
殿堂考察【2025年3月】
今回は2月28日に発表された新殿堂のカードをみて今後の環境を考察していきたいと思います。
フォーマットは主にオリジナルでの環境を考察していきたいと思います。
それでは行ってみましょう!
新殿堂カード
困惑の影トラブル・アルケミスト
1枚目は<困惑の影トラブル・アルケミスト>です。発表された瞬間かなり驚いたのですが、これには皆さんも驚いたのではないでしょうか。
数年前ではよく見るカードでしたが、今の環境で<困惑の影トラブル・アルケミスト>を見ることは一切無くなったので予想はほぼ不可能でした。
殿堂された要因としては2つ考えられます。
一つ目は、新環境で「ゼーロベン」のような<困惑の影トラブル・アルケミスト>を使用するデッキが強くなることを予想して事前に殿堂入りさせた。
二つ目は、今後登場する新カードの中に<困惑の影トラブル・アルケミスト>と強力なシナジーを持つカードが出る。
この辺りでしょうか。
<困惑の影トラブル・アルケミスト>のような誰も予想できないカードが殿堂入りすると、見てる側はとても盛り上がるので今後も予想外の殿堂カードがあるといいですね。
マーシャル・クイーン
2枚目は<マーシャル・クイーン>です。<マーシャル・クイーン>に関してはオリジナル・アドバンスのどちらでもTier1であり、今回の環境デッキの中で最強のデッキでした。
デッキの性質としては最速3ターンでループが出来ることに加えてしてのメタカードの影響を受けにくく、デッキのコンセプトが「シールドトリガー」を使ってループするデッキなので自然とデッキ内の「シールドトリガー」の枚数は多くなり、受け性能もばっちりで本当に隙のないデッキでした。
「シールドトリガー」を一気に3枚を使えるという能力は今後もずっと強化され続ける能力なので、新カード開発のことも考えると納得の殿堂です。
雷炎翔鎧バルピアレスク
3枚目は<雷炎翔鎧バルピアレスク>です。「マーシャルループ」と肩を並べる環境トップデッキである「デイガファイアーバード」の主要パーツです。
<ハッター・ルピア>とどっちが殿堂入りするんだ?とよく議論されていましたが、<ハッター・ルピア>は登場からあまり時間も経っていないからか、今回は<雷炎翔鎧バルピアレスク>のみの殿堂という結果でした。
<雷炎翔鎧バルピアレスク>は盤面を広げられるだけでなく、連続でターンを取り続ける動きがあまりにも強力だったため殿堂に選ばれたのかなと思います。
DARK MATERIAL COMPLEX
4枚目は<DARK MATERIAL COMPLEX>です。<DARK MATERIAL COMPLEX>の殿堂も少し意外だったなという印象ですが、登場してから今に至るまで常に環境トップに居続けているデッキであり、昨年のGPで優勝したデッキタイプではあるので殿堂入りするのも納得です。
殿堂入りした要因として、環境トップに居続けたことや大型大会での優勝もあるとは思いますが、王道Wで登場する新能力の「超魂X」と<DARK MATERIAL COMPLEX>のシナジーの良さも考慮されていると思われます。
これからは1枚しか使えなくなるので、<DARK MATERIAL COMPLEX>を主軸にしたデッキタイプはいなくなりますが、自分から盤面を作っていくデッキに<DARK MATERIAL COMPLEX>を1枚だけ採用するデッキは多く見られるようになると思われます。
殿堂から解除されたカード
アクアン
今回1枚殿堂解除されたのが<アクアン>です。4コストのクリーチャーが最大5枚回収できるのは流石に強過ぎるのではないかなと思いますが、少し前に<サイバー・ブレイン>が4枚使えるようになったり、<理想と平和の決断>のようなむしろ<アクアン>よりも強力ではないかなと思えるようなカードがあったりと、周りのカードパワーが追い付いてきたことで殿堂解除に至ったのではないでしょうか。
今後のオリジナル環境について
今回の殿堂で環境に与える影響を一言で言うと、「環境トップが一気に3ついなくなる」といった感じでしょうか。今までは環境トップのどれかに不利がついてしまい、大会であまり勝ちきれないことが多かったデッキタイプが多くあり不利対面がいなくなったデッキタイプは今後の環境トップになってくると思われます。それでは、新環境で注目のデッキをいくつか紹介していきたいと思います。
