SP1という低めのスペックなため、
どのタイミングで出しても一定の働きはしますが、雑に出していいという感じでは無さそうです。
EX1という点を鑑みると、枚数調整に悩ましいカードでありますねが、
単体で完結したシンプルな強カードなので、当分お世話になるとは思います。
オーソリティー・デ・ファクト 五稜郭
所感としては、盛りにもってきたなあといったところですね。
AP2/DP1/SP2という標準的日属性DFキャラ的なスペックに収まっているのをいいことに、
「サイドステップ」、パンプ(自爆補助)、<ヒロインX>互換効果と欲張りセットを引っ提げてやって参りました。
効果の対象が起動・誘発共に2コスト以下であるため、ウィニーでの運用が望ましいですね。
<名古屋城>は移動だろうがウィニーだろうが限築だろうが何にでも入れられる汎用性がありますが、
<五稜郭>はウィニーと限築へ的を絞ることにより、恵まれたポテンシャルを得たように思えます。
宣言能力についてですが、この手のテキストにおいては珍しく自ターン相手ターン問わず宣言可能なうえ、
バトル中にも宣言出来ると言った大盤振る舞いぶりです。すげえな(素)
意図しないところで<鈴木>とか<ルージェニア>が落ちたら自分も相手も混乱しそうですね。
相手ターン中にも宣言が出来ることにより、他カードとのコンビネーション込みで、
DFのAP3ブロッカーをAP4~6まで上げられるようになりますね。
基本的に中型アタッカーのDPは「4」が一定のラインとなるため、
<五稜郭>ともう1枚でAP5~6をつくり、AP止めを狙っていく運用になるかと思います。
まあ<五稜郭>一人でも、<鈴木>のAPが4まで上がるの大分謎ですが...
自ターン中に使う場合、本人のSPと能力で実質動けるSP3のような役割を持てるため、
小型中心の構築でもAPを結構伸ばせるようになり、突破力を高めることが可能です。
付随するDP-1は一長一短ですが、<名古屋城>の項でも書いたように自滅補助にもなるため、
実際のところメリット能力の詰め合わせみたいなカードですね...
ドロー効果においては言わずもがな優秀ですが、対応するキャラが2コスト以下のみとなります。
<ヒロインX>と<五稜郭>が居る盤面において、
2コストキャラで相打ちを取って誘発するドローの機会は一回のみのため、
ドローを優先して誘発させたい場合は1ターンに何度も相打ちを取るのはもったいなく感じますが、
例えば<妃>のような実質2ハンドの3キャラを併用すれば、<妃>の相打ちで<ヒロインX>効果を起動させ、
他の2コストキャラの相打ちで1ドローと、テンポを緩めることなく動くことも可能です。
何が言いたいかっていうと、<五稜郭>の話とはちょっと逸れますが、
ウィニー日単において相打ちする旨味って<ヒロインX>や<五稜郭>におけるドローがメインだと思っておりまして、
そこからアグレで追撃するならさらに美味しいですが、普通に2ハンドキャラ出すとそこまで旨味が無く、
出来れば軽い移動キャラで追撃したいといったときに、<妃>や<ルージェニア>とか入れる択も取れそうかなと、
ふと脳裏によぎった感じです。カードレビューしてるとインスピレーションが沸いてきますね。
これ以上続けると大きく脱線しそうなので締めますが、
一言でいうなら、メリット能力まみれのパワーカードですね。
デッキの軸、柱になりえる一枚だと思っております。
構築限定について
基本的には、ひたすらに前のめりなウィニー/ビートダウンになります。構成するキャラが全て2コストなため、きちんとキャラを散らせば事故を起こしにくく、
細かなパンプ要素も多いため、小型オンリーのデッキの割には突破力/AP止めの数値が高くなり、
かなり使いやすいアーキタイプと言えるかと思います。
難点としては、サーチ要素が無いため、要所要所で欲しいカードを調達することが困難になり、
戦い方をパターン化することが難しいと言ったところでしょうか。
完全な決め打ちで動くことが難しいので、引いたカードで盤面を構築し、ゲームを遂行していく能力が求められます。
まあ、小型でぺしぺし殴っていく動きを押し付ける戦い方になるため、
コントロール系のデッキよりかはわかりやすいかと思います。個人的には...ですが。
結論として、小型キャラの数値を弄って攻防も遣り取りするのがスタンダードな戦法となります、
