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【ぱられる】2020前期地区予選振り返り 中編

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    【ぱられる】2020前期地区予選振り返り 中編
    目次
    1. 新環境考察
    2. ゼフィールについて
    3. 環境トップを倒すために
    4. 主人公の候補
    5. 試したデッキ紹介
    6. まとめ

    2.ゼフィールについて

    17弾に収録されて以降、猛威を奮っているベルン国王。5cの支援10と今までは使われないはずなのだが、このカードは違った。
    強さのポイント
    1.高い耐久力
    1cゼフィール>は相手ターン中、1cに支援されている場合に戦闘力を+10することで実質戦闘力が50となる。
    CCした後も戦闘力が80あり、殴り合いを制すのが難しくなっている。

    2.撃破効果付きランダムハンデス
    2絆で1枚のランダムハンデスはそれだけでも十分に強い。それに加えて主人公も撃破可能な撃破効果付き。
    サイファはゲームに勝つために主人公を手札に上手く抱える駆け引きを持つゲームだが、その根底を覆している。負けないように回避を抱える動きがそのまま、運次第で負けに直結するためだ。
    3.竜人の紋章
    本来のCCターンは4ターン目だが、紫には<ファ>と<ミルラ>の2種類の竜人の紋章が存在する。紫は支援も操作しやすい色なのでCCターンが早まる可能性は高い。
    先にゼフィールに乗られた場合、最悪な結果として手札のCC先を落とされてそのまま負けに直結するパターンもあり得る。

    4.豊富で強力な1c
    アル>や<ロイ>など、攻撃時に戦闘力が50相当を得られるカード。打点+10の暗闇の紋章を持つ、<レイ>、<カナス>。竜人も含めると序盤のゼフィールの支援を確保しながら攻撃にパターンを生み出す手段が揃っている。

    5.+10パンプスキル
    横に出した低コストのキャラの戦闘力を上げることが出来るので山札の中のカードが終盤でも役割を保ちやすくなっている。また、横の打点が低いカードを放っておくことも許されない。
    後衛に逃げても<5cエリウッド>の戦闘力が上げられるので、無理やり前衛に引きずり出すことも出来る。

    ゼフィールとの向き合い方
    並大抵の主人公では、勝負すらさせてもらえないことは今までの地区予選でも多くあった。<チキ><ノノ>、<4cカムイ女>環境だったり、<ミカヤ>環境、<OCカムイ女>環境など。

    ゼフィールはそこに理不尽な運が絡んでくるため、環境として嫌われる傾向にある。僕も決して好きでは無いが、そんなゼフィールとどう向き合っていくのか?

    カードゲームで間違い無いのは一番強いゼフィールを使う選択肢だ。強いカードを使うのは当たり前のことだ。
    続いては、ゼフィールにある程度勝てる可能性のある主人公を使う。何割か勝てるの何割を本番で発揮すれば良い。メタカードを探して使うこともあるだろう。

    僕が選んだのはゼフィールに有利を取る主人公を探す。または構築を練るだった。地区予選を勝ち抜くためにはゼフィールとの勝負は避けられないので、ゼフィールに勝てないデッキを握るのは、嫌だった。

    どの選択も正しく、実力やプレイに自信のある人はミラーも制すことが出来る。使い慣れている主人公ならなおさらプレイに差が生まれてチャンスもある。
    僕は同じような構築のミラー対決で勝てるほどプレイが上手くないと自覚しているため、その選択を取れないのが本音だ。
    3.環境トップを倒すために
    勝てるときってどんなとき?
    有利を取るためにまず考えたのはゼフィールに勝てるときはどんなときか...?
    当たり前のことを言っているが、相手よりも早く殴り切る。(例:全レギュの<オボロ>と<カムイ男>、<エフラム>、<ジスト>、<リーフ>)
    ゼフィール側のリソースが切れるまで耐え抜きながら勝つ。(例:<サナキ>、<マルス>)
    ミラー対決をして、相手のゼフィールよりも強い動きをして勝つ。
    例で挙げているが、この中で明確に有利だと言えるのは全レギュのオボロとカムイ男でその2つぐらいだと最初に感じた。