ドリームメイト
僕が考える新環境のトップメタデッキは「ドリームメイト」です。新殿堂により不利とされていた「デイガファイアーバード」と「青黒コンプ」がいなくなることがかなり追い風で、一気に入賞報告が増えると予想しています。
最速2ターン目から<森夢のイザナイ メイ様>の「光臨」で継続的に盤面展開をし続ける動きが強力で、さらにEXwinも持ち合わせており他のデッキと比べてデッキパワーが頭一つ抜けているのではないでしょうか。
ですので、順当に強いデッキを探している人には「ドリームメイト」がおすすめです。
ラッカ/トリーヴァゴスペル
こちらも「ドリームメイト」と同じく、不利とされていた「デイガファイアーバード」と「マーシャルループ」がいなくなることで活躍が期待できるデッキです。採用するカードを変えたり、デッキのカラーを変えたりすることで環境に合わせてデッキを組み替えることが出来るのも特徴のひとつなので、環境に合わせてデッキを組み替えて戦っていくことが得意な人におすすめです。
青白/巨大天門
環境に合わせて採用するカードを変えていくことで活躍し続けていた「天門」ですが、今回の殿堂でメタの対象がいなくなることで、フルパワーの「天門」が使えるようになります。デッキパワーが上がった構築を使えるだけでなく、<アクアン>の殿堂解除で「青白天門」が強化されるので今後「天門」の使用者は増えていくのではないでしょうか。アナカラーマルル
今回の殿堂で一切被害の無かった環境トップのデッキです。「アナカラーマルル」も環境に合わせて形を変えてきたデッキタイプですが、その他の環境トップが消えることで構築に幅が出来るようになるので、今よりもパワーのある「アナカラーマルル」が返ってくることになるでしょう。
デッキリペア案
DARK MATERIAL COMPLEX
クリーチャー
計24枚
<DARK MATERIAL COMPLEX>が殿堂入りし、1枚しか採用できなくなった後の運用方法としては、<DARK MATERIAL COMPLEX>登場初期のような盤面展開が得意なデッキに2枚ほど採用することでデッキのサブプランとして使われることが主流になるのではないかなと予想しています。
ですので、デッキに闇文明が採用されて盤面展開が得意なデッキということで、「アナカラージャオウガ」を考えてみました。
先程も紹介した通り、次環境では「ドリームメイト」がトップメタになるだろうと予想しているので「ドリームメイト」に対して有効な<ボン・キゴマイム|やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり>と<飛翔龍 5000VT>をしっかりと採用できるのもポイントです。
雷炎翔鎧バルピアレスク
クリーチャー
計35枚
<雷炎翔鎧バルピアレスク>の殿堂はかなりの痛手ではありますが、「デイガファイアーバード」というデッキのコンセプトはまだまだ生きていますので、今後も見かけることはあるだろうと思います。 <雷炎翔鎧バルピアレスク>が1枚になったことでデッキの出力が落ちてしまっているので、その分の出力を<ハッター・ルピア>と<龍后凰翔クイーン・ルピア>に頼る構築を目指しました。 3ターン<ハッター・ルピア>の成功率を上げる+上振れ要素として<瞬閃と疾駆と双撃の決断>を採用。そして<龍后凰翔クイーン・ルピア>の早期着地を狙えるように<アシステスト・インコッピ>をしっかりと3枚採用。また、攻撃時の破壊効果をより活かすために<凰翔竜機マーチ・ルピア>3枚と少し多めに採用しました。
終わりに
いかがでしたでしょうか。今まで自分の使いたかったデッキが環境トップに勝てないせいで使えなかったデッキタイプや環境トップに勝てるようにするために構築を歪めていたデッキタイプを自由に使えるようになります。
自分の好きなデッキを使っているときが一番楽しいと思いますので、皆さんも好きなカードたくさん使ってデュエマを楽しんでいきましょう!
ここまで読んでいただきありがとうございました。