
2.ゼフィールについて

17弾に収録されて以降、猛威を奮っているベルン国王。5cの支援10と今までは使われないはずなのだが、このカードは違った。
CCした後も戦闘力が80あり、殴り合いを制すのが難しくなっている。

サイファはゲームに勝つために主人公を手札に上手く抱える駆け引きを持つゲームだが、その根底を覆している。負けないように回避を抱える動きがそのまま、運次第で負けに直結するためだ。
先にゼフィールに乗られた場合、最悪な結果として手札のCC先を落とされてそのまま負けに直結するパターンもあり得る。






後衛に逃げても<5cエリウッド>の戦闘力が上げられるので、無理やり前衛に引きずり出すことも出来る。

ゼフィールはそこに理不尽な運が絡んでくるため、環境として嫌われる傾向にある。僕も決して好きでは無いが、そんなゼフィールとどう向き合っていくのか?
カードゲームで間違い無いのは一番強いゼフィールを使う選択肢だ。強いカードを使うのは当たり前のことだ。
続いては、ゼフィールにある程度勝てる可能性のある主人公を使う。何割か勝てるの何割を本番で発揮すれば良い。メタカードを探して使うこともあるだろう。
僕が選んだのはゼフィールに有利を取る主人公を探す。または構築を練るだった。地区予選を勝ち抜くためにはゼフィールとの勝負は避けられないので、ゼフィールに勝てないデッキを握るのは、嫌だった。
どの選択も正しく、実力やプレイに自信のある人はミラーも制すことが出来る。使い慣れている主人公ならなおさらプレイに差が生まれてチャンスもある。
僕は同じような構築のミラー対決で勝てるほどプレイが上手くないと自覚しているため、その選択を取れないのが本音だ。
3.環境トップを倒すために
当たり前のことを言っているが、相手よりも早く殴り切る。(例:全レギュの<オボロ>と<カムイ男>、<エフラム>、<ジスト>、<リーフ>)
ゼフィール側のリソースが切れるまで耐え抜きながら勝つ。(例:<サナキ>、<マルス>)
ミラー対決をして、相手のゼフィールよりも強い動きをして勝つ。
例で挙げているが、この中で明確に有利だと言えるのは全レギュのオボロとカムイ男でその2つぐらいだと最初に感じた。


関西予選でゼフィールを薙ぎ倒していたマルスは勝数だけ見れば有利だと予想出来るが、使っている方が「不利です。」と言っていたりするので不明。僕も試したけど、動きを知らない+マルスの練度が足りないので勝利までたどり着けなかった。
その他は理想的な動きをして、ランダムハンデスに勝たないといけないので基本的には不利であっているはず。
(1)主人公が早い段階で防御時の戦闘力50以上をキープ出来る。
→戦闘力50を作ることで相手の<アル>、<ロイ>以外の攻撃を防ぎやすくしてオーブ差をつけられる。
(2)攻撃時に支援を合わせて、後衛から戦闘力70を作れる1cを多く展開できる。
→盤面維持しながら序盤のゼフィールに攻撃を通す回数が増やせる。
(3)どんなコストのカードでも最後まで相手の主人公に攻撃を通す手段がある。
→ゼフィールが低コストで主人公に攻撃を通せる以上、対する側も低コストでゼフィールに攻撃を通す手段が必要。(<4cスズカゼ>等)
この3つが序盤から終盤まで優位を保つ条件であると考える。
主人公がCCしてから盤面展開後に殴りきるデッキ(<リーフ>、<アルフォンス>など)はゼフィール側もCCしているため、ランダムハンデスの行方に左右されるので詰めきれないことが多々ある。
→相手が2絆で1ハンデスするよりも効率よく、手札を増やす。最低でも1絆1ドロー+絆循環、理想は無料ドロー
(2)主人公が効果撃破されても負けないようにオーブを絶やさないor効果撃破不可を付与し続ける
→オーブを増やす=<ジェニーOC>など
→効果撃破不可=<ミスト>、<ミネルバ>、<ヒノカ>など
(3)ゼフィールの攻撃を弾く
→最低でも防御時130以上の戦闘力を作る=支援Xや<ゼルギウス>など
(4)ハルトムートの凶刃を使えなくする
→表絆を与えない=<イシュタル>、<ユリウス>
→ゼフィールの上級を剥がす=<魔女セリカ>
(5)ハンデス対策
→最強のハンデス対策の<ルフレ男>が使えない=<ユリシーズ>、<セフェラン>、<ヴェロニカ>
こちらも絶対条件として、一番上のリソース確保があって、他が組み合わさることでようやく有利まで持っていける可能性がある。
→相手の竜人加速を防ぐことでCC先をハンデスされないようにする=<シェイド>、<ソフィーヤ>、<レナート>
→CC先を抜かれてもCC出来る保険を用意する=CC先の2枚目を拾っておく、<5cエリンシア>、<ナーガ>など
4.主人公の候補
新レギュで上の条件に当てはまるのは以下がある。
※効果撃破無効付与
黄:<エスリン>
緑:<ミスト>、<エルナ>
竜飛行:<ミネルバ>
飛行:<ヒノカ>
<リョウマ><7弾1c>
<シャロン><10弾1c>
<ラジャイオン><12弾1c>
<カムイ男><14弾1c>
<ガウェイン><12弾1c>
<蒼井樹><14弾1c>
<織部つばさ><15弾1c>
<リーフ><15弾1c>
<カムイ女><15弾1c>
<ファ><16弾1c>
<チキ><17弾1c>
<ティバーン><17弾1c>
<クロム><18弾1c>
※ティバーンとラジャイオンは先1で成長する手段がないので50が限界。
<ヴァルハルト><12弾1c>
<サナキ>
<クルトナーガ(主人公)><ラフィエル>
この条件は他にもあると思うが、効果撃破無効に重点を置いた。
中でも注目したのは、竜飛行を持っているアシュナード、アルテナ、クルトナーガである。
なぜ、竜飛行なの? となるが<ミネルバ>が1絆で主人公の回避を集めながら、集めた主人公を引っこ抜かれても問題ないのはもちろんのこと、新レギュレーションに変わって、弓が無くなったことが飛行主人公にとっては追い風になっているのだ。

今まで環境に台頭してこなかった飛行主人公が新レギュレーションで使えるようになっているのは、面白いところだなと感じた点である。
特に竜飛行は戦闘力査定も上がっている傾向にあり(<カミラ>や<クロード>など)、今後に期待も出来る。
長々と話してきたが上述を踏まえて、最後に試したデッキ構築を簡潔に紹介。
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