    関西予選でゼフィールを薙ぎ倒していたマルスは勝数だけ見れば有利だと予想出来るが、使っている方が「不利です。」と言っていたりするので不明。僕も試したけど、動きを知らない+マルスの練度が足りないので勝利までたどり着けなかった。
    その他は理想的な動きをして、ランダムハンデスに勝たないといけないので基本的には不利であっているはず。
    勝つ条件の具体化
    まずは勝てる時の条件を1つずつ、具体的にしていく。
    1.相手よりも早く殴り切る
    有利を取れていたカムイとオボロが持っていたものは何か?

    (1)主人公が早い段階で防御時の戦闘力50以上をキープ出来る。
    →戦闘力50を作ることで相手の<アル>、<ロイ>以外の攻撃を防ぎやすくしてオーブ差をつけられる。

    (2)攻撃時に支援を合わせて、後衛から戦闘力70を作れる1cを多く展開できる。
    →盤面維持しながら序盤のゼフィールに攻撃を通す回数が増やせる。

    (3)どんなコストのカードでも最後まで相手の主人公に攻撃を通す手段がある。
    →ゼフィールが低コストで主人公に攻撃を通せる以上、対する側も低コストでゼフィールに攻撃を通す手段が必要。(<4cスズカゼ>等)

    この3つが序盤から終盤まで優位を保つ条件であると考える。
    主人公がCCしてから盤面展開後に殴りきるデッキ(<リーフ>、<アルフォンス>など)はゼフィール側もCCしているため、ランダムハンデスの行方に左右されるので詰めきれないことが多々ある。
    2.ゼフィール側のリソースが切れるまで耐え抜きながら勝つ
    (1)ハンデスされるよりも多くリソースを稼ぐ
    →相手が2絆で1ハンデスするよりも効率よく、手札を増やす。最低でも1絆1ドロー+絆循環、理想は無料ドロー

    (2)主人公が効果撃破されても負けないようにオーブを絶やさないor効果撃破不可を付与し続ける
    →オーブを増やす=<ジェニーOC>など
    →効果撃破不可=<ミスト>、<ミネルバ>、<ヒノカ>など

    (3)ゼフィールの攻撃を弾く
    →最低でも防御時130以上の戦闘力を作る=支援Xや<ゼルギウス>など

    (4)ハルトムートの凶刃を使えなくする
    →表絆を与えない=<イシュタル>、<ユリウス
    →ゼフィールの上級を剥がす=<魔女セリカ

    (5)ハンデス対策
    →最強のハンデス対策の<ルフレ男>が使えない=<ユリシーズ>、<セフェラン>、<ヴェロニカ

    こちらも絶対条件として、一番上のリソース確保があって、他が組み合わさることでようやく有利まで持っていける可能性がある。
    3.その他、あると良い要素
    ⑴クラスチェンジ先の確保
    →相手の竜人加速を防ぐことでCC先をハンデスされないようにする=<シェイド>、<ソフィーヤ>、<レナート
    →CC先を抜かれてもCC出来る保険を用意する=CC先の2枚目を拾っておく、<5cエリンシア>、<ナーガ>など
    4.主人公の候補
    主人公の絞り込み
    僕が絞った最初の条件は、防御時に1cが先攻1ターン目から戦闘力50以上を作れる主人公、または、2ターン目に60以上の戦闘力にcc出来て後々リソースを稼げるキャラクターだった。効果撃破無効付与可なら尚良し!