<五稜郭>を引ければそれらの立ち回りがぐっと楽になるのですが...サーチかサルベージ手段が欲しいところですね。
カードの紹介は数が多いのでざっくり目でいきます。
ハナリジー 浦添城
AP上昇をタイミング選ばず好きなキャラに振れるため、
雑に3点入れつつDFのキャラへの支援も出来ます。いなせですね。
先手取って<名古屋城>と<浦添城>からアグレ6点決めると大変に気分が良くなりますが、
両者素のスペックは低いため、後ろで支援するキャラもハンドに残しておきたいところですね。
如意宝珠 竜宮城
(実質)まともなDPパンプを持ってるのが偉いですね。
ガンガン相打ちするのも良いですが、<五稜郭>引けてないときはキャラを大事に戦いたい場面の方が多いので、
前に出つつ補助的な仕事をしてもらうことが多そうです。
築城 やくも
AP3/DP0/SP2「サイドステップ」という驚異のスペックですが、DMG0なので基本DFでの運用となります。
動けるSP2というのが<五稜郭>と同じく偉くて、
お城日がウィニーの割に突破力を持ってる理由の一つと言えますね。
二つ目の0宣言と合わせて、実質SP3じみた睨みも効かせられます。
一つ目めの0宣言能力はほんまタダつよって感じで、
喋るだけで1点増えるマジカルな能力なので、宣言のし忘れだけは気を付けましょう。
招き猫像
貼る対象は<名古屋城>or<浦添城>がマストで、次点で<十河城>か<成都城>だと考えてます。
これを貼るタイミングは上記のアグレ持ちキャラに相打ちキャラを合わせられ、
なおかつ同種のおかわりを持っていなかった場合が主だと思います。
相手から見ると、こちらの攻撃を素通しすればDFに出したキャラが無駄になりつつ4点入れられて、
下手に受けると見えてるアグレお代わりからの3点なので、美味しくない二択を迫れます。
欠点としては、アイテムなので雪相手に貼りづらいこと、
なんなら《ヤマト》相手にも一生<マロロ>されたり<ウルサラ>されるので貼れない等の弱みはありますが
相打ちの差し合い勝負になる場合は結構有利な立ち回り補強になるかと思います。
...書こうと思えばもっと長めに書けそうですが、
冒頭にざっくり目と書きましたので、今日はこんなところにしておきましょう。
その他Rのカードについて
二枚いきます。鬼十河 十河城
ステータスはシンプルなAP3/DP0/SP1で、これは外連味のないところです。
能力は二つ持ちで、一つはちょっと制限のきつい<アペシュ>、もう一つはYUZ1.0の<SRめぐる>そのままです。
双方とも優秀な能力ですね。
MIXでも限築でも両方潰しが効いてくれると思います。
反魂丹 富山城
登場コストが奇数で偉くて、ガッツ付与によるアグレ出しなおしが強くて、
本人もAP3/DP1であるため、能力の使用後は<おみくじ>打って相打ちを狙える...など、
使い勝手のいい能力だと思います。
全体的に恵まれた構成なので、小型デッキでは重用されるかと考えております。
MIXで相性がよい・持っておきたいカード
過去弾からおさらいしておきたいカード群となります。謎のヒロインX
<五稜郭>と違って動けないため、場合によりますが、DFに置くなら左右配置がベターかと思います。
<五稜郭>との違いとして、試合展開によってはAFに置くこともあります。
DMG2であること、中央AFにSP2が欲しいという場面もあるから...ではありますが、
<五稜郭>さえ出ればステータスの問題は概ね解決できそうな気もしますね。
ファッションデザイナー志望/妃 玲奈
事故防止にも一役買ってくれる優秀な一枚です。登場コストが奇数コストの子は気配り上手ですね。
3ハンドキャラなので今弾の「登場コストが2コスト以下~」系の能力には反応してくれませんが、
補って余りあるくらいのパワーは持っていると思います。
あとは過去弾の小型アタッカーに目を通しておくといいかなあって塩梅ですねえ。
最後にひとこと
さて、今回の記事は如何でしたでしょうか?昨今の事情により公式イベントの延期等もありましたが、
運営のフットワークが軽く、オンライン対戦(カメラ越しですが...)の大会なども考えられているようので、
お城環境も楽しんでいきたいところですね。
それでは、今日もでちんはKOOLに去るぜ!