    新レギュで上の条件に当てはまるのは以下がある。

    ※効果撃破無効付与
    黄:<エスリン
    緑:<ミスト>、<エルナ
    竜飛行:<ミネルバ
    飛行:<ヒノカ
    先攻1ターン目に戦闘力50以上を出せる主人公
    マークス><6弾1c
    リョウマ><7弾1c
    シャロン><10弾1c
    ラジャイオン><12弾1c
    カムイ男><14弾1c
    ガウェイン><12弾1c
    蒼井樹><14弾1c
    織部つばさ><15弾1c
    リーフ><15弾1c
    カムイ女><15弾1c
    ファ><16弾1c
    チキ><17弾1c
    ティバーン><17弾1c
    クロム><18弾1c
    ※ティバーンとラジャイオンは先1で成長する手段がないので50が限界。
    先攻1ターン目に戦闘力60以上を出せる主人公
    アシュナード><12弾1c
    ヴァルハルト><12弾1c
    2ターン目60以上の乗り先有でリソースを稼ぎやすい
    アルテナ
    サナキ
    クルトナーガ(主人公)><ラフィエル

    この条件は他にもあると思うが、効果撃破無効に重点を置いた。
    デッキ構築とテストプレイ
    絞り込んだら実際に組んで試すのが一番手っ取り早い。社会人がこれら全てを試す余裕は無いので明らかに無理だと感じるものは考えていない。
    中でも注目したのは、竜飛行を持っているアシュナード、アルテナ、クルトナーガである。

    なぜ、竜飛行なの? となるが<ミネルバ>が1絆で主人公の回避を集めながら、集めた主人公を引っこ抜かれても問題ないのはもちろんのこと、新レギュレーションに変わって、弓が無くなったことが飛行主人公にとっては追い風になっているのだ。


    今まで環境に台頭してこなかった飛行主人公が新レギュレーションで使えるようになっているのは、面白いところだなと感じた点である。
    特に竜飛行は戦闘力査定も上がっている傾向にあり(<カミラ>や<クロード>など)、今後に期待も出来る。

    長々と話してきたが上述を踏まえて、最後に試したデッキ構築を簡潔に紹介。




    振り返り 後編「5.試したデッキ紹介」へ移動する

【ぱられる】2020前期地区予選振り返り 前編

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    by ぱられる

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    【ぱられる】2020前期地区予選振り返り 前編
    お久しぶりです。ぱられるです。

    先日、北海道・東北地区予選を終えました。結果から申し上げると予選落ちとまあ、いつも通りなわけで。
    結果が全てとは言いますが、地区予選に向けて費やした時間はそれなりなので環境考察からデッキの選択に至るまで、語ろうと思います。良かったら最後までお付き合いください。
    2020前期地区予選振り返り
    目次
    1. 新環境考察
    2. ゼフィールについて
    3. 環境トップを倒すために
    4. 主人公の候補
    5. 試したデッキ紹介
    6. まとめ

    1.新環境考察
    レギュレーション変更後、初の地区予選
    サイファが発売されてから、今までと大きく変わったことが1つ! 1弾から4弾のカードが使えなくなった。
    16弾(4年分のパック)も発売したカードゲームにしては、禁止も制限も無いまま、今に至っているのはすごいことじゃないかなと思っている。

    キャラクターカードゲームである以上、好きなキャラクターが使えなくなると言うのは寂しいもので気持ちもわかる。
    個人的には、レギュレーションの掛け方に対する不満もあれば、公式が提示してくれた新ルールを思い切り楽しもうと思っている。2020前期地区予選でデッキを考える上で、今まで日の目を見なかったキャラクターとの出会いもあり、正直楽しかった。
    歴戦のキャラクターたちをおさらい
    1弾発売から今でも多様なデッキで使われやすいカードがいなくなることでどう変わるのか?
    確認してみると以下のようなカードがいる。(このカード無いじゃないか! ってのがあったらごめんなさい)

    【1弾】
    3cマリア>、<5cチキ>、<2cエリス>、<3cリズ>、<3cノノ>、<1cサーリャ>、<3cヘンリー>、<1cヘンリー
    ※番号違いで赤青の竜人2種は健在

    【2弾】
    1cヒノカ>、<1cタクミ>、<1cセツナ>、<1cカンナ女>、<1cレオン>、<4cエリーゼ>、<1cオフェリア>、<1cシェイド

    【3弾】
    3cアイク>、<3cグレイル>、<4cエリンシア>、<4cセネリオ>、<1cヨファ>、<4cカムイ女>、<1cエリーゼ>、<1cキサラギ>、<3cキヌ>、<4c黒アクア>、<4cフローラ

    【4弾】
    4cマルス>、<1cユベロ>、<1c弓弦エレオノーラ>、<1cルキナ>、<1cルフレ男>、<4cティアモ

    大きい変更点は、『弓の攻撃の紋章』と『手札4枚以下+10の暗闇の紋章』が紫を除いたら姿を消した点と、一世を風靡した主人公が使えなくなったことかなと。
    影響が大きい主な主人公
    上で挙げられたカードが無くなった結果、活躍していた主人公はどうなったのかについて触れてみる。
    マルス

    英雄王マルス>と<1cユベロ>がいないので魔術型は消滅。現在、主流の<制圧マルス>は<エリス>と<中継の3cマルス>が無くなることで序盤のオーブを守る選択肢が減った印象。青型は選択の幅が狭くなった。
    リズ

    最近の大型大会では見かけないが日本一決定戦に出場した主人公。リズヘンリーは代名詞。メイン上級が使用不可となった。
    チキ

    相手によっては乗り先を変える<5cチキ>無し。赤青はハンデス手段<3cヘンリー><1cヘンリー>に<ジェニー>を拾える<マリア>などで弱体化。青紫型は変化が少ないが環境的に逆風であると感じる。
    カムイ(男)

    英雄王グランプリにて優勝した通称カムオボロの主力である1cが全て使えなくなる。特に、白の竜人の紋章である<1cカンナ>の存在が大きい。
    カムイ(女)

    3cノノ>と<1cレオン>は痛い。ノノについては代用とまではいかなくても<4cノノ>がいるにはいるが、射程1-2の戦闘力40で1cカムイ女の戦闘力を上げるレオンの代わりはいない。近頃は見なくなっているが<炎刃カムイ女>型も使えなくなった。
    エリーゼ

    誰もが一度は苦しめられたであろうエリーゼ主人公。前回の日本一決定戦にもいたが、メイン上級が使用不可となった。
    キヌ

    こちらも第2回日本一決定戦にて、準優勝をおさめた主人公。メイン上級が使用不可となった。
    アイク

    貴重な射程1-2の中継点が無くなったため、序盤の被弾を防ぐ手段が減少。
    ガウェイン(グレイル)

    アイク同様に中継点が無くなったため、序盤の被弾を防ぐ手段が減少。
    オボロ

    カムイ(男)同様に主要な弓が無くなる。また、暗闇オボロも1cの暗闇の紋章が全て使えなくなり実質消滅。真ん中のポテンシャルは高いため、中速ビートの道はある。
    影響が少ない主な主人公
    1-4弾のカードが無くなってもほとんど、影響が無いのは?
    紫色の主人公全般
    制限に含まれておらず、全てのカードが使用可能である。特性上単色で完結することが多いので影響は少ない。
    (例:ゼフィール、アル、エフラム、ジストなど)


    黄色の主人公全般
    紫色同様に影響は少ない。
    (例:リーフ、エルトシャンなど)


    サナキ

    4cセネリオ>と<4cエリンシア>が無くなっているが、ほぼノーダメージに近い。(個人的には、<3cシェイド>が環境にいたら無色と一緒に入れて試したかった)
    地区予選で多いのは紫主人公(ゼフィール)

    影響を受けずに様々な主人公が存在する紫主人公が、地区予選で最も多く使われる主人公であると予想できる。
    特にゼフィールは苦手だった白の速攻がいなくなり、誰が使っても一定の強さと運による戦局の覆しがあることで堂々の環境トップへと登り詰めている。 支援10とは言え、<アル>や<エフラム>にも採用されるケースは多く、ゼフィール環境と言っても過言ではないだろう。

    ゼフィールを追って、他の紫主人公や<サナキ>、<リーフ>といった主人公が多く見られる。




    振り返り 中編「2.ゼフィールについて」へ移動する